異世界居酒屋「のぶ」(蝉川夏哉)のネタバレ解説・考察まとめ

『異世界居酒屋「のぶ」』は、蝉川夏哉によるライトノベルを原作とし、コミカライズ・スピンアウト・アニメ・ドラマと多岐にわたるメディアミックス化をしている。異世界転移というジャンルではあるが、経営している居酒屋の入口が異世界に通じ現代日本の料理と酒で異世界の人々を癒すという異世界転移にグルメジャンルを取り入れた異色のストーリーだ。帝国の古都アイテーリアにある居酒屋「のぶ」。そこはアイテーリアの人々が見たこともないようなお酒や料理を出し訪れた客を暖かく癒やしてくれる不思議な居酒屋だった。

CV:小山剛志
演:三宅克幸

古都参事会会員で鍛冶職人ギルドマイスター。その関係で何かのぶにとって悪いことがあると心配し警告しにきてくれる。
腐れ縁であるローレンツからは、「泣き虫」ホルガーと呼ばれ、何かにつけて口喧嘩というじゃれあいをしている。居酒屋のぶに初来訪時には後からやってきたローレンツとどちらの注文した料理が美味しいかと揉めていたが、エーファのお姉ちゃんらしい仲裁によりその場は収まった。
鍛治職人らしくタイショーの使っている包丁に興味を抱き、それと合わせてタイショーの腕にも敬意を抱いている。

ローレンツ

今までにない調理法で作られたウナギを食べ感動。

CV:黒田崇矢
演:庄司智春(品川庄司)

古都参事会会員で硝子職人マイスター。
息子であるハンスから居酒屋のぶを紹介され常連客となる。その時いたホルガーとは腐れ縁で、「へたっぴガラス職人」と呼ばれた。
魔女狩り騒動時にも普通に居酒屋のぶに通っていた3人(残りの2人はニコラウスとゲーアノート)の内の1人。
12歳の時に硝子職人になると家を飛び出して各地を放浪しながらその腕を磨いている。
ハンスが料理人になると言った時殴り合いの喧嘩をした。その理由はハンスの兄であるフーゴよりハンスの方が硝子職人として優れた素質を持っていて自分を超える職人になれると思っているからだ。しかし最近ハンスのことばかり気に掛かりフーゴの職人としての腕を気に掛けていなかったことに気付く。その後フーゴと2人で居酒屋のぶへ行きハンスの料理を食べようとするがハンスが準備中に手を切ってしまったため食べれず。しかしその時シノブから「心配しなくても当店のハンスは仕事の覚えも早い自慢の店員」と言われる。そしてタイショーに「タイショーみたいな立派な料理人になれるか」と尋ねると、タイショーから「努力する才能がある」と言われ、1番大事な才能だと同意し、「努力する才能なら、お前も負けてないもんな。フーゴ」と笑いながら言った。彼は自分の息子達を信じて進む道を応援することを決める。
後にフーゴは1人でルブシアの独壇場だったレンズに匹敵するほどのレンズやローレンツ自身が様々な人に自慢し持ち歩くほどの見事な硝子杯を作り上げる。

ラインホルト

シノブのクイズに思わずウナギと答える姿。

CV:星野貴紀
演:小越勇輝

アイテーリアで古き格式のある水運ギルド金柳の小舟のマスター。古都参事会会員で三大水運ギルドマスターの一人。
父親が急死したことにより若くして跡継ぎになる。
そこをエレオノーラの母親に目をつけられ金と女の色香により根こそぎ幹部を引き抜かれ、落ち目になった部下達が仕方なくゴドハルトのシマで勝手に仕事をし、その話し合いをするためその3人を居酒屋のぶにローレンツが連れて来た。
ゴドハルトとはウナギ等泥臭い雑魚しか捕れない漁業権を渡すことで勝手に仕事をしたことをなかったことにしてもらおうとしたが、ゴドハルトは拒否。
しかしタイショーとシノブはウナギの美味しさを知っていたので、ウナギの蒲焼きを調理したところその美味しさに3人は気付き、ゴドハルトは漁業権の譲渡で手を打つことを了承した。
その後もラインホルトが持ってきたタコを使った新しい商売を始める。

ゴドハルト

こう見えて詩とか物語が好き。

CV:置鮎龍太郎
演:渡部龍平

アイテーリアで最も大きい水運ギルド水竜の鱗のマスター。古都参事会会員で三大水運ギルドマスターの一人。
ラインホルトとエレオノーラとは揉め事があったが、タイショーのウナギの蒲焼きをキッカケに仲が良くなる。特にラインホルトはタコの流通に関して資金の出資をし、彼の才能を認めている。
アルヌと同じく食の吟遊詩人であるクローヴィンケルに尊敬と憧れを抱いている。アルヌがクローヴィンケルに詩を見てもらうという展開になった時、大層うらやましそうであり、彼の歌が直接聞けた際も貴重だっ!と、とても嬉しがっていた。

エレオノーラ

母親とは違い実は男性に対して奥手である。

CV:植田佳奈
演:八木アリサ

アイテーリアで金と権力をもつ水運ギルド鳥娘の舟唄のマスターである女性。母親と一緒にギルドを運営している。古都参事会会員で三大水運ギルドマスターの一人。
エレオノーラの母親は「女の美しさ」という武器を使い、鳥娘の舟唄の規模をアイテーリアで2位の規模にまで大きくした。その分男性と奔放に遊び歩いているようで書類仕事がエレオノーラに回ってくることもしょっちゅうだが、決して母親を嫌っているわけではない。
だが、その母親のせいで男性を見る目に偏りを持つようになってしまう。子供の頃は男性嫌いだと言っていたようだ。
美しいものが好きだが、それは誰かのための美しさでなく自分のための美しさを持つというのがエレオノーラの考え方である。
ニコラウスのような品のない髭でいかにも女タラシな雰囲気な男性が1番嫌いだったが、秋刀魚の塩焼きが美味く食べれなかった時、酔っ払ったニコラウスからまだ食べれる身があることと見た目は悪いがとても美味しい秋刀魚ご飯にしてもらい、見た目で判断してはいけないと考え方が変わる。酔っ払っていたせいでその出会いをしばらく忘れていたニコラウスだったが、その出来事を思い出してからは彼女と一緒に居酒屋のぶで食事を楽しむようになり、鳥娘の舟唄に就職しエレオノーラの側にいるようになった。

イングリド

酒と甘いものが大好きな美魔女。

元々はブランターノの森で暮らしていたが、開墾に伴いアイテーリアに越してきた薬師の女性。
新月になる日魔女がやってくる。そんな噂の通りに彼女は居酒屋のぶにやってきた。魔法について語り、のぶの面々が引き込まれたたころに弟子の少女・カミラが、迎えにやってきて魔女ではなく薬師であると事情を説明する。甘いものを食べればお酒が一旦止まるということだったのでシノブ特製のプリンを食してすっかり気にいる。リオンティーヌからもらった出会いの護符を渡してでももう一つ食べようとするぐらいに気に入った。
その後も何かと居酒屋のぶに通い酒と甘いものを食べにくる常連客になっていたが、居酒屋のぶが魔女の店と噂されてしまっていることに心を痛めているところにダミアンの策略によってやってきた教導聖省にて一緒だったロドリーゴと出会うことになる。ずっとイングリドを探していた彼と出会えたことにより、出会いの護符は役目を果たしたように壊れた。
弟子であるカミラに仕事を任せて飲み歩いていることが多いが、それはカミラのことを信頼しているからでありとても可愛がっている。

カミラ

イングリドを迎えに来るカミラ。

イングリドの弟子の少女。同じ年の頃のエーファとは居酒屋のぶにイングリドを迎えに行く度に話をするようになったせいか仲良くなる。
幼い頃、森の廃墟に置いて行かれたところをイングリドに拾われた。生きる術を教えるというイングリドの言葉のもと、薬師の技術を教えてもらっている。
酔っ払っているイングリドを迎えに行くのも彼女の大事な仕事の一つである。
美味しいものを食べている時もこの味は師匠が好きそうな味だと考えてしまうぐらいイングリドのことが好きであることがエーファから指摘されていた。

アルヌ

八つ当たりでゴロツキをボコボコにした後、彼らの財布を回収して居酒屋のぶの飲み代として支払わせた。

アイテーリアに領地をサクヌッセンブルク侯爵の息子。
居酒屋のぶに初めて訪れた時は吟遊詩人を目指しており、ヘルミーナがガラの悪い客に絡まれていたところを助けお礼として出会いの護符をもらう。居酒屋のぶにて美味しい料理を食べたことにより、彼は食の詩人クローヴィンケルを目指すことを決めてしまった。
「酔眼」のアルヌという2つ名を持ち、数年前アイテーリアのゴロツキをしめて回ったという伝説の男。弱点は酒に弱いことと詩が下手ということである。
偶然とタイショーの好意により、クローヴィンケルから詩の指導をしてもらうが「何かから逃げている」と言われてしまう。
その逃げていることが家業のことだと自覚しているアルヌではあったが、家業は弟の方が向いているのではないかと思い家を出て放蕩していた。実際2年父親の下見習いをしたが自分の意見は取り合ってもらえず、基本基本ばかりで面白くなかった。言われた通りのことをやるのは出来のいい弟の方が得意だと彼は自嘲気味に言った。詩人になりたいのも事実だが、父親に対する当て付けもあったことを認めている。
しかしタイショーの出汁を飲みこの味を出すまでに14年かかったことを知り驚いていると、タイショーから「本当に詩人になりたいのならクローヴィンケル先生が言ったような迷いは出ないんじゃないですか」と言われ、自身が家督に未練があったことに気づく。
それでも毎日同じことの繰り返しなんて耐えられないと悩むアルヌにタイショーは言う。それこそ自分に才能があることを認めてほしくて焦っていたのではないか。自分にも経験がある。きっとアルヌの父も彼に期待をしていたから丁寧に基礎を教えていたのではないか?と。
そしてアルヌはタイショーから肉じゃがの試食をお願いされる。14年かけて出せるようになったタイショーの出汁の味とねっとりとしたじゃがいもがよくあった。そのじゃがいもはアイテーリアでとれるじゃがいもで、アルヌは思わずこのじゃがいもをアイテーリアの名物にしたいと考える。良い収入源になれば貧しい農家の人々も潤うことが出来ると生き生きと語るアルヌにタイショーはいい顔をしていると笑い、「本当にやりたい事はどんなに心にフタをしていても溢れ出てしまうもの」と伝える。
アルヌは自分が本当にやりたいことについて考え、まずは14年頑張って家業を継ぐことを決意する。それでダメなら弟に譲り、その後はまた14年今度は吟遊詩人の修行をすると彼は笑った。

クローヴィンケル

気難しそうな空気を醸し出していたがその後は気さくな様子でのぶに来訪する。

omiyasan77
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@omiyasan77

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