AQUA・ARIA(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『AQUA』『ARIA』とは天野こずえによる漫画、およびそれを原作としたアニメである。『AQUA』『ARIA』合わせて全14巻。過去3度アニメが放送され、2015年には映画化もされている。
ネオ・ヴェネツィアを舞台として水無灯里が一人前の水先案内人(ウンディーネ)を目指してたくさんの人との出会いを経て成長していく物語である。景色の描写がとても綺麗で登場人物全員がとてもいい人なのが特徴である。また日常のほんのちょっとした幸せに焦点を当てた作品であるため、読む人の心を癒す作品となっている。

アリシアのとっておきの場所ではなかったが、灯里とアリシアは素晴らしい景色を見ることができた。

『ARIA』3巻第12話「満開の森の桜の下」でアリシアが灯里に伝えた名言。
アリシアは灯里にとっておきの場所があるからピクニックに行こうと誘う。道中に2本の分かれ道があるが、アリシアはどちらにあったかを覚えていなかった。すると灯里が運に任せて道を選ぶ。しかしなかなかとっておきの場所にたどり着けない。灯里は近くに見えた木まで行こうと提案する。すると大きな桜の木と古い電車の車両が見えたのである。電車の中に入ると抜けた天井から桜の木が見え、床には辺り一面に花びらがじゅうたんのように広がっていた。アリシアのとっておきの場所ではなかったとはいえ灯里とアリシアは素晴らしい景色を見ることができた。灯里はアリシアに自分が間違えたせいでアリシアのとっておきの場所に行けなかったことを謝る。するとアリシアはある旅人の話をする。その旅人は師匠から「求めるものを手に入れるためには絶対道を見失ってはいけない。求めるものが見つからなくなるから」と言われる。しかし道を見失ってしまう。それでも道を見失ったため、求めているもの以上の景色を見ることができたのである。アリシアはこの話から、失敗しないと見えない景色もあるということを灯里に伝えたかったのである。失敗を恐れる気持ちは誰にでもある。しかし失敗するからこそ得られる学びや経験があるということを気づかせてくれる名言である。

灯里「その人が嘘モノと感じるなら、それはその人にとっては嘘モノなんでしょう。人の価値観は十人十色ですもんね。でもあなたが嘘モノだと言われて傷つくのは、貴方のネオ・ヴェネツィアンガラスに対する思いが本物で大切なモノだからですよ」

ヴェネツィアンガラス職人の下で働く従業員の思いに寄り添う灯里。

『ARIA』6巻第27話「ヴェネツィアンガラス」で灯里がガラス職人で働く従業員に伝えた名言。
灯里がガラスの運搬をしてほしいという依頼が入る。ヴェネティアンガラス職人のもとへ向かうが、従業員は機嫌が悪い。灯里が従業員の話を聞くとみんなが頑張って作ったヴェネツィアンガラスを偽物扱いする人が多くて傷ついていたのだ。灯里は傷ついている従業員に対してこの言葉を伝えた。灯里もネオ・ヴェネツィアが大好きで、ネオ・ヴェネツィアを偽物という人がいたとしても自分の気持ちは本物だから誰に何を言われても平気だと伝えた。それを聞いた従業員は灯里のファンになったのである。自分の好きなものを持っている自分の気持ちを大切にしようと思わせてくれる名言である。

アテナ「今―――楽しいと思えることは、今が一番楽しめるのよ。だからいずれは変わっていく今を、この素敵な時間を大切に、ね」

アリシアとアテナは灯里たちに昔の思い出話をする。

『ARIA』6巻第26話「オレンジな日々」でアリシアとアテナが、灯里たちに伝えた名言。
灯里たち3人が合同練習を終えると、アリシアとアテナがココアでもてなしてくれる。アリシアとアテナが、半人前時代灯里たちと同じようにアリシア、アテナ、晃の3人で合同練習したときの思い出を振り返る。3人とも一人前になってからは3人で会う機会も少なくなり、あの時は楽しかったと振り返る。アリスは灯里と藍華の3人で会えなくなる日が来てしまうのではないかと不安になる。そんな中アテナは今の生活も満足していると伝える。アリシアたちは灯里たちに変わってゆく日々を大切にするためのアドバイスとしてこの言葉を送る。過去の思い出を振り返り、あの時は良かったと思い嘆く人が多い中で今この瞬間を大切に生きようと思える名言である。

アリシア「『違う』『違う』としかり続けていたら、アリア社長は間違えるのがだんだん怖くなって、最後には身動きできなくなっちゃうと思ったの」

アリア社長のおつかいが成功したことを喜び合うアリシア

『ARIA』10巻第50話「課外授業」でアリシアが言った名言。
アリスは、アリシアが怒ったところを見たことがないことを不思議に感じる。灯里に聞いても怒られたことがないと言う。アリスはアリシアが怒らない理由を探る作戦を練るためカフェで休憩する。そこでアリシアとバッタリ会う。アリスは、アリシアのことを見ていたことをアリシアに気づかれていた。観念したアリスはアリシアに怒らない理由を質問する。アリシアはアリア社長に近くの子供にキャンディーをあげるようおつかいを頼む。アリシアは、アリア社長が寄り道をするも成功したら思いっきりアリア社長を褒めてあげていた。そこでアリシアがアリスに行った言葉がこれである。後輩への指導がうまくいかなければ自分も反省し、後輩と一緒になって挑戦したり、失敗したりするのがアリシアのスタイルだという。人に対して教えることについての心構えを教えてくれる名言である。

『AQUA』・『ARIA』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

声優の茅野愛衣が声優を目指すきっかけとなった作品

茅野愛衣が声優を務めるアーニャ。

声優になる前は美容関係の仕事をしていたが、当時たまたま『ARIA』のアニメをテレビで見たことにより癒されたことがきっかけでアニメにも人を癒す力があると考え、声優を目指すようになったという。後に2013年に『ARIA』のスタッフにより作られたアニメ『たまゆら』の三谷かなえ役を演じることになる。さらに2015年にはアニメ映画『ARIA The AVVENIRE』にてアリスの後輩にあたるアーニャ・ドストエフスカヤ役に出演する。アーニャ役が決まった時は嬉しさのあまり思わず泣いてしまったことをインタビューで明かしている。

天野こずえ次回作の『あまんちゅ!』に灯里、藍華とよく似た名前のキャラクターが登場する。

『あまんちゅ!』に登場する大木双葉の中学時代の同級生(画像左:姫野ちずる、右:水無茜)。

『あまんちゅ!』の主要人物である大木双葉(CV:茅野愛衣)の中学時代の友人である水無茜(みずなしあかね)、姫野ちずる(ひめのちずる)というキャラクターが登場しており、灯里、藍華がそれぞれモチーフとなっている。また声優も葉月絵理乃、斎藤千和がそれぞれ演じている。

『AQUA』・『ARIA』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):牧野由依『ウンディーネ』(第1期、第2期16話・17話、第3期13話)

作詞:河井英里 作曲・編曲:窪田ミナ 歌:牧野由依

ED(エンディング):ROUND TABLE feat. Nino『Rainbow』(第1期、第2期26話)

作詞・作曲:北川勝利 編曲:ROUND TABLE、桜井康史 歌:ROUND TABLE feat. Nino

OP(オープニング):牧野由依『ユーフォリア』(第2期)

Meron003f0
Meron003f0
@Meron003f0

Related Articles関連記事

ARIA The ORIGINATION(アリア ジ オリジネーション)のネタバレ解説・考察まとめ

ARIA The ORIGINATION(アリア ジ オリジネーション)のネタバレ解説・考察まとめ

『ARIA The NATURAL』の続編であり、ARIAシリーズの完結作。独特な世界観と雰囲気の未来形ヒーリングアニメーション。放送時期は 2008年1月7日から3月31日。 水無灯里(みずなしあかり)はウンディーネになることを夢見て、マンホームからアクアにやってきた。灯里は友人たちと日々修業に励む。様々な経験を経て成長した灯里たちは、ついに先輩の手を離れ一人前のウンディーネになってゆく。

Read Article

ARIA The ANIMATION(アリア ジ アニメーション)のネタバレ解説・考察まとめ

ARIA The ANIMATION(アリア ジ アニメーション)のネタバレ解説・考察まとめ

『ARIA』は天野こずえによるファンタジー×日常作品である。原作は漫画で元々もタイトルは『AQUA』であった。アニメ化第1期は『ARIA The ANIMATION』のタイトルで2005年の10月から12月まで放送された。 水無灯里は観光都市ネオ・ヴェツィアで水先案内人・ウンディーネになるため、アリアカンパニーに入社し、日々友人たちと修行をしていた。これはそんな日常の中の"素敵"を見つける物語。

Read Article

ARIA The NATURAL(アリア ザ ナチュラル)のネタバレ解説・考察まとめ

ARIA The NATURAL(アリア ザ ナチュラル)のネタバレ解説・考察まとめ

『ARIA The ANIMATION』のセカンド・シーズンに当たる未来形ヒーリングアニメーション。2006年の4月から9月にかけて放送されていた。今作では灯里達が日常の摩訶不思議を見つけ出す。 大晦日から数日後、アリアカンパニーにはマンホームから遊びに来たアイの姿があった。そして今日は年明けのカーニバル。物語は灯里とアイの摩訶不思議な体験から始まる。

Read Article

あまんちゅ!(Amanchu!)のネタバレ解説・考察まとめ

あまんちゅ!(Amanchu!)のネタバレ解説・考察まとめ

『あまんちゅ!』とは、天野こずえによる漫画作品、及びアニメシリーズ。 2016年と2018年の2度アニメ化した際には、舞台である静岡県伊東市を中心に大きな盛り上がりを見せた。 登場人物が所属する静岡県立夢ヶ丘高校ダイビング部の日常を描いた作品であるが「日常ときどきダイビング。」というキャッチコピーのようにメインは日常であり、ダイビングに対する知識がなくても日常作品として楽しめる。 勿論、ダイビングに関する知識や楽しさ、そして恐さも作中で描かれておりダイビング漫画としても評価が高い。

Read Article

目次 - Contents