異世界居酒屋「のぶ」(蝉川夏哉)のネタバレ解説・考察まとめ

『異世界居酒屋「のぶ」』は、蝉川夏哉によるライトノベルを原作とし、コミカライズ・スピンアウト・アニメ・ドラマと多岐にわたるメディアミックス化をしている。異世界転移というジャンルではあるが、経営している居酒屋の入口が異世界に通じ現代日本の料理と酒で異世界の人々を癒すという異世界転移にグルメジャンルを取り入れた異色のストーリーだ。帝国の古都アイテーリアにある居酒屋「のぶ」。そこはアイテーリアの人々が見たこともないようなお酒や料理を出し訪れた客を暖かく癒やしてくれる不思議な居酒屋だった。

とても有名でファンが多い食の吟遊詩人。
居酒屋のぶへはブランターノと一緒に来訪。初めは居酒屋のぶに対して見下した態度だったが、ヒルデガルドが告げた「アンカケドーフ」を提供した店だと知り態度を改めた。タイショーの出した料理1品めを食べただけでタイショーの迷いを見抜き「今あなたが最も自信のある料理を食べさせて下さい」と注文をする。
それに対してタイショーはだしまき玉子を出し、それに対して「魔法だな…!」と満面の笑顔で答えた。
期待以上の料理に感動したクローヴィンケルは何かお礼に1つ願いを叶えると告げると、タイショーはアルヌの詩を見てやってほしいと言う。
その後何かとのぶに訪れるようになる。

ジャン

勘違いが勘違いを呼び勘違いばかりしていた。

CV:木村良平

オイリアの奇譚拾遺使の男。
アイテーリアの情報収集のために、居酒屋のぶに入店。生野菜は保存が利かず長距離の輸送も出来ないという理由で各国の飲食店では必ずサラダを食べる。それでその国の実力がわかるという彼の持論のもと、居酒屋のぶでもサラダを注文する。
普段彼がサラダを注文すると一種類しか出てこないのだが、居酒屋のぶでは様々なサラダが出てきてアイテーリアの豊かさに驚く。
例えばタラコのドレッシングを使っているサラダと聞けば、海の魚であるタラが使われていることに懸念を抱く。何故なら内陸であるアイテーリアでは気軽に水産物が口に出来るものではなく、ジャンが調べた限り海魚を流通させる大きな市場もない。帝国かアイテーリアの参事会が意図的に流通量を隠しているのではないかという疑いが彼の中で生まれる。
更にこの世界では高級食材であり一時期は砂金と交換されるほど貴重な食材である胡椒を気軽にポテトサラダのアクセントにかけられ、一般の酒場で日常的に高級食材が使われていることに恐ろしさを感じる。
最後にカルパッチョが出され何の肉かと尋ねれば鯨の尾の身だと言われた。海の怪物である鯨を獲る漁法まであることを聞いてジャンは汗が止まらない。
しかも居酒屋のぶは場末の小さな居酒屋。そんな場所でこれだけの豊かさを持っているとしたらアイテーリア全体ではどれだけなのか。そこまで考えたジャンは居酒屋のぶの面々がわざと自分達の豊かさを見せつけるために料理をだしていると勘違いし自分の身が危険だと判断をすると慌てて逃げ帰ってしまう。
だが実際は日本の食材で作られたサラダであり、決してアイテーリアが豊かというわけではない。
そんな彼の報告は到底信用されるものでなく、再度アイテーリアの調査をするように言われた彼は再び居酒屋のぶにやってくる。
その際他国の密偵にさえバレた事はなかった変装をしていくが、すぐさまシノブにサラダを注文していた客とバレた。
リオンティーヌに今日はクシカツがあると言われたジャンは聞き慣れない言葉に、クシカツとは何かを聞く。オイリア出身のリオンティーヌは「フリットみたいなものだよ。年越しに食べるだろ」と言い、ジャンはジャンでオイリアから来たと言っていないのに、オイリアの風習であるフリットを年末に食べることを言われ自分がオイリアの者か疑っているのではないかとギクッとする。
結局串カツを注文したジャンはリオンティーヌにソースは2度つけ禁止と言われ、何故2度つけはいけないのかを聞いた。リオンティーヌは子供じゃないんだからといった意味合いで「オイリアの幼王じゃないんだから目分量で一回にいるソースの量はわかるだろ?」と答える。ジャンはわざわざオイリアの幼王の名前を出されたことで自分が奇譚拾遺使であることがバレたのでは?と疑念を抱くが、ここで帰れば認めたも同然だと自分を奮い立たせて串カツを食べた。
ジャンは串カツをたっぷり堪能した後帰ろうとして立ち上がるがちょうど腕がソースの器に当たってしまいソースをこぼしそうになる。が、リオンティーヌがすぐさま器を持ちジャンには汚れなかったかと心配をする。そのリオンティーヌの女給仕にはありえない瞬発力にジャンは汗を流しつつも、ソースをこぼしてしまったことを謝った。リオンティーヌは笑顔で「いいんだよ、お客さん。この店は店員も客も″綺麗好き″だからね。掃除をするのはあたしらの仕事だよ」と言われる。″綺麗好き″を強調し、他にも掃除や仕事という言葉にジャンはぞわとしたものを感じてしまう。つまり自分の正体が気づかれていてこの店は薄汚いオイリアの密偵が近づくような場所ではないと、その気になれば簡単に掃除つまり始末するということかと慄くジャン。
恐怖と自身の失態により汗が止まらなくなったジャンは変装のメイクが溶け出してしまいまたしても慌てて居酒屋のぶから逃げ出した。そして今日の報告が済み次第暇を乞うことを誓ったのだが。
ちなみに彼は奇譚拾遺使の中で一目置かれる存在と呼ばれている。それは何故かというと彼があげる報告書の料理解説がとても巧く、読んでいると目の前に料理があるような想像をできるからである。それ故に彼がこの仕事を辞めることは出来ないのであった。

「先帝」コンラート四世

アジフライを手掴みで食べる美味しさ。

CV:立木文彦

前帝国皇帝。婿養子であり、海沿いの育ちだったため魚料理を好む。特に鮭の皮が好物である。
普段はとても温厚で心の広いお爺さん。だが政治に関してとても優秀であり、彼のおかげで今の安定した帝国がある。
いずれ帝国の特産物にするためラガーの製造流通を禁止にした張本人。居酒屋のぶにて他の種類のラガーが流通しているのなら意味がないということでラガーの流通禁止を解除した。
名王と呼ばれるほど政治的手腕に優れた偉大な人として人々は彼を尊敬している。

ロドリーゴ

温かい食事を食べその味に懐かしさを覚える。

とある目的のためアイテーリアへやってきた魔女狩りをしていると噂の大司教。
しかしその実際は自身の失敗をイングリドに負わせてしまったことを謝るために、酒と甘いものが名物の土地や魔女が現れたと聞けば駆けつけるということをしていただけだった。ちなみに当時は背が低いことを気にしてミルクをよく飲んでいたが、今は縦にも横にも大きくなっている。
しかしダミアンの企みにより利用され居酒屋のぶにやってきたところ、イングリドに再会した。
謝りたいという気持ちは本当であったが、立派になった自分を見てもらいたいという気持ちもあり、枢機卿選挙で戦い抜く活力が湧いてくる。しかし、ダミアンから贈られた内側に鉛の張ってあることをイングリドから指摘され、更に彼女から枢機卿なんて地位を目指さず隠居を勧められたことにより肩の力が抜けたのか枢機卿の選挙は諦めることになる。

その他の人々

バッケスホーフ

料理が出せないと言われた後に店ごと買い取ると言い出す傲慢な性格。

CV:大塚明夫
演:篠井英介

バッケスホーフ商会を運営している上、市参事会の議長であるアイテーリアの最高権力者と呼べる存在。
居酒屋のぶが禁止されているラガーをトリアエズナマとして販売していることをたてに取り、居酒屋のぶを買い取ることとシノブやヘルミーナを妾としてよこせと言ってきた。
その時すでにベルトホルトと婚姻していたヘルミーナに婚姻なんてどうにでもなる上、ラガーの販売は死罪だと告げる。
先手を打って教会にベルトホルトとヘルミーナの婚姻無効調査願いを出し、元々1度食いついたら骨までしゃぶると評判だったゲーアノートを調査担当にしてきた。
しかしながらバッケスホーフの意思とは反対にゲーアノートが正当な調査をしたことと、先帝がラガーに関する制度を廃止したことにより逆に自分が罪人として破滅することになる。

ダミアン

彼は居酒屋のぶの料理を食べたことはない。

CV:井上和彦
演:梶原善

居酒屋のぶ初来訪時はブランターノに仕えていたが、次にバッケスホーフに仕え、更にロドリーゴに仕えた。
ブランターノに仕えていた際、シノブに強引に店を貸切にするよう上から言い放つが、シノブが拒否するとゴロツキをのぶの店先に待機させ物理的に貸切状態にさせる。
そしてそんな手口が気に入らなかったブランターノから解雇を言い渡される。自分の解雇は居酒屋のぶのせいだと思うようになり、復讐することに執念を燃やし色々と悪い企みを働かせていた。
バッケスホーフが捕まった時は我先と逃げだし事なきを得たが、ロドリーゴの時は上手くいかず思わず居酒屋のぶの裏口から逃げ出し永遠と続く鳥居から逃げ出せなくなった(白狐によるお仕置き)
その後アイテーリアに戻ってきたが捕縛された。

塔原

タイショーの師匠。

料亭ゆきつなの板長。
興信所にて居酒屋のぶの場所を知っており、シノブの父や母も知っているとタイショーにつげる。
迷っていたタイショーに対して「守・破・離」の教えを伝えてタイショー自身で悩みを解決することを後押した。
そして意外と洋食も嗜み、タイショーに対してアヒージョを作ってくれと注文し、タイショーをあんぐりとさせる。

白狐

居酒屋のぶの料理に満足げ。

CV:下田麻美

居酒屋のぶの近所にある稲荷神社に祀られている神の使い。
倉稲魂命のお力で向こうの土地につなげた。アニメでは居酒屋のぶに訪れその料理に満足し、シノブが賽銭箱に入れた1万円で会計をしており、シノブを驚かせる。
居酒屋のぶの面々が神棚に油揚げをお供えしていたところ、エーファはそれを物珍しく思い尋ねた。しかしその神棚から油揚げを一匹の狐が咥えて裏口から逃げてしまう。裏口には絶対出るなと言われていたエーファだったが、神様に供えられた油揚げを取り戻すため狐を追いかけるとそこは異世界だった。
迷いに迷った末、神棚と似た雰囲気の神社にやってくると例の狐が彼女の前に現れその神通力でエーファをアイテーリアに戻してくれた。

『異世界居酒屋「のぶ」』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

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@omiyasan77

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