Nulbarich(ナルバリッチ)の徹底解説まとめ

Nulbarichとは、2016年に結成された、シンガーソングライターJQをリーダーとするバンド。JQ以外のバンドメンバーは固定されておらず、演奏の形態によって変わる。結成からわずか一年後の2017年に1st アルバム『Guess Who?』収録曲「NEW ERA」がHonda「グレイス」のCMソングに抜擢された。そして2019年12月にはさいたまスーパーアリーナにてワンマンライブを開催。彼ら独特のエモーショナルなサウンドは多くの若者から支持されている。

Nulbarichのアートワークの裏話

ナルバリくん

当初、Nulbarichはメンバーが固定されていないため、アーティスト写真にはバンドキャラクターのナルバリくんが使用されることが多かった。これを見たファンたちはGReeeeNのような覆面バンドを想像することも少なくなかった。しかし、Nulbarichはライブでは普通に顔を出して演奏をしている。なぜ、キャラクターを使うのか、という質問にJQは「当初は顔を出すメリットが自分たちになかった。ライブが楽しくできていればいいのでは、と思っていたため、必然的にキャラクターが前に出た」と答えている。ナルバリくんはJQの知り合いのデザイナーに依頼して、JQ本人の写真をモデルにキャラクターを作ってもらった。忠実に再現したため、JQと同じようにナルバリくんも猫背になってしまったそう。

ナルバリくんグッズも発売している。こちらは「ain’t on the map yet」のMVに登場したナルバリくん消しゴム。

ジャケットデザイン

2nd アルバム『H.O.T』

『H.O.T』のジャケットデザインはこれまでの多くのNulbarichのジャケットデザインと同じく、ナルバリくんを全面に出したものになっている。初回限定版は背景が黄色がかったオレンジ色、通常版は背景は水色である。ナルバリくんの顔は描かれずシルエットのみで、中は無作為な模様で彩られている。これは90年代のHIPHOP文化をイメージしたものである。JQは「楽曲だけではなく、アートワークからも90年代のHIPHOP文化を感じてほしい」と語っている。デザイナーは多くの広告、ロゴ、パッケージのデザインを手掛ける丸井”Motty”元子。

3rd アルバム『Blank Envelope』

今までのナルバリくんを全面に出した可愛らしいジャケットデザインから一転、3rd アルバム『Blank Envelope』はシンプルな人物画で大きな人気を誇るイラストレーターの長場雄が手掛けた個性的なデザインとなっている。フランシスコ・デ・ゴヤの『わが子を食らうサトゥルヌス』をオマージュしているが、グロテスクな原画の面影はなく、ゆるく柔らかいスケッチのような線で塊肉を食べる人間、そして太ももにはナルバリくんの顔らしきものが描かれている。長場にデザインを依頼した経緯は、JQがもともと彼のファンであり、配信限定シングル『VOICE』のジャケットデザインを長場が手がけたことをきっかけに『Blank Envelope』でも、デザインを依頼した。JQはこのジャケットデザインについて「音楽や今回のアルバムに対しての思いや、好きな音楽など色んな情報交換をして好きに描いてもらい、個人的には長場さんらしく、かつ新しい長場さんが見れたので大満足です。」と語っている。

ミニアルバム『2ND GALAXY』

こちらもナルバリくんは登場しない、ミニアルバム『2ND GALAXY』のジャケットデザイン。タイトルにもある”GALAXY”に関連して、宇宙に憧れる子供が宇宙飛行士のヘルメットをかぶって自分のまだ知らない未知の世界を想像している。マイルドな色合いが特徴である。音楽誌「MUSIC MAGAZINE」の表紙などを手掛けているイラストレーター・サイトウユウスケによるデザイン。同作のタイトルに込められた「それぞれの想像の世界」を、無限の可能性を夢見る無邪気な子供のイラストで表現している。

Nulbarichの名言・発言

「実は「戦略的」ではなく、ただ毎回「フルスウィング」しているだけ」

今後のNulbarichの展望について聞かれた際にJQが答えた言葉。
ナルバリくん以外はメンバーもコンセプトも何も決めずに進み始めた彼らは、今でもNulbarichらしさが何かよくわからない。しかし、毎回フルスイングで曲を発表することで、受け取ったファン、スタッフがそれぞれに自分なりのNulbarichを形にしていてくれる。こうやってみんなのNulbarichが出来上がっているため、NulbarichがみんなのNulbarichでいるためには、戦略を練るのではなく、毎回フルスイングするだけである、とJQは述べている。

「作品って、僕にとっては感情のメモ書きみたいな部分があって。」

EP『Long Long Time Ago』に込めた思いを聞かれた際に答えたJQの言葉。
JQにとって楽曲たちはその時の言葉には言い表せない感情を詰め込んだメモ書きのようなものなのである。

関連リンク

nulbarich.com

www.youtube.com

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