あなたのことはそれほど(あなそれ)のネタバレ解説・考察まとめ

『あなたのことはそれほど』とは、2010年10月号から2017年8月号にかけていくえみ綾が『FEEL YOUNG』にて連載していた漫画、およびそれを原作としたテレビドラマ。漫画は単行本全6巻、ドラマは全10話である。既婚者の渡辺美都が偶然初恋の相手である有島光軌と再会し、不倫関係に陥る様子と葛藤を描く。渡辺美都の夫である涼太の愛情表現がだんだんと歪んでいくのも見どころだ。ドラマ版では美都役を波留が演じ、美都の夫である涼太役を東出昌大、有島光軌役を鈴木伸之、有島の妻の麗華を仲里依紗が演じた。

涼太「僕たちの過ごしたすべてが 僕の与えたものすべてが 暴力でしたか」

単行本6巻。「涼ちゃんの愛は優しい暴力」と言われた涼太が、愛について考えるシーン。

涼太は母の墓地へと訪れる。涼太の両親の関係は、涼太の恋愛観に大きく影響を与えていた。愛され上手だった母の墓地を見ながら、涼太は自分の愛情表現について改めて振り返る。涼太はまだ美都を愛しており、友人としていつでも力になりたいと思っている。

『あなたのことはそれほど』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

漫画とテレビドラマ版のラストシーンに大きな違い

『あなたのことはそれほど』のラストシーンは、漫画とテレビドラマ版で異なっている。特に美都と涼太の結末は、テレビドラマ版ではかなり変わっている。テレビドラマ版の結末に対しては「せいせいとした」という意見もあるが、一方で漫画の結末の方が現実的だという人もいる。
漫画では美都は涼太と円満に離婚をしている。涼太も美都を愛しており、離婚後も連絡を取り合ったり、涼太が暮らす家に呼んでいる。涼太は美都に今後は友人として力になりたいと思っていた。有島は麗華と一時期は不仲になるが、離婚はせず夫婦関係を続けることを許してもらう。
ドラマ版では、美都は一途に愛してくれていた涼太にも見放されてしまう。美都は涼太に復縁を持ちかけるが、涼太は「君と同じように、僕にも気持ちがあるんだよ。そして今、僕の気持ちはみっちゃんのことはそれほど」と言い放つ。美都は自分がすべての人に対して上辺だけの感情しか持たず、結局は自分のためだけに行動をしていたことにようやく気付く。美都は自分の生活を大切にして過ごすようになる。「人の幸せを喜べるようになれること」を目標にする。

『あなたのことはそれほど』は逃げ恥のカウンター

テレビドラマ版『あなたのことはそれほど』はTBSテレビで火曜日の22時から放送された。同じ放送枠で絶大な人気を誇った『逃げるは恥だが役に立つ(逃げ恥)』とは全くタイプが違う恋愛作品である。誠実で初心さが特徴の『逃げ恥』に対して、『あなそれ』はW不倫のドロドロとした感情を描いている。ドラマ批評家の成馬零一は、結婚と恋愛の違いに切り込んでいったことは『逃げ恥』に対しての強烈なカウンターやセルフパロディになっていると分析している。

realsound.jp

news.yahoo.co.jp

『あなたのことはそれほど』の主題歌・挿入歌

テレビドラマ版ED(エンディング):神様、僕は気づいてしまった『CQCQ』

作詞:東野へいと、作曲東野へいと

『あなたのことはそれほど』のサウンドトラック

テレビドラマ『あなたのことはそれほど』にはオリジナル・サウンドトラックがある。曲名は以下の通り。

1. waltzing tales
2. あなたのことはそれほど
3. 二番目に好きな人
4. お天道様は見ている
5. Dog's Palace
6. 四葉のクローバー
7. 幸せコレクター
8. Night Flight
9. 恋のアスリート
10. あなたのことはそれほど
11. 覗き見
12. Ain't No Crime
13. 秘密
14. someone like water
15. 好きな人の手
16. 嘘
17. Penalty
18. あなたのことはそれほど -ceramics-
19. 知らない名前
20. Temptation
21. さようなら
22. waltzing tales -reprise-

www.e-onkyo.com

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