Nulbarich / ナルバリッチ

Nulbarich / ナルバリッチ

Nulbarichとは、2016年に結成された、シンガーソングライターJQをリーダーとするバンド。JQ以外のバンドメンバーは固定されておらず、演奏の形態によって変わる。結成からわずか一年後の2017年に1st アルバム『Guess Who?』収録曲「NEW ERA」がHonda「グレイス」のCMソングに抜擢された。そして2019年12月にはさいたまスーパーアリーナにてワンマンライブを開催。彼ら独特のエモーショナルなサウンドは多くの若者から支持されている。

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Nulbarich / ナルバリッチのレビュー・評価・感想

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Nulbarichってどんなミュージシャン?

「Nulbarich」というミュージシャンをご存知だろうか。
認識していなかったとしても、テレビCM等に数多く抜擢されているため、彼らの曲を聴いたことがあるという方は意外と多いのではないかと思う。

フロントマンはJQという人物が務めており、シーンに合わせて彼がメンバーを集め楽曲を演奏している。
経歴は謎に包まれているが、ロサンゼルスに拠点を置きながら楽曲制作をしているということが明らかになっている。
またバンド名の由来は、"Null But Rich"="なにもないが満たされている”という意味の造語で、何気ない日常の豊かさを表現した楽曲が多い。

楽曲のイメージとしては、ブラックミュージックの影響を受けた洋楽と邦楽の間といったイメージ。
日本語と英語が混ざった歌詞で耳心地の良いメロディが特徴。
JQ本人も、「ヒップホップやR&Bが好きで、ジャミロクワイやファレル・ウィリアムスは人間的にも尊敬している」と過去のインタビューで語っている。
洋楽が好きな音楽ファンは一度彼らの音楽を聴いてみる必要があるのではないだろうか。

日本の音楽フェスには引っ張りだことなっている彼らだが、まだまだ知名度は高くない。
これから様々なシーンで耳に触れるようになるはずの音楽であるため、先取りして聴いてみることをオススメする。

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浮遊感あるグルーブは耳への癒し

たまたまストリーミングサイトのおすすめに上がっていたのを耳にして以来、ひと目ならぬひと耳惚れしたのがこのバンド。ジャズもポップもパンクもソウルも全部飲み込んだジャンルレスで唯一無二の音楽は、ふわりとたゆたうような浮遊感が耳をひたすら癒してくれます。シティポップとカテゴライズされているけれど、カテゴリー分けすることすら無意味に感じさせるほどにNulbarich流の音楽を突き進んでいて、もはや日本のバンドという括りすら不要。通常音楽の重要なパーツであるはずの歌詞も一つの「音」といった感覚で聴け、ドライブや散歩などのBGMにももってこい。都会的なオシャレ系グルーブが好きな人には絶対におすすめできますし、サチモスやSIRUP系の音が好きな人はハマるのではないでしょうか。
今まで様々な個性を持つバンドが登場しては消えていく中で、Nulbarichはこれからもどんどん進化して新しい音を届け続けてくれる期待感に満ちています。すでにワンマンライブも成功させた今、次なる一手にどんな音を放つのかが、ただただ楽しみです。音楽は好き嫌いがはっきり分かれるジャンルだけに万人ウケを狙うタイプのバンドではないかもしれませんが、個人的には海外でも知られるようになるのはそう遠くないのではないかと睨んでいます。

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おしゃれロック好きに贈る!新しい音楽のカタチ。

2016年にボーカルのJQを中心に結成された5人組バンド。しかし、メンバーは特に固定されておらず楽曲に合わせてメンバーが流動する。また、使用する楽器も曲によって変動する。ロックバンドではあるが、音楽のベースにはブラックミュージックがあり、海外のJamiroguai、日本のSuchmosなど、いわゆる「おしゃれ系ロック」が好きな人にはぜひオススメしたいバンド。
日本語と英語を織り交ぜた歌詞はとてもよく音楽に馴染み、JQの高音域の歌声は高揚感を感じることができる。ライブでは華やかなステージ上で決して力まず、軽やかに歌い上げるJQの姿があり、その存在感やファッション性は音楽誌以外でも注目されている。
結成当初は一部の音楽ファンやいわゆる業界人の中での評価は高かったものの、広く知られた存在ではなかったが、2ndアルバム「H.O.T」がオリコンチャートでトップ10入りを果たし、その後発表されたシングル「Sweet and Sour」がドラマのエンディングテーマに起用されるなどし、徐々に一般にも広く知られるようになった。
因みに彼らのCDジャケットには「ナルバリくん」というキャラクターが必ず登場するが、これは彼らが敬愛するJamiroquaiへのオマージュだとファンは見ている。

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『H.O.T』最初から最後まで心地よく聞ける1枚です。

Nulbarichの2枚目のアルバムです。最初から最後まで中だるみせずに聞くことができる1枚です。
収録曲の構成も良くて、序盤からテンションを上げてくれて、最後はまったり落ち着いて曲の世界観を楽しめる構成になっています。アルバムを1枚ループ再生していたのですが、最後の曲から1曲目に戻ったときも、全く違和感なくスーッとまたアルバムが始まった感じが、個人的にすごく気持ちよかったです。
歌詞も日本語と英語が上手く混ざり合って、歌を聞いていると全部英語の歌詞に聞こえる不思議。Nulbarichを最初に聞いたときはどこの海外バンドかと思ってたくらい自然です。カラオケで歌いたいなあと思う曲が何曲もあるのですが、日本語と英語の歌詞の混ぜ方がすごく複雑で若干諦めムードが個人的に漂っています。
最近はNulbarichやSuchmosなど、センスのいいバンドが増えてきたように思います。曲作りの際に洋楽のエッセンスをセンスよく邦楽に落とし込んで上手くまとめていたり、ボーカルの声の出し方や演奏の構成とかがすごく良く考えてあるなあと感心して聞いています。個人的にはNulbarichはMAROON5でSuchmosはJamiroquaiみたいな感じかなと思って聞いています。
このままNulbarichらしさをこれからも続けてもらって、今後のアルバムにも期待したいなと思います。

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