黒鋼／鷹王（ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-）とは【徹底解説・考察まとめ】

黒鋼／鷹王のプロフィール・人物像

名前：黒鋼（くろがね）／鷹王（ようおう）
出身地：日本国諏倭領
年齢：推定20歳前半
好きな物：お酒、押し寿司
使用する武器：長刀

黒鋼（くろがね）／鷹王（ようおう）とは、日本国の諏倭領を治める領主の父親と護国で巫女を務める女性との間に生まれた。
領民たちを大切に思う優しい心を持つ両親を尊敬し、そんな両親を守りたい一心で「強くなりたい」と願う。
しかし、「飛王（フェイワン）」の策略により両親の命を目の前で奪われてしまい、暴走してしまったところを白鷺城の知世姫に助けられ、それ以降彼女を主として仕える白鷺城の忍者となる。
隠密行動よりも前線に出て戦いを好むので忍者というよりも「サムライ」と呼ぶべき気質を持ち合わせている。「黒鋼」という名は諏倭領の領主に受け継がれる名で、父親の死後その名を継いでいる。
真名は鷹王でその名前を知っているのは知世姫だけ。余りにも他の者の命を奪い続ける黒鋼に対し、本当の強さとは何なのかを知ってほしい知世姫は黒鋼を「修行」と称して「次元の魔女」とよばれる侑子のもとに飛ばした。
自身の願い「日本国へ戻る」為に小狼たちの次元を超える旅に渋々同行し、用心棒として小狼たちを支え、次第に一行の父親ポジションとなっていく。

飛王によってサクラ姫の記憶が羽の形に具現化した「記憶の羽」を集める最中で戦闘が発生する頻度も多く、「サクラ姫を守り抜く為にもっと強くなりたい」という小狼の思いを受けて彼の師匠となり、剣術の特訓として稽古をつけるようになる。

侑子のもとへ飛ばされる前に、知世姫から「人の命を奪う度に強さが減少する呪い」をかけられている。
小狼達と旅を続けてゆく最中、様々な出来事を経て、命を奪うこと無く仲間を守り抜く強さを学んだ黒鋼は、再び日本国に帰還を果たせた際に知世姫と姉の天照に認められる。

黒鋼／鷹王の能力

刀を用いた戦闘スタイルをとっていて接近戦闘はもちろん、斬撃を飛ばす事も可能で遠距離戦闘もこなし、玖楼国での戦闘の際には魔術師「ファイ」の魔法を斬撃に乗せて威力を増加させる手段に成功している。対価として「銀竜」を差し出した後、旅の最中に立ち寄った桜都国で手に入れた「蒼氷（そうひ）」を使用する事になる。黒鋼との相性も高く、ファイの魔法によって左手から召喚する形で自在に出せるようになるが、その後のセレス国での戦闘でファイを救うため蒼氷と自身の左腕を対価として差し出す事になる。

閃竜・陣円舞

まるで円を描くように地面を刀で切りつけその勢いで周囲に衝撃波起こす技、刀身に酷く衝撃を与えてしまうので、並大抵の刀では刃が砕ける恐れがある技。

天魔・昇竜閃

自身を中心とし、剣を一閃させて頭上にエネルギーを放出させる技、劇場版「鳥カゴの国の姫君」のストーリー上では剣閃と共に炎を使った合体技となっている。

天魔・空竜閃

剣を払って起こしたエネルギーが竜の形になって対象に襲い掛かる技、例え相手が回避したとしても軌道が変わり攻撃が当たる。

破魔・竜王刃

小狼達一行が最初に飛ばされた世界「阪神共和国（はんしんきょうわこく）」では、全ての人が「巧断（くだん）」と呼ばれる守り神を使役出来る世界で、
黒鋼に憑いた巧断の海神セレスという青い龍が姿を変えた剣を用いて使った技。その技は一級クラスの巧断すらも瞬時に倒してしまうほどの威力を誇る。

黒鋼／鷹王の来歴・活躍

黒鋼の仕組まれた過去

黒鋼が次元を超える旅に出るきっかけとなった両親の死は、飛王が裏で糸を引いたものだった。
飛王はこの時点で「サクラ姫の力を我が物にする為に記憶の羽を多次元に飛ばし、それを小狼に回収させる」ことを目論んでおり、その際の護衛役として白羽の矢を立てられたのが黒鋼だったのである。成長した黒鋼が知世姫と出会い、「本当の強さを知ってほしい」との考えから彼が次元を超える旅に送り出されることも、飛王はこの時点で計算に入れていた。
知世姫もまた夢見の力で飛王の計画を把握しており、黒鋼を保護する形で先んじて出会いを果たしている（仮に先に飛王が黒鋼と出会えていれば、仇討ちと強くなることしか頭にない彼を言いくるめて傀儡にするつもりでいた）。しかし結局は敵というだけで奪う必要の無い命までも奪う黒鋼を案じて次元を超える旅に送り出しており、結果としては飛王の計画通りに事を進めることとなった。

次元を超えた異世界の旅

「日本国に戻る」という願いを叶えるために小狼達の旅に同行する。最初は「自身の願いの為」という考えが強かったが、旅を続けていく内に一行の父親ポジションを確立させている。
観察力も高くて顔には出したりしないが物事の行く末を読んだり、相手に諭されないレベルで気遣う一面も持ち合わせており、同行者のファイの余りにも強い自己犠精神を察してしばしば衝突する場面もあった。

黒鋼が差し出した対価