黒鋼／鷹王（ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-）の徹底解説・考察まとめ

クロウ・リード

玖楼国の王様で魔術師でもあり有名な占い師。父がイギリス人で母は中国人というハーフの存在である。
サクラ姫が取り戻した記憶の中で登場したサクラ姫の父親。サクラ姫の本当の父親は別に存在しているが、飛王がサクラ姫にかけた死の呪いから助ける為に小狼は対価を払って「サクラと初めて出会う時まで巻き戻したい」という願いを叶えた影響で世界は一度巻き戻されている。本当の父親の運命が変わりクロウ・リードがその空いた席を埋める形をとった。
「次元の魔女・侑子」の友人で彼女の話の中にも度々登場していた。侑子が亡くなった際に「もう一度だけ目を開けてほしい」と一瞬だけ願ってしまい、自身の強大すぎる魔力がそれに反応して具現化したのが飛王である。
その責任を感じサクラ姫の父親の席を埋めたり、小狼やサクラ姫の手助けをしている。

ファイ・D・フローライト／ユゥイ

次元を超える旅に同行する1人。セレス国の魔術師で魔力も強く、その力の源は蒼い目である。
しかし「ファイ」という名は偽名で本来の名はヴァレリア国の皇子「ユゥイ」、ファイは双子の兄の名前だった。容姿からは想像できない程の長い時間を生きており、揉め事など自然な形で間に入るなど一行のまとめ役をする事がある。
面倒見も良くて料理等も器用にこなすが、黒鋼はそんな彼を「本音を隠していて、どこか生きる事を諦めてしまっている」と評した。
旅の初めは黒鋼と衝突する事もあったが、物語の佳境ではファイの危機を黒鋼が自身を顧みず救った。
彼の旅の目的は「アシュラ王に居場所を察知されない為に次元を渡り歩く為」で、侑子に払った対価は、ファイの使うほどに強くなる魔力を抑え込むアシュラ王に入れられた「刺青」である。

知世姫

日本国にある白鷺城の帝である「天照（あまてらす）」の妹で、結界を張る能力を持っており、黒鋼に異世界を渡る旅に行かせた張本人でもある。
度々黒鋼の夢に現れて旅の行く末を見守っている。唯一、黒鋼の真名「鷹王」を知っていて、幼少期時代の黒鋼の暴走を身を挺して止めている。
黒鋼の母親の遺言を守り、本物の破魔刀「銀竜」を旅を終えて日本国に帰還した黒鋼に渡した。

黒鋼／鷹王の名言・名セリフ

「誰の傘下にも入らねぇよ 俺は、生涯ただ一人にしか仕えねぇ 知世姫にしかな」

自身の暴走を止めてくれた知世姫に対し、唯一の主と認めて仕えている黒鋼。
「阪神共和国（はんしんきょうわこく）」にて、「ゴーグルチーム」のリーダー「浅黄笙悟（あさぎしょうご）」とナワバリ争いしている別のチームのリーダー「蟹夫（かにお）」は笙悟が「気にいった相手」と言っていた小狼に「自分達のチームに入れ」と勧誘するが、それをきっぱりと断る小狼に怒り出す。戦闘が始まりそうな両者の間に「ちょっと退屈してた」と黒鋼が割って入り、小狼を下がらせて黒鋼が蟹夫の相手となり戦闘が始まる。

蟹夫が使役する一級クラスの巧断相手に劣勢になる黒鋼だったが、夢で見た大きな竜「海神セレス」が現れてその姿を剣に変えて黒鋼に力を貸して戦況は逆転し、蟹夫を打ち破った。
勝った黒鋼に「もうチームをつくってんじゃねぇか！おまえ、シャオランのチームなんだろ」と言った蟹夫に、「誰の傘下にも入らねぇよ 俺は、生涯ただ一人にしか仕えねぇ 知世姫にしかな」と言い返す。次元を超えた世界にいても黒鋼が知世姫に絶対的な忠誠を誓っていることがわかる台詞である。

黒鋼／鷹王の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

見た目とは裏腹にいじられキャラ気質

旅の道中ではモコナやファイによくいじられる事があり、モコナからは「黒様」と呼ばれたりするが他にも呼び名は40個以上ある。
東京編でファイからは当初はちゃんと名前で呼ぼうとしていたが、変わった名前で呼んだ時の黒鋼の反応が面白くて今まで他人をあだ名で呼んだ事が無いファイがそれ以降あだ名で呼ぶのが楽しいと侑子に話している。
旅の当初はあくまでも「日本国に戻る」願いを叶えるために同行するだけで、小狼たちの事情やサクラ姫の記憶の羽回収の手伝いをする気はないと言っていた黒鋼。ファイやモコナからいじられる度に当たり散らしていたが、旅が進むにつれて打ち解けていった。