上弦の陸・獪岳（鬼滅の刃）の徹底解説・考察まとめ
上弦の陸・獪岳とは、『鬼滅の刃』に登場する鬼である。
鬼舞辻無惨直属の十二人の鬼『十二鬼月』の一体であり、妓夫太郎・堕姫に変わって上弦の陸となった。元は鬼殺隊の隊士であり、雷の呼吸の使い手だった。炭治郎の同期である我妻善逸とは同じ師を持つ兄弟弟子の間柄であり、因縁を持っている。
慈吾郎の下に弟子入りする
「お前みたいな屑が師匠の時間を無駄にするな」。獪岳の尊大な性格は、弟弟子の善逸（中央奥）を決して認めようとはしなかった。
その後どのような経緯を辿ったのかは不明だが、鬼殺隊の育手である慈吾郎の弟子となる。剣才は確かなものがあり、元鬼殺隊最高位の剣士・柱である慈吾郎からその力を認められることは獪岳の歪んだ自尊心も十分に満足させた。
しかし自分を認める者以外を蔑視する癖は直らず、弟弟子となった善逸のことも徹底して見下す。獪岳は慈吾郎の技の内「雷の呼吸 壱の型」だけが習得できず、善逸は逆に「壱の型」しか使えなかった。慈吾郎は獪岳と善逸が協力しながら鬼殺隊の剣士として戦い、共に自身の後を継ぐ柱となることを望んでいたが、党の獪岳は「自分が見下している対象と同列に語られる」ことに強い不快感を覚える。こうして次第に慈吾郎に対する敬意も薄れていくこととなった。
獪岳のこの気質を、善逸は「幸せを溜める箱の底に穴が開いている」と評して密かに哀れんでいた。
黒死牟との邂逅
生きてさえいれば“負け”ではない。自分にそう言い訳しながら、獪岳は鬼となる道を選ぶ。
最終選別を突破し、善逸に先んじて鬼殺隊の剣士となる。その後の活躍はほとんど描かれていないが、順当に鬼を倒しながら生き残り、階級を上げていった。典型的な実力社会である鬼殺隊での生活は、獪岳にとっても性に合うものだったと思われる。
しかし、ある時、上限の壱・黒死牟と邂逅。その圧倒的な実力を目の当たりにして、戦うことすらなく這いつくばって命乞いをする。この時、善逸たちによって次々と上限の鬼が討伐されていたこともあり、黒死牟は獪岳の力量と才能、鬼に適した歪んだ精神を評価して、彼に鬼の頭領・鬼舞辻無残（きぶつじ むざん）の血を分け与える。
これを受け入れたことで鬼となり、さらなる力を手に入れる。自分の弟子の中から鬼となる者を出した責任から慈吾郎は自害し、善逸は師にそのような死に方をさせた獪岳を激しく憎むようになった。
上限の陸として善逸と戦う
慈悟郎の死を巡って決定的に決裂した獪岳と善逸は、無限城で決着をつけることとなる。
無限城にて善逸と再会する。善逸から慈吾郎が自決したことを挙げて避難されるが、獪岳は「爺が苦しんで死んだなら清々するぜ！あれだけ俺が尽くしてやったのに俺を後継にせず、テメエみたいなカスと共同で後継だと抜かしやがったクソ爺だ！」と言い放つ。そして激昂する善逸と戦うことになる。
善逸を下に見て、「雷の呼吸」の技を繰り出すが、善逸は易々と躱して獪岳に一太刀を入れる。見下していた弟弟子に傷つけられたことに激高し、そこから他の雷の呼吸を連発。善逸に深手を負わせるが、善逸が編み出した「雷の呼吸 漆ノ型 火雷神」を受けて頸を落とされる。
獪岳は「耐えられない耐えられない！！そんな事実は受け入れられない！！あんな奴に俺が？俺が負けるのか？頭が変になりそうだ」と、善逸に敗北したことを認められずに消滅していった。
獪岳の関連人物・キャラクター
桑島慈悟郎（くわしま じごろう）
善逸の師匠。かつて鬼殺隊最高位の剣士である“柱”の位にまで上り詰めた猛者である。
獪岳の才能を認め、彼を弟子として鍛え上げる。獪岳にとっても「実力と実績を兼ね備えた慈悟郎に認められる」ことは、その高すぎる自尊心を十分に満たすものであり、修行中は師匠として敬意をもって接していた。
しかしその慈悟郎が新たに弟子にした善逸については、「壱の型しか使えない、師匠の時間を無駄に使わせている屑」だと断じて辛辣に扱い、慈悟郎からその態度を改めるよう繰り返し叱責される。慈悟郎は獪岳と善逸の2人がそれぞれの技を活かして鬼殺隊で活躍し、最終的には自分の後を継いで共に柱に上り詰めることを望んでいたが、獪岳がこれを受け入れることはなかった。
後に獪岳が鬼となったことで、「自分の弟子の中から鬼になる者を出した」ことの責任を取って自害する。
元鳴柱・桑島慈悟郎（鬼滅の刃）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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桑島慈悟郎（くわしま じごろう）は、『鬼滅の刃』の登場人物で、同作主要キャラクター吾妻善逸の師。かつて鬼殺隊最高位の剣士の一人・鳴柱として活躍した剣士である。
左目の下に古傷がある、厳めしい面構えの老人。言動は峻烈だが根っこは甘いところがあり、善逸からは「爺ちゃん」と呼ばれ慕われている。現在は現役を引退し、後進の育成を務める“育手”という役職を務める。作中に登場する以外にも多くの弟子を育て、特に善逸とその兄弟子たる獪岳には期待し、二人で支え合って次代の鳴柱になることを願っていた。
我妻善逸（あがつま ぜんいつ）
炭治郎と同期の鬼殺隊の新人剣士。
超高速の居合斬りを得手としているが、極端に小心かつ臆病な性格で、普段は悲鳴と泣き言ばかりでまったく役に立たない。自分が強いことも理解しておらず、彼がその技を万全に振るうのは恐怖で前後不覚になっている時だけである。
一方で卑怯や卑劣といった言葉とは程遠い少年で、自分のためにはまるで勇気を出せないが、弱者を守らなければならない場面で逃げ出すようなことは決してしない。女の子が大好きで、禰豆子と出会ってからは彼女に一途にアプローチを続ける。
獪岳は“壱の型しか使えない”善逸のことを心底見下しており、「お前のようなヤツが師匠の時間を使うな」と食べかけの桃を投げつけることまでしている。
一方、善逸はどれほど蔑視されても獪岳の実力と才能自体は素直に認め、「2人で鬼殺隊を支える剣士になってほしい」という慈悟郎の願いを叶えるために兄弟子との仲を改善しようと努め続けた。
獪岳が鬼となり、責任を感じた慈悟郎が自害したことで、2人の仲は決定的に決裂。無限城にて決着をつけることとなった。
我妻善逸（鬼滅の刃）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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我妻善逸（あがつま ぜんいつ）とは、『鬼滅の刃』に登場する鬼狩りの剣士である。
主人公である炭治郎の同期の剣士で、炭治郎と行動を共にする主要人物の1人。「雷の呼吸」の使い手であり、聴力が優れている。
とてつもない臆病者で、鬼と戦うことをひどく恐れている。鬼と戦う時は、気絶しながら戦う。普段のコミカルなキャラと、戦闘時のキャラが大きく違い、そのギャップによりファンから人気がある。
悲鳴嶼行冥（ひめじま ぎょうめい）
鬼殺隊最高位の剣士“柱”の一員。生来目は見えないが、歴代屈指と呼ばれる当代の柱たちの中でも自他共に認める最強の猛者である。
かつては貧乏な寺で孤児を引き取って暮らしていたが、その中の1人であった獪岳が鬼を引き込み、子供たちを惨殺。なんとか子供たちを助けようと単身鬼に挑み、「延々と再生を続ける鬼の頭蓋を、朝になるまで殴り砕き続ける」という尋常ならざる方法でこれを倒す。しかし先んじて逃げた獪岳以外で唯一生き残った子供が、恐怖のあまりに曖昧な証言をしたことから“孤児たちを殺した犯人”と目されて投獄。死刑になるところを耀哉の差配で助けられ、鬼殺隊に入ることとなった。
このように獪岳とは因縁浅からぬ間柄だが、作中では鬼殺隊入隊後の両者が対面したり会話するシーンはまったく描かれていない。どちらも死の直前にすら相手のことを少しも思い出しておらず、描写が無いだけで実際にはなんらかの接触があったということも考えにくい。相手が鬼殺隊にいることすら知らなかったか、あるいは「今さら話すこともない」と会うことを避けていたのだと思われる。
岩柱・悲鳴嶼行冥（鬼滅の刃）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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悲鳴嶼行冥（ひめじま ぎょうめい）とは、『鬼滅の刃』に登場する鬼狩りの剣士である。
鬼殺隊の中で最高位の剣士である「柱」の1人で、「岩の呼吸」を使う岩柱。御経を唱え、いつも涙を流している。盲目だが、強靭な肉体を持つ鬼殺隊最強の剣士である。鬼殺隊の長である産屋敷耀哉に心から忠誠を誓っている。
黒死牟（こくしぼう）／継国巌勝（つぎくに みちかつ）
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上弦の陸・妓夫太郎と堕姫（鬼滅の刃）の徹底解説・考察まとめ
妓夫太郎・堕姫とは、『鬼滅の刃』に登場する鬼である。 鬼舞辻無惨直属の十二人の鬼『十二鬼月』の一体であり、上弦の陸に位している。 兄の妓夫太郎、妹の堕姫の二人で一体の鬼であり、妓夫太郎と堕姫の頸を同時に落とさなければ倒すことができない。遊郭に巣喰い、多数の人間を喰らっていた。
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