神様はじめました(神はじ)のネタバレ解説・考察まとめ

『神様はじめました』とは2008年から鈴木ジュリエッタが『花とゆめ』(白泉社)で連載している人間と妖の恋愛模様を描いたファンタジー少女漫画およびそれを原作としたアニメ作品。主人公の桃園奈々生を中心とした、廃れた神社の神使の巴衛に助けられながら、様々な神と出会うことで奈々生の成長を描いている。父親が蒸発しホームレスになったり、神様になったりあり得ないシチュエーションに遭遇するヒロイン・奈々生が何があっても前向きにトラブルを乗り越える。人と妖の禁断の恋を明るく丁寧に描く、笑いあり涙ありの不朽の名作。

時廻りの香炉

瑞希が常に身につけている持ち物。香をかぐことで行く場所と時間も事細かく取り決めて、過去へ遡ることができる。過去へ遡る方法は2種類あり、魂だけを過去に遡る場合と実体のまま過去に遡る場合がある。前者の場合は、他者の体を借りることになり、後者の場合は、実体に負担がかかるため長時間はもたない。瑞希が時廻りの香炉を使って奈々生に巴衛の過去を見せたりもしていた。

『神様はじめました』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

巴衛「危ういそんな生き物が 俺の拠り所なのだ」

アニメ1期4話 ヨノモリ社にさらわれていた奈々生を助けて、ミカゲ社に巴衛と奈々生で帰るときの巴衛の心の声。

巴衛が奈々生の膝の怪我に気づいて、転んだだけで血が出るから木から落ちたら死ぬんじゃないか、と奈々生を大事にし始める。巴衛が奈々生を邪険のように接していた態度が変化するきっかけとなる。

巴衛「最上級の感謝」

アニメ1期5話 奈々生と巴衛が神使の再契約をするときのセリフ。

奈々生が雷神・鳴神姫に土地神の印を奪われ、打ち出の小槌によって巴衛は小さくなってしまう。小さくなった巴衛に奈々生は好物の笹餅を作ったり献身的に世話をしたりしただけでなく、鳴神姫から打ち出の小槌と土地神の印を返してもらうことに成功する。そのお礼として巴衛は奈々生に神使の再契約をするためにキスをする。

最初の神使の契約は、奈々生が無理矢理したものだった。しかし、このときは巴衛自らの意思で神使の再契約をおこなっている。巴衛に仕える奈々生への忠誠心の強さがあらわされている。

奈々生「こんなに優しくて強くてあたたかいのにあきらめろなんてずるい 止められないよ きっともっと好きになってく」

アニメ1期7話で巴衛が奈々生を抱えてビルの上を歩いているときに、奈々生がビルから転落したときに巴衛に助けてもらったセリフ

巴衛に恋愛感情を抱く奈々生は、巴衛に自分の想いを伝える。しかし、奈々生の告白は断られてしまう。巴衛が手を離してしまったので必死に奈々生は助けようとするが、奈々生は助けないでと落下した後に、巴衛は「たのむ、もう二度とお前にふれないと約束するから、今だけは助けさせてくれ」と言って助けた後の奈々生の心の中の声。

奈々生が初めて巴衛に恋愛感情を示すシーンである。これをきっかけに何度も奈々生は巴衛にアプローチするようになる。

瑞希「君のせいで僕は 前よりもひとりじゃなくなったよ」

5巻25話
瑞希の回想シーンからはじまる、ミカゲ社で巴衛とお酒を飲んでいるときに巴衛に言った瑞希のセリフ。

瑞希も巴衛も、神使として使える祭神がいなくなり1人でいた過去があるのは共通点である。ミカゲが失踪しているときに、瑞希が白蛇の姿でミカゲ社に来て巴衛を眺めていたことが明らかになる。ヨノモリ様が消えてから1人の神使時代を含めた、巴衛に対する感謝を示している。

二郎「この目に焼きつけておこう 目を閉じればいつでも花の中のそなたに会いに行けるように」

2期10話 奈々生に告白した二郎が、万年桜の下で笑う奈々生の姿を焼き付けようとする。

満開の万年桜の木の下で、二郎の快気祝いの花見の会が開催される。二郎が奈々生をお姫様抱っこして飛び、桜の木の上まで連れてくる。そこで桃丹を使わせてくれたお礼と告白の返事をもらう。

巴衛「あぁ 好きだとも これでお嫁に来てくれるかい?」

アニメ2期11話で巴衛が小さい奈々生にプロポーズをする。

奈々生、巴衛と瑞希の3人で、年神社で札をもらうため出かける。年神社の入り口にある十二鳥居をくぐり、自分の12年を振り返らねけばならない。巴衛と瑞希が先に出口に出るが、奈々生がなかなか出てこないため、2人は奈々生の鳥居に入り12年前の奈々生と遭遇する。

この巴衛のプロポーズに対する返事として「私をお嫁さんにしてくれるって約束したでしょ?」と奈々生がのちにする。

霧仁「人間でもなんでもやってやれないことはない要はやるかやらないかだ俺は人の身体に堕ちたからといって弱者に回る気はさらさらねぇよ指くわえてべそかいてる暇もない」

14巻
巴衛があと7日で死ぬとミカゲから宣告された時の霧仁の言葉。

悪羅王として不死身だった過去を持つ霧仁らしい自信に溢れた言葉。奈々生は巴衛のためにどうすることもできない自分に絶望していたところを立ち直らせるきっかけになった。

『神様はじめました』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

テレビアニメのCMにお笑いタレント・歌手のAMEMIYAが出演

AMEMIYAの歌ネタで代表作といえば「冷やし中華はじめました」が挙げられるが、「〇〇はじめました」のつながりでCM出演を果たした。

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