ARIA The ANIMATION(アリア ジ アニメーション)のネタバレ解説・考察まとめ
『ARIA』は天野こずえによるファンタジー×日常作品である。原作は漫画で元々もタイトルは『AQUA』であった。アニメ化第1期は『ARIA The ANIMATION』のタイトルで2005年の10月から12月まで放送された。
水無灯里は観光都市ネオ・ヴェツィアで水先案内人・ウンディーネになるため、アリアカンパニーに入社し、日々友人たちと修行をしていた。これはそんな日常の中の"素敵"を見つける物語。
『ARIA The ANIMATION』のあらすじ・ストーリー
主人公・水無灯里(みずなし あかり)はアクアの観光都市ネオ・ヴェネツィアに移り住んでから20ヶ月が経っていた。灯里はアクアの水先案内人・ウンディーネになるためにアリアカンパニーに入社し、半人前・シングルである灯里は日々修行を重ねていた。
留守番をする灯里はとある少女から「アリアカンパニーのエース・アリシアのゴンドラに乗りたい。」という電話を受ける。しかし、その日のアリシアのスケジュールはすでに埋まってしまっていた。灯里は少女に予約を勧めるが少女は一方的に電話を切ってしまう。
気落ちしながらも、今日の練習に向かおうとゴンドラの元に行くと、そこには電話の少女・アイが居た。アイは灯里の練習に同行をさせるように強要する。灯里は断ることができず、アイの申し出を受けて練習を開始するのであった。
灯里がアイを乗せて練習をしていると、友人であり、姫屋に務める藍華(あいか)に遭遇する。成り行きから、藍華も灯里のゴンドラに同乗し二人でアイの相手をすることになる。二人の練習が終わり、アリアカンパニーに戻る頃にはアイはすっかりネオ・ヴェネツィアを気に入っていたのである。
灯里と藍華が雑談をしているところに藍華の教育係である晃(あきら)がやってくる。晃が練習をしていない藍華を窘めたると、藍華はアリシアならそんなことは言わないと言いだす。灯里は藍華を止めようとするが晃は藍華に対し、「アリシアがそんなに好きならアリアカンパニーに行け」と言いだす。藍華はその場を飛び出しアリアカンパニーに移籍したいとアリシアに訴える。話は保留となり、ひとまずその日はアリアカンパニーに泊まることになる。
翌日に晃がやってきて藍華に「灯里とレースをして勝てたら移籍することを許可する」と言いだす。
レースを開始すると藍華はコースを外れ、晃との和解のために彼女が好きなクルミパンを買いに向かう。灯里に本当は自分にまっすぐぶつかってくれる晃を敬愛していることを明かした。その後アリアカンパニーへ戻るとすぐに晃と藍華は和解をした。
灯里と藍華がいつものように二人で練習をしていると、二人を水先案内店「オレンジぷらねっと」の制服を着た見習い・ペアである少女が追い抜いていく。灯里は少女に一緒にお弁当を食べようと提案するが、少女は無視をしてその場を去ってしまう。その後、雑誌を見ると先刻の少女・アリスが取り上げられていた。アリスはまだ学生であるにもかかわらず繊細なオール捌きを評価され注目を集めていたのである。そんなアリスは周囲の人間の上部だけの言葉や態度を煩わしく感じていた。しかし、自分に本当の笑顔を見せてくれる灯里に少しずつ心を開き、だんだんと藍華と灯里の練習にも参加するようになるのであった。
三人で練習をするようになってしばらくした頃に、三人にネバーランドへの招待状が届く。藍華、アリスは胡散臭いと感じながらも乗り気な灯里について無人島へとゴンドラを漕いで向かっていった。実は手紙の差出人は三人の教育係であるアリシア、晃、アテナだった。しかし、アテナは行き先を間違えその場に来ることはなかった。三人はサプライズの特訓によって二人に鍛えられることになるのだった。
灯里はアリスにペット禁止の寮で拾った猫の世話をしてることで相談を受ける。ひとまずアリスは灯里を部屋に招待し拾った猫・まぁを見せる。そんなところにアリスの同室のアテナが帰ってくる。アリスは同室で暮らしているアテナにもまぁの存在を隠していたのである。その場はなんかとやり過ごすも、翌日まぁが突然部屋から行方不明になってしまった。慌ててまぁを探すアリスに、実はまぁがいることに気がついていた周囲の人間は手を貸してくれる。
当然アテナもまぁの存在には気がついていて、捜索に一役かって出るのであった。
まぁを発見することはできたが、これでを寮で世話することはできなくなったと思われた時アテナは、まぁをオレンジぷらねっとの新しい社長として迎えることになったと明かす。
ネオ・ヴェネツィアでは青い瞳の猫を幸運の守り神としていて、水先案内業界では社長として青い瞳の猫を飼っていた。
まぁが青い瞳の猫であることに気がついていたアテナは会社に推薦をしていたのである。これによって一連の問題は解決し、アリスがアテナの先輩としての優しさに気がつくきっかけとなるのであった。
マンネリ化してしまた日々の訓練に危機を感じた藍華はアリシアに相談をする。アリシアは今は引退したグランドマザーと呼ばれるウンディーネ・天地秋乃の元に行くことを勧める。早速三人は秋乃の元へ向かい教えを受けるが、藍華は秋乃の出す課題の意味を計りかねていた。
藍華は思い切って直接秋乃に話を聞くと、ウンディーネとして必要なことは「日々の出来事すべてを楽しむこと」であると言う。三人は秋乃の教えを受けてまた一歩ウンディーネとして成長するのであった。
灯里がアクアに来てから二度目の大晦日がやってきた。その日の夜に、サブライズでアイが再びアクアにやって来るのであった。。灯里はアイと共に夜のネオ・ヴェネツィアを巡り小さな冒険をするのであった。皆の元に戻り新年を迎えるカウントダウンを終えると、灯里達は新年の祭りを楽しみ、最後には初日の出を港で迎えた。
その後解散となり、灯里とアリシアは二人になると、また改めて新年の挨拶をするのだった。
『ARIA The ANIMATION』の登場人物・キャラクター
水無灯里(みずなし あかり)
CV:葉月絵里乃
作品の主人公。15歳、身長155cm、1月30日生まれ、みずがめ座のA型。
マンホームからウンディーネになるためにアクアにやってきた。
プリマになるために日々修行をしている。階級はシングル。
日常のあらゆることを楽しみ、いつも恥ずかしいセリフを思いついては口にする。当たり前と思っていることから素敵を見つける天才。
他人と関わることが好きで知らない人間でも物怖じせずに話しかけることができる。
藍華(あいか)
CV:斎藤千和
16歳、身長160cm、2月2日生まれ、みずがめ座のO型。
所属は姫屋である。階級はシングル。
世襲制である姫屋の跡取り娘。灯里が初めてアクアで作った同業者の友人。
アリシアが大好きでいつもアリアカンパニーに顔を出している。
世話係の晃には、アリシアと比較をする発言をしたり憎まれ口を叩くが実は先輩として敬愛している。
晃が作ってくれる焼きおにぎりが大好物である。
アリス・キャロル
CV:広橋涼
14歳、身長145cm、9月1日生まれ、おとめ座のB型。
オレンジぷらねっと所属している。階級はペア。
オール捌きが綺麗で記事に取り上げられるほどの才能を持っている。そのことで学園の下級生にサインを求められるなど周囲から注目を集めている。
一見すると大人びた雰囲気を放っているが、年相応の子供じみた部分もある。
アテナ
CV:上川とも子
21歳、身長 170cm、12月24日生まれ、やぎ座の AB型。
オレンジぷらねっとに所属している。階級はプリマ。
「水の三大妖精」の一人。通り名は「天上の謳声(セイレーン)」。
かなりのドジっ子である。通り名に恥じない謳声で、カンツォーネを謳うと周囲の人間が足を止めて謳に聞き惚れる。
アリスの教育係としていつも気を使っている。
アリシア
CV:大原さやか
19歳、身長165cm、10月30日生まれ、さそり座の A型。
アリアカンパニーに所属している。階級はペア。
「水の三大妖精」の一人。通り名は「白き妖精(スノーホワイト)」。
おっとりしたお姉さん。灯里の教育係でアリアカンパニーのエース。
灯里が来るまでは一人でアリアカンパニーで働いていた。
晃とは幼馴染でウンディーネになるきっかけを作ったのも晃だった。
晃(あきら)
CV:皆川純子
20歳、身長168cm、7月29日生まれ、しし座のO型。
姫屋に所属している。階級はペア。
「水の三大妖精」の一人。通り名は「真紅の薔薇(クリムゾンローズ)」。
男前な女性で、女性客に大人気。語りが上手で客いじりが十八番。
アリシアとは幼馴染であり、プリマになるための練習をアテナが加わるまではいつも二人でしていた。
藍華の教育係で厳しいがまっすぐぶつかってくれる頼れる先輩。
アリア社長
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目次 - Contents
- 『ARIA The ANIMATION』のあらすじ・ストーリー
- 『ARIA The ANIMATION』の登場人物・キャラクター
- 水無灯里(みずなし あかり)
- 藍華(あいか)
- アリス・キャロル
- アテナ
- アリシア
- 晃(あきら)
- アリア社長
- アイ
- 『ARIA The ANIMATION』の用語解説
- アクア
- マンホーム
- ネオ・ヴェネツィア
- ウンディーネ
- アリアカンパニー
- 姫屋
- オレンジぷらねっと
- ペア
- シングル
- プリマ
- 青い瞳の猫
- 『ARIA The ANIMATION』の名言・名セリフ
- 「いろんな音が聞こえてくると1日が動き出した気がしてきますね。」
- 「本気でがんばって、反省している人間を叱っても無意味っしょ。」
- 「そんなモノは、より人生を楽しむための隠し味だとおもえばいいじゃない。自分の中で変えてしまえばいいのよ。何でも楽しんでしまいなさいな。とっても素敵なことなのよ、日々を生きてるっていうことは。」