Nulbarich(ナルバリッチ)の徹底解説まとめ

Nulbarichとは、2016年に結成された、シンガーソングライターJQをリーダーとするバンド。JQ以外のバンドメンバーは固定されておらず、演奏の形態によって変わる。結成からわずか一年後の2017年に1st アルバム『Guess Who?』収録曲「NEW ERA」がHonda「グレイス」のCMソングに抜擢された。そして2019年12月にはさいたまスーパーアリーナにてワンマンライブを開催。彼ら独特のエモーショナルなサウンドは多くの若者から支持されている。

担当楽器はベースとシンセサイザー。
2018年に再結成したバンド「SURFACE」や辻仁成が結成したバンド「THE JINSEIZ」などにサポートメンバーとして参加している。

ヤマザキタケル(山崎豪)

左がヤマザキタケル(山崎豪)

担当楽器はキーボード。
1983年生まれ。東京出身。小さいころからピアノを習い、ピアノをメインにしたスリーピースバンド「Ben Folds」に憧れ、即興演奏に興味を持った。2007年にアメリカの名門音楽大学のバークリー音楽大学に入学。2009年に卒業し、2010年に帰国してからは、ラップユニットやロックバンドなど、ジャンルに捉われず、幅広く活動をしている。

西村奈央

担当楽器はキーボード。
1988年生まれ。東京都出身。Nulbarich唯一の女性メンバーである。2歳からピアノをはじめ、小学生のころにはすでに作曲やアレンジを体得していた。小学校高学年からはエレクトーンを始め、高校ではクラシックピアノを専攻、卒業後はプロのキーボード奏者になるためにヤマハ音楽院のプロフェッショナルキーボード科で学んだ。

現在は「JAM Project」のサポートメンバーとしても活躍している。

久保デラックス(久保正彦)

担当楽器はドラム。
徳島県出身。音楽の道を志し、18歳で上京しAN music schoolでドラムを学んだ。ブラックミュージックを基盤としたドラムスタイルを主としている。

音楽プロデューサー、編曲者、トラックメーカーとして活動しているSWING-O a.k.a 45をリーダーとしたバンド「45trio」に参加している。また「TOKYO CRITTERS」のライブにも参加している。

今村慎太郎

右から2人目が今村慎太郎

担当楽器はドラム。
1980年生まれ。福岡県出身。Nulbarichのライブには2019年から参加している。アマチュアのドラマーだった父の影響で3歳からドラムを始める。高校卒業後、キーボードのヤマザキタケル(山崎豪)と同じくアメリカのバークリー音楽大学に入学した。卒業後、2005年に帰国し、数々のバンドのサポートメンバーとして活躍。また自らバンド「円人図」を結成している。

ドラムのほかに音楽プロデューサーとして、多くのアーティスト、ミュージシャンのライブやレコーディング、アルバムのプロデュース、制作などを手掛けている。

Nulbarichのディスコグラフィティー

スタジオアルバム

『Guess Who?』

収録曲
1. Guess Who? (Intro)
2. NEW ERA
3. SMILE
4. Spread Butter On My Bread
5. Lipstick
6. I Bet We’ll Be Beautiful
7. LIFE
8. Hometown
9. Everybody Knows
10. NEW ERA (English Version)

2016年10月5日に、RAINBOW ENTERTAINMENTからリリースされた、Nulbarichの1st アルバム。ホンダの「グレイス」CMソングになった「NEW ERA」を筆頭に、70年代のファンクに影響された「Lipstick」や、アコースティックギターの明るいカッティングが特徴的な「SMILE」や、軽やかなブラスの響きとJQの伸びやかな歌声がマッチした「Hometown」などせわしない日常の中で、聴くだけで心地よい空間を生み出してくれる楽曲が収録されている。

『H.O.T』

収録曲
side-A
1. H.O.T (Intro)
2. It’s Who We Are
3. Almost There

side-B
1. Zero Gravity
2. Handcuffed
3. In Your Pocket

side-C
1. See You Later (Interlude)
2. Supernova
3. ain’t on the map yet
4. Follow Me

side-D
1. Spellbound
2. Construction (Interlude)
3. Heart Like a Pool

2018年3月7日にビクターエンターテインメントからリリースされた、Nulbarichの2nd アルバム。全国各地のラジオステーションで、パワープレイを27局獲得した「It’s Who We Are」を筆頭に、くぐもったキーボードの音とギターのリードメロディーが切なく美しい「Almost There」、華やかなベースラインとにぎやかなコーラスが特徴の「ain’t on the map yet」など、Nulbarichとして音楽性の新境地を切り開いた楽曲が収録されている。また「H.O.T」「See You Later」「Construction」などのインタールード(間奏)も前後の曲の曲調、調性の繋がりを工夫して作られている。

『Blank Envelope』

収録曲
side-A
1. Blank Envelope (Intro)
2. VOICE
3. Silent Wonderland

side-B
1. All to Myself
2. JUICE
3. Sweet and Sour

side-C
1. Kiss You Back
2. Toy Plane
3. Ring Ring Ring
4. Focus On Me

side-D
1. Super Sonic
2. Stop Us Dreaming
3. I’m Home (Outro)

2019年8月23日にビクターエンターテインメントからリリースされた、Nulbarichの3rd アルバム。タイトルは”宛名の書いていない封筒”に自分たちの思いを詰め込んだ、つまり、どこに届くかはわからないけれども、それをたまたま受け取った誰かに自分たちの気持ちすべてを伝えたい、というイメージで名付けられている。JQは「今回のアルバムはどの曲も”強い”から、聴く人によって全体の印象が変わるだろう」と述べている。実際、収録曲のアレンジの豊かさから、すべての曲に全身全霊をかけた様子がわかる。早すぎないテンポで歌に沿ってギターが奏でるメロディーが美しい「VOICE」や、ピアノの悲しげな音とサビにかけて盛り上がっていくサウンドの壮大さが特徴の「Toy Plane」、ハイテンポで疾走感のある「Super Sonic」などが収録されている。

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