猟奇的な彼女(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『猟奇的な彼女』とは、ネットで若者を中心に話題となり後に書籍化されベストセラーとなった小説、及びそれを原作とした韓国のロマンティック・コメディ映画である。監督は、クァク・ジェヨン。日本では公開映画館が少なかったが、口コミが話題となり、ヒット作となった。
気弱な大学生キョヌと少々乱暴な彼女とのラブストーリーである。お互いに惹かれあいながらも、2年後に会う約束をし、別れるが、彼女が来ることはない。しかし、最後に運命的な偶然で会うことができ、再び恋が始まる。

母親役のソン・オクスク。

だらけたキョヌをしっかりさせようと、厳しくすることもある。叔母想いの一面もあり、情が厚く優しい。ソン・オクソクは1960年8月14日生まれの女優である。

キョヌの叔母(演:ヤン・グムソク)

叔母役のヤム・グンソク。

キョヌの叔母であり、彼女の亡くなった恋人の母親である。キョヌのことを息子のようにかわいがり、彼女のことを娘のように大切にしている。ヤム・グンソクは1961年1月22日生まれの女優である。

彼女の父(演:ハン・ジンヒ)

彼女の父親役のハン・ジンヒ。

そもそも彼女とキョヌの交際に反対をしていた。彼女がキョヌを紹介することになった時、とても怖い表情をしていて、キョヌを緊張させた。しかし、ただ無口な人だった。ハン・ジンヒは1949年3月14日生まれの俳優である。

『猟奇的な彼女』の用語

夕立

夕立は、韓国では誰もが知っている初恋の小説である。キョヌが彼女に夕立を例に出して話すシーンがある。
国語の教科書にも載るほどの有名な作品で、夕立がパロディーとして出てくる部分は、韓国人の笑いを誘うシーンである。

兵役

韓国の男性には、徴兵制度がある。大変な訓練を受けるそうで、兵役が終了した学生は、その後解放感からか遊ぶことが多いようだ。

『猟奇的な彼女』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

約束の2年が経ち、キョヌが木の下へ現れるシーン

木の下で彼女を待つキョヌ。

キョヌは、2年後に彼女に会うために木の下へやって来たけれど、彼女は、来なかった。彼女は、亡くなった恋人のことでなかなか心の整理ができず、キョヌを重ねてしまい、甘えてしまう自分が許せないようだった。そして、彼女は、キョヌとの約束の1年後にやってきた。
キョヌが度々その場所を訪れているシーンがあり、木の下で老人が休んでいるシーンに変わる。見ている人が、その老人をキョヌだと思い、何十年もずっと待ち続けていたのかと思わせられるシーンだった。そこへ彼女が現れるが、もしかしてこの女性は彼女の孫なのではないかとも考えさせられるようなシーンである。老人と話し始めると、この木は昔からあるものとは違い、キョヌが嵐で折れてしまった木を、彼女のために似た木を探し、植えなおしたと知る。そのことを知り、彼女は涙する。2人の思いやりやすれ違いが入り交じり、切ないシーンである。

最後に2人が偶然再会するシーン

運命的な再会を果たす2人。テーブルの下で手をつないでいて、もう恋は、始まっている。

2人は、ずっとすれ違ってきた。好きな気持ちをキョヌに聞こえないように叫ぶ彼女のシーンがあったり、キョヌは、彼女の寝顔を見ていると、恋をしている気持ちもあり、しかし、ただただ幸せを願う気持ちもあり、恋心をセーブしていた。お互いにそのような気持ちがあったので、タイムカプセルを埋めたとき、別々に帰ろうと決め、別れた。しかし、2人もお互いの気持ちを2年後ではなく、今、伝えようとする。先に行き、電車に乗ってしまった彼女を急いで追うキョヌが彼女の後ろ姿を見つけ、電車に飛び乗る。しかし、彼女も、今の好きな気持ちを伝えるために、戻ろうと電車を降りてしまう。そして、発車する電車に乗るキョヌをホームから見る彼女。携帯電話の番号も変更し、連絡も取れなくなってしまっていた。
もう2人は、出会うことができないと思っていた、最後の最後のシーン。キョヌの息子を亡くした叔母が、彼女の亡くなった恋人の母親と同一人物だと発覚する。偶然に出会う2人であるが、よくよく思い出すと、きっかけはそのキョヌがその叔母に会いに行くことから始まっていたのであった。
キョヌも彼女もそのことを全く知らなかったし、見ている人も大変驚かされるシーンである。しかし、その運命的な再会がとてもドラマチックである。
特に2人は言葉を交わさず、彼女は1粒の涙を流す。彼女の亡くなった恋人の母であり、キョヌの叔母は、何のことかわからない様子だった。しかし、2人が座り、テーブルの下で手をつないでいるシーンが、これからの2人の幸せなラブストーリーを連想させる。

『猟奇的な彼女』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

チャ・テヒョンはダメ男をやらせたらピカイチの人気俳優

キョヌ役のチャ・テヒョン。

チャ・テヒョンは、1976年生まれの韓国の俳優である。母は、声優として活動中のチェ・スミンである。
彼女に振り回されている演技が絶妙で、他の作品でも似たような役を演じ、評価されている。ダメ男をやらせたらピカイチと言われている。

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