黒森町綺譚(Tales of the Black Forest)のネタバレ解説・考察まとめ
『黒森町綺譚』とは中国のインディーズゲーム制作チーム・拾英工作室が開発したSteam配信のゲーム。ジャンルはホラー探索アドベンチャー。舞台は1998年日本。黒森町という田舎町に迷い込んだ幽霊や妖怪が見える女子高生・希原夏森が、様々な神や妖怪、あるいは都市伝説のバケモノとの触れ合いを通して自らの過去の空白へと迫っていく。ノスタルジックな趣に満ちた緻密なドット絵、美麗なビジュアル、ホラー演出よりもストーリー性を重視した泣ける物語が見所。
「私が知ってるのは、作り話が好きで、締め切りに追われてばかりいる、売れない作家の、桐谷雪よ」
終章にて、全てを告白して別れる間際の雪に夏森が告げたセリフ。豊神教の教祖たる神宮の座に縛られていた雪は、自分を畏怖の目で見、異類扱いしない友人を望んでいた。そんな彼女を夏森は1人の人間のダメ作家として、自分の大事な友達として扱った。夏森と雪の固い絆に感動するセリフ。
『黒森町綺譚』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
真理天堂が起こした営団地下鉄毒ガステロ事件のモデルは、1995年3月のオウム真理教による地下鉄サリン事件である
地下鉄サリン事件 - Wikipedia
ja.wikipedia.org
本作のテーマとなる真理天堂が起こした毒ガステロ事件のモデルは、1995年3月20日に東京都で発生した、オウム真理教による同時多発テロ事件。
新興宗教団体・オウム真理教の信者が、帝都高速度交通営団(現在の東京メトロ)を走行中の地下鉄車両内で毒ガスのサリンを撒いて多数の被害者を出した。世界的にも類のないテロ事件であり、死傷者の数では日本最悪の大量殺人とされる。
開発者の月光ショウ螂は、本作は宮崎駿の『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』に影響を受けたと語っている
中華ゲーム見聞録:平成妖怪談アドベンチャー『黒森町綺譚』90年代日本の社会、事件、伝承がモチーフ―開発者インタビューもお届け | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト
www.gamespark.jp
「中華ゲーム見聞録」第58回目は、90年代当時の日本の事件や民間伝承、怪談などを元にした見下ろし型アドベンチャーゲーム『黒森町綺譚(Tales of the Black Forest)』をお届けします。「中華ゲーム見聞録」第58回目は、90年代当時の日本の事件や民間伝承、怪談などを元にした見下ろし型アドベンチャーゲーム『黒森町綺譚(Tales of the Black Forest)』をお届けします。
拾英工作室のメンバーであり、本作を開発した月光ショウ螂は日本のアニメ映画監督・宮崎 駿の大ファンであり、『黒森町綺憚』の世界観やキャラクター造形は『となりのトトロ』や『千と千尋』の影響を受けたと語っている。登場する妖怪のユーモラスなデザインや、千と千尋の湯屋がある街を思わせるノスタルジックな背景が見所。
監修のyszkは大学で日本史を専攻している
中華ゲーム見聞録:平成妖怪談アドベンチャー『黒森町綺譚』90年代日本の社会、事件、伝承がモチーフ―開発者インタビューもお届け | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト
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「中華ゲーム見聞録」第58回目は、90年代当時の日本の事件や民間伝承、怪談などを元にした見下ろし型アドベンチャーゲーム『黒森町綺譚(Tales of the Black Forest)』をお届けします。「中華ゲーム見聞録」第58回目は、90年代当時の日本の事件や民間伝承、怪談などを元にした見下ろし型アドベンチャーゲーム『黒森町綺譚(Tales of the Black Forest)』をお届けします。
拾英工作室のメンバーであり、本作の監修を務めたyszkは大学で日本史を専攻している。彼は日本の社会現象を研究するのが好きで、本作の重要なテーマである地下鉄サリン事件や日本のバブル経済にも造詣が深いらしい。
黒森町劇場や黒森町のビデオ屋には、『となりのテテロ』『コシラVSメカコシラ』『昭和狸合戦ぽんぽこ』などの、実在の映画のパロディポスターが貼られている
黒森町のレンタルビデオや黒森町劇場の館内には多くの映画ポスターが貼られているが、『となりのテテロ』は『となりのトトロ』、『コシラVSメカコシラ』は『ゴジラVSメカゴジラ』、『昭和狸合戦ぽんぽこ』は『平成狸合戦ぽんぽこ』のパロディである。他にも実在の映画のパロディポスターが存在する。
『黒森町綺譚』の関連サイト
Steam で 40% オフ:Tales of the Black Forest
store.steampowered.com
闇が暗躍する日本のとある田舎町。 奇々怪々な妖怪の世界。 花火のように美しい平成怪談物語…… 夢とロマン、そして自由へのリスペクト。 2人組の制作チームがお届けする、ドット絵和風ファンタジー・アドベンチャー。
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目次 - Contents
- 『黒森町綺譚』の概要
- 『黒森町綺譚』のあらすじ・ストーリー
- 序章
- 第一章「鹿骨怪談」
- 第二章「森の猫カフェ」
- 第三章「猫の列車」
- 第四章「妖怪劇場」
- 終章
- END1「帰途」
- END2「夏花冬雪」
- 『黒森町綺譚』のゲームシステム
- 『黒森町綺譚』のアイテム
- 白い羽
- ノート
- 天気雨
- 腕時計
- 海螺石
- 太陽の塔のポスター
- 妖怪面
- 暗号カード
- 黒いフィルム
- 『黒森町綺譚』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 希原 夏森(きはら かしん)
- 桐谷雪(きりたに ゆき)
- サブキャラクター
- 栄枯(えいこ)
- 玉前 静(たまさき しずか)
- 木下 櫻子(きのした さくらこ)
- 相沢 真(あいざわ まこと)
- 安藤 恵(あんどう めぐみ)
- 寺島 英誠(てらしま えいせい)
- 希原 綾子(きはら あやこ)
- 希原 誠一(きはら せいいち)
- 杉原 広済(すぎはら こうさい)
- 山田 孝(やまだ たかし)
- 西村 清子(にしむら せいこ)
- 松山 正男(まつやま まさお)
- スイカ畑の案山子
- 静の父親(玉前一族の長)
- 吉次郎
- ばっく
- ゆっめ
- 三昧(ざんまい)
- 泉 八雲(いずみ やくも)
- 鴉見(からすみ)
- 子鹿
- スズ
- モチ
- 『黒森町綺譚』の用語
- 念写
- 『旅猫』
- 幻影列車
- 黒森町135列車
- 黒森町劇場
- 青い鳥劇団
- 泣雨路
- 鹿鳴村
- 鹿鳴スイカ
- 一村一品運動
- 豊神
- 神宮
- 豊神教
- 豊水
- 豊水神社
- 玉前
- 真理天堂
- 営団地下鉄毒ガス事件
- バブル景気
- バブル崩壊
- 『黒森町綺譚』
- 『黒森町綺譚』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「自分の目で世界を見てみないと、一生後悔する」
- 「あのカフェは私にとって終着駅ではありません。列車は別れをもたらしますが再会もまたもたらすものです」
- 「あなたがどんなに仲良くしようと微笑んでも冷たく背を向ける人がいる。そして同じように、あなたのことを温かく抱きしめ生涯の友となる人もいる」
- 「心から笑うみんなの笑顔を、舞台裏から見ているだけで、私は満足なの」
- 「私が知ってるのは、作り話が好きで、締め切りに追われてばかりいる、売れない作家の、桐谷雪よ」
- 『黒森町綺譚』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 真理天堂が起こした営団地下鉄毒ガステロ事件のモデルは、1995年3月のオウム真理教による地下鉄サリン事件である
- 開発者の月光ショウ螂は、本作は宮崎駿の『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』に影響を受けたと語っている
- 監修のyszkは大学で日本史を専攻している
- 黒森町劇場や黒森町のビデオ屋には、『となりのテテロ』『コシラVSメカコシラ』『昭和狸合戦ぽんぽこ』などの、実在の映画のパロディポスターが貼られている
- 『黒森町綺譚』の関連サイト