嘴平伊之助(鬼滅の刃)の徹底解説・考察まとめ
嘴平伊之助(はしびら いのすけ)とは、『鬼滅の刃』に登場する鬼狩りの剣士である。
主人公である炭治郎の同期の剣士の一人で、炭治郎と行動を共にする主要人物の一人である。
『獣の呼吸』の使い手で、触覚が異常に発達している。
赤子の頃に山に捨てられ、その後、猪に育てられた。その為、常識を知らず、非常に粗暴な性格をしている。
嘴平伊之助のプロフィール・人物像
階級:癸 → 庚 → 丙
誕生日:4月22日(名前とともに、ふんどしの裏に書いてあった)
年齢:15歳
身長:164cm
体重:63kg
出身地:東京府 奥多摩郡 大岳山(現:奥多摩 大岳山)
趣味:炭治郎に教えてもらった『ことろことろ』という童遊び
好きなもの:天ぷら(『藤の花の家紋』の家で夕飯に出されてから好物になった)
炭治郎と同期の鬼殺隊の剣士。上半身が裸で、猪の被り物を着用している。
被り物をとった素顔は非常に整っており、善逸からは「気持ち悪いやつだな…。むきむきしてるのに女の子みたいな顔が乗っかってる…。」と気味悪がられていた。
刃の欠けた日輪刀を2本使って戦闘を行う。使う呼吸は『獣の呼吸』。伊之助は『育手(鬼殺隊の隊士を育成する人)』による訓練を受けていない為、『獣の呼吸』は自分で考えた。
伊之助が頭に装着している猪の被り物は本物の毛皮であり、伊之助の育ての親である猪のもの。また、腰に巻いている毛皮は鹿の、足に身につけている毛皮は熊のものである。
山で育った為に触覚が並外れて鋭く、自身に向けられる感情も感じ取ることができる。特に殺意に対しては敏感で、敵の攻撃を察知することができる。また、身体が異常に柔らかい上に、関節を自在に外すことができる。その為、通常では通れないほどの狭い道でも通ることができる。上弦の弐である童磨との戦いでは、攻撃の最中に関節を外してリーチを伸ばすという芸当も見せた。
赤子の時に母親から山に捨てられ、猪に育てられた。その為、女の子を足蹴にする、埋葬の意味を知らない、手掴みでものを食べる、などの行動をとる。話はできるが、文字を読むことができない。
力比べが生き甲斐であり、人の事を「強い」「弱い」で判断する。同期の鬼殺隊の隊員である不死川玄弥が呼吸を使えないのを知った時には「お前呼吸使えねぇのか!雑魚が!」と面と向かって嘲笑い、喧嘩になった。強者には状況問わずに戦いを挑もうとする。
名前と誕生日は、捨てられた時に伊之助を包んでいた布に書いてあった。現在はその布をふんどしにして着用している。人の名前を覚えようとせず、その時々によって呼び名が変わる。付き合いが長くなっても関係がなく、炭治郎の事を『かまぼこ権八郎』『豚太郎』『紋次郎』『健太郎』『三太郎』『惣一郎』『炭八郎』、善逸の事を『紋逸』『寝ぼけ丸』『紋壱』と呼んでいた。まともに名前を呼ばれているのは蟲柱である胡蝶しのぶくらいである(炭治郎は一度だけ間違う事なく名前を呼んだが、その後また間違えている)。
『猪突猛進』が口癖。
炭治郎たちと出会い、徐々に人間の暖かさを知っていく。
嘴平伊之助の来歴・活躍
赤ん坊の頃に山に捨てられた。その後、子供を亡くした母猪によって育てられた。
伊之助は自身が縄張りにしていた山にあった人家に立ち寄るようになり、そこに住んでいた老人に餌を与えられたり、百人一首を読み聞かされた。それにより人の言葉を喋れるようになった。その家に住む青年・たかはるは、奇妙な生物(猪の被り物をつけた伊之助)に優しくする祖父を批難し、伊之助を追い払った。しかし伊之助は「シッシシッシうるせぇんだよ!こんのタコ助が!」と言ってたかはるを蹴りつけ、その家に我が物顔で出入りするようになった。
その後、自身の縄張りの山に一人の鬼殺隊の隊員が訪れ、伊之助は力比べの末に日輪刀を奪い取った。そして『鬼殺隊』『鬼』の存在を知り、強者と戦う為に鬼殺隊の最終選別試験へと参加した。そして最終選別試験を無事に通過し鬼殺隊となった。伊之助は合格後すぐに下山しており、炭治郎とは顔を合わせていなかった。
炭治郎・善逸との出会い
伊之助は元下弦の鬼である響凱のいる屋敷に乗り込む。そこで炭治郎と善逸と遭遇する。
伊之助は響凱と戦う中で、屋敷に入り込んでいた女の子を踏みつけにする。それを見た炭治郎は伊之助を投げて「こんな小さい子を踏むなんてどういうつもりだ!」と叱りつけた。すると伊之助は「アハハハハ!いいねいいね!いい投げ技だ!人間に投げ飛ばされたのは初めてだぜ!」と言い、炭治郎に斬りかかった。伊之助は、響凱と炭治郎を相手取るが、血鬼術により別の部屋に飛ばされる。伊之助は響凱を求めて屋敷を走り回り、その途中で出会った鬼を一瞬で仕留めた。
その後、響凱は炭治郎が倒した。
屋敷から出た伊之助は禰󠄀豆子が入った箱を見つけ、中から鬼の気配がする事に気づく。伊之助は禰󠄀豆子を殺害しようとするが、善逸がそれを阻止する為に立ちふさがった。伊之助は箱を守ろうとする善逸を容赦なく殴りつけた。そしてその光景を見て激怒した炭治郎に肋を折られる。しかし、それでも伊之助は止まらず、炭治郎と戦闘を続ける。伊之助は人並み外れた柔軟性を生かして戦い炭治郎を圧倒するが、炭治郎の頭突きにより失神する。
その後、しばらくして気が付いた伊之助はすぐさま「勝負勝負ゥ!」と騒ぎ出す。その時、炭治郎たちは亡くなった人達を埋葬しており、伊之助はそれを手伝うように言われる。しかし伊之助は「生き物の死骸なんて埋めて何の意味がある!そんなことより俺と戦え!」と言って拒否した。それを聞いた善逸は「うわ…ホントにおかしいんだこいつ…。何の意味があるって…。」と引いていた。その後、炭治郎の「傷が痛むからできないんだな?」という言葉に反感を抱き「俺が誰よりも埋めてやるわ!」と言って埋葬を手伝った。
その後、負傷した伊之助は炭治郎たちと共に療養する。その時にお婆さんに優しくされた事でホワホワとした温かい気持ちになる。その後、伊之助は炭治郎、善逸と行動をともにするようになる。
那田蜘蛛山での戦い
伊之助は炭治郎たちと共に下弦の伍である累が住処にしている那田蜘蛛山へと向かう。累は家族の絆に飢えた鬼であり、鬼たちと擬似的な家族関係を築いていた。
炭治郎と伊之助が山に入ると、『母』の鬼により鬼殺隊の隊員が糸で操られていた。伊之助は並み外れた触覚を活かし、空気の揺らぎから人間を操っている『母』の鬼の居場所を突き止めた。『母』の鬼の元へ向かう途中、巨大な鬼の死骸が差し向けられる(『母』の鬼が糸で操っている)。伊之助は糸で動きを封じられて死を覚悟するが、炭治郎によって助けられる。伊之助は「てめぇぇこれ以上俺をホワホワさすんじゃねぇぇ!」と怒る。そして炭治郎と協力して巨大な鬼を倒した。伊之助は自身を助けた炭治郎と張り合い、炭治郎を『母』の鬼のもとへ放り投げた。それにより『母』の鬼は倒された。
その後、山を進む炭治郎と伊之助は『父』の鬼と遭遇する。
『父』の鬼は強靭な皮膚と腕力を持っており、炭治郎と伊之助は苦戦する。そして炭治郎が『父』の鬼に吹き飛ばされ、伊之助は一人で戦うことになる。伊之助の攻撃では皮膚で刀が止まり、『父』の鬼にダメージを与えることができなかった。伊之助は炭治郎が戻るまで時間稼ぎをしようかと一瞬考えるが、「なんじゃあその考え方ァ!ふざけんじゃねーぞォ!」と思い直し、『父』の鬼に立ち向かっていった。そして伊之助は2本の日輪刀を打ち付けることで、『父』の鬼の腕を両断した。すると『父』の鬼は逃走し、木の上で脱皮した。『父』の鬼の皮膚はさらに強靭になっており、伊之助の日輪刀は折れてしまう。伊之助は『父』の鬼に首を締め上げられ絶体絶命となる。その時、伊之助は走馬灯を見る。その走馬灯では、血塗れの女性が涙を流しながら「ごめんね。ごめんね伊之助。」と謝り、赤子の伊之助を崖から落としていた。伊之助にはそれが誰なのかわからなかった。そこへ水柱の冨岡義勇が現れ、あっさりと『父』の鬼を倒した。
伊之助は、自身が倒すことができなかった鬼を難なく倒した義勇の強さに驚嘆する。そして伊之助は義勇に戦いを挑むが、義勇は「修行し直せ戯け者!」と言って一瞬のうちに伊之助を縄で縛り上げた。その後、累は炭治郎と義勇が倒し、伊之助は応援部隊に回収された。
機能回復訓練
伊之助は那田蜘蛛山の戦いで『蝶屋敷(蟲柱の胡蝶しのぶが所有する医療施設)』へと運ばれる。
伊之助は先の戦闘での不甲斐なさからすっかり自信をなくし、「ゴメンネ。弱クッテ。」と口にしていた。しかし炭治郎と善逸に「がんばれ伊之助がんばれ!」「お前は頑張ったって!」と毎日励まされることで立ち直った。
それからリハビリである『機能回復訓練』を行うが、同期の鬼殺隊の剣士である栗花落カナヲに全く敵わず、ふて腐れて徐々に訓練を休むようになる。その中で炭治郎だけが諦めず、『全集中の呼吸・常中(全集中の呼吸を常に行う)』を体得して機能回復訓練をパスする。伊之助はそれに焦り、しのぶに「まぁできて当然ですけれども。仕方ないです。できないなら。しょうがないしょうがない。」と煽られたことが決定打となり、訓練を再開する。そして伊之助も『全集中の呼吸・常中』を体得し、機能回復訓練を終えた。
下弦の壱・魘夢との戦い、上弦の参・猗窩座の襲来
その後、伊之助は炭治郎たちと共に下弦の壱である魘夢が潜む『無限列車』へと乗り込む。無限列車には炎柱・煉獄杏寿郎がいた。
魘夢は『眠り鬼』という異名を持ち、対象を眠らせ、自在に夢を見せる力を持っていた。伊之助たちは魘夢の血鬼術により眠らされ、夢を見せられていた。魘夢は人間に幸せな夢を見させることを条件に、伊之助たちの精神世界に潜り込ませ、そこに存在する『精神の核』を破壊させて廃人にしようとしていた。
伊之助は炭治郎、善逸、禰󠄀豆子を子分にして洞窟を探検する夢を見ていた。その夢の中へ『精神の核』を壊そうと人間が入ってくる。『精神の核』は夢の外の『無意識の領域』にあり、そこには人は存在しないはずだった。しかし、伊之助の『無意識の領域』には、化物のような伊之助が存在しており、入ってきた人間を追い払った(自我が強いものは『無意識の領域』に人が存在する)。
魘夢は無限列車そのものと同化し、乗客全てを喰おうとしていた。禰󠄀豆子の血鬼術により眠りから覚めた伊之助と炭治郎は、煉獄、善逸、禰󠄀豆子に乗客を任せ、一緒に魘夢を倒しに向かった。
伊之助と炭治郎は、気配と臭いから先頭車両に魘夢がいると思い、前方へ向かった。魘夢は列車と融合していた為、魘夢の眼がそこら中にあった。魘夢は自身の眼を見た者を眠らせる血鬼術を持っていた。炭治郎はその力によって眠らせられるが、伊之助は猪の被り物を付けている為に眠らなかった。伊之助は炭治郎と力を合わせ、魘夢の頸の骨を絶った。
魘夢を倒し、一同が一息ついている時に上弦の参である猗窩座が襲来する。
煉獄が猗窩座と戦い始めるが、無限の体力で、傷を即座に癒す猗窩座に徐々に押され始める。伊之助は二人の戦いを見て「隙がねぇ。入れねぇ。動きの速さについていけねぇ。あの二人の周囲は異次元だ。間合いに入れば"死"しか無いのを肌で感じる。助太刀に入ったところで足手まといでしかないとわかるから動けねぇ。」と感じていた。そして煉獄は猗窩座に胸を突き刺される。しかし煉獄はその状態で猗窩座の頸に日輪刀を振るった。猗窩座は咄嗟に逃げようとするが、煉獄は筋肉を引き締め、猗窩座を逃さなかった。それに応じて炭治郎と伊之助が動く。しかし、猗窩座は自ら腕を切り離して逃亡した。
自身の死を悟った煉獄は「竈門少年、俺は君の妹を信じる。鬼殺隊の一員として認める。汽車の中であの少女が血を流しながら人間を守るのを見た。命をかけて鬼と戦い人を守る者は、誰が何と言おうと鬼殺隊の一員だ。胸を張って生きろ。己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと、心を燃やせ。歯を食いしばって前を向け。君が足を止めて蹲っても時間の流れは止まってくれない。共に寄り添って悲しんではくれない。俺がここで死ぬことは気にするな。柱ならば後輩の盾となるのは当然だ。柱ならば誰であっても同じことをする。若い芽は摘ませない。竈門少年、猪頭少年(伊之助のこと)、黄色い少年(善逸のこと)、もっともっと成長しろ。そして今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ。俺は信じる。君たちを信じる。」と炭治郎と伊之助に話した。そして笑顔で命を落とした。
炭治郎は「悔しいなぁ。何か一つできるようになっても、またすぐ目の前に分厚い壁があるんだ。すごい人はもっとずっと先のところで戦っているのに、俺はまだそこにいけない。こんなところでつまずいてるような俺は…俺は…煉獄さんみたいになれるのかなぁ…。」と悔いた。それを聞いた伊之助は「弱気なこと言ってんじゃねぇ!なれるかなれねぇかなんてくだらねぇこと言うんじゃねぇ!信じると言われたなら、それに応えること以外考えんじゃねぇ!死んだ生き物は土に還るだけなんだよ!べそべそしたって戻ってきやしねぇんだよ!悔しくても泣くんじゃねえ!どんなに惨めでも、恥ずかしくても、生きてかなきゃならねえんだぞ!」と叫んだ。伊之助の被り物からは涙が溢れ出ていた。
上弦の陸・妓夫太郎/堕姫との戦い
伊之助、炭治郎、善逸は音柱の宇髄天元と鬼が潜んでいると思われる吉原に向かう。伊之助たちは鬼を見つけ出すために、女装して遊郭に潜入させられた。伊之助は顔が良かった為にすぐに遊郭に入ることができた(最後まで売れ残ったのは善逸)。
吉原には上弦の陸である堕姫が潜んでいた。堕姫は綺麗な女を食い物にしていた。堕姫は帯を操る鬼で、吉原に作った抜け穴から帯を移動させ、女たちを捕えていた。伊之助は気配からその帯の存在に気付いた。抜け穴は頭しか入らないほどに狭かったが、伊之助は全身の関節を外して穴の中に侵入した。そこには前もって潜入してた宇髄の妻や、堕姫と接触して捕らえられた善逸が帯の中に閉じ込められていた。伊之助は帯からの攻撃を避け、捕らわれていた者たちを救い出した。善逸や宇髄の妻たちも戦いに参戦し、さらにそこに宇髄も現れて帯を切り刻んだ。一同は堕姫と戦っている炭治郎の元へ向かう。
宇髄は伊之助たちよりも早く炭治郎の元へたどり着いた。宇髄はあっけなく堕姫の頸を落としていた。しかし、堕姫の身体の中から妓夫太郎という鬼が現れる。上弦の陸は堕姫と妓夫太郎の2匹からなる鬼だった。堕姫と妓夫太郎は同時に頸を落とさなければ死ぬことはなかった。妓夫太郎は炭治郎と宇髄が相手することになり、伊之助と善逸は堕姫と戦う。
堕姫と戦い始めた伊之助たちだったが、堕姫の帯の攻撃に加え、妓夫太郎から無数の血の斬撃が飛んでくることにより苦戦していた。妓夫太郎の血の斬撃には猛毒が含まれており、伊之助はその危うさを肌で感じていた。伊之助たちが四苦八苦しているところに、炭治郎が吹き飛ばされてくる。そこでまずは三人で堕姫を狙う事にした。堕姫の頸は帯のように柔軟なために簡単には斬れなかったが、伊之助の二刀流で複数の方向から挟むようにして斬り落とされた。伊之助は妓夫太郎の頸が落とされるまで堕姫の頸を抱えて逃走しようとするが、背後に妓夫太郎が迫っており胸を串刺しにされる。宇髄は妓夫太郎に敗れ倒れていた。その後、炭治郎や善逸は建物の倒壊に巻き込まれ、絶体絶命となってしまう。
しかし、炭治郎は諦めることなく、鬼に有効な藤の花の毒が付いたクナイを妓夫太郎に刺し、妓夫太郎の首を落とそうとする。それに合わせ宇髄が炭治郎をサポートした。堕姫がそれを止めようとするが、善逸が堕姫の頸に迫ろうとする。伊之助も同時に復活し、堕姫の頸に斬りかかった。伊之助は柔軟な身体を活かし、内臓をずらして妓夫太郎の攻撃から致命傷を避けていた。そうして堕姫と妓夫太郎は同時に頸を落とされた。
伊之助は妓夫太郎の攻撃により猛毒に侵され、死の淵に立っていたが、禰󠄀豆子の血鬼術により毒は燃やし飛ばされた。
上弦の弐・童磨との戦い
刀鍛冶の里へと向かった炭治郎は、そこで上弦の肆である半天狗と、上弦の伍である玉壺を倒した。その戦いにより禰󠄀豆子が太陽を克服する。鬼の首魁である鬼舞辻無惨は、太陽の克服を目的としているために禰󠄀豆子の奪取に全力を尽くすことが予測された。それに備え、鬼殺隊では柱による訓練『柱稽古』が実施された。その最中、鬼殺隊の長である産屋敷耀哉の元へ無惨が現れる。耀哉は家族を犠牲にして自爆し、無惨にダメージを与えた。そこに炭治郎や柱が駆け付けるが、一同は『無限城』という異空間に落とされてしまう。
伊之助と同期の鬼殺隊士である栗花落カナヲは、上弦の弐である童磨と戦っていた。カナヲは童磨に日輪刀を奪われ、絶体絶命となっていた。そこに天井を破壊して伊之助が現れ、カナヲの危機を救った。
カナヲは童磨との戦いでボロボロになっていた。それを見た伊之助は「おまっ…ボロボロじゃねーか!何してんだ!怪我したらお前アレだぞ!しのぶが怒るぞ!すげー怒るからなアイツ!」と言った。するとカナヲは今にも泣きそうな顔をした。しのぶはカナヲの前に童磨と戦い、童磨に喰われていた。「死んだのか?しのぶ。」と伊之助がカナヲに聞くと、童磨が「まさか!死んでないよ。彼女は俺の中で永遠に生き続ける。俺が喰った人は皆そうだよ。救われてる。もう苦しくない、つらくもない。俺の体の一部になって幸せだよ。」とのたまった。伊之助はしのぶに手当てして貰っていたことを思い出していた。そして伊之助は「咬み殺してやる塵が。」と告げた。
伊之助は童磨と戦いを始める。童磨は伊之助の戦いを見て「アッハハ!滅茶苦茶な技だな!刃毀れした刀に変な太刀筋。それで成立してるんだから。ほんと面白い!」と評した。伊之助はその一瞬の斬り合いの中で、カナヲの日輪刀を取り返していた。童磨はそんな伊之助の事を褒めていたが、伊之助に気付かれずに猪の被り物を奪った。そして伊之助の素顔を見た童磨は「あれー?何か見覚えあるぞぉ。君の顔。」と笑顔で告げた。
童磨は『万世極楽教』という宗教の教祖を務め、その宗教の信者を食い物にしていた。
ある日、『万世極楽教』に赤子を連れた琴葉という女性がやって来た。琴葉は夫や姑から暴力を振るわれ、そこから逃げ出した末に『万世極楽教』へと辿り着いた。その赤子こそが伊之助だった。童磨は琴葉を殺さないつもりだったが、勘の鋭い琴葉は童磨の正体に気づいてしまった。それにより童磨に追われ、琴葉は生きてくれる事を願って伊之助を崖から投げた。
尚、琴葉が家を飛び出した理由は夫が泣いている伊之助のことをうるさいと言い、乱暴に揺らしたからであることが単行本19巻で明かされている。琴葉は雪の降る中、裸足で極楽教の寺院に駆け込んだ。その後を追って夫と姑が寺院に乗り込んできたが、童磨によって殺され山に捨てられている。
童磨は「骨まで残さず喰べてあげたよ!家に戻っても旦那に殴られるし、一人じゃ何もできないから母子で野垂れ死だし。不幸だよねぇ琴葉。幸せな時ってあったのかな?何の意味もない人生だった。」と笑顔で言い放った。
それを聞いた伊之助は母親の事を思い出した。伊之助はずっと前にしのぶに会ったことがあるような気がしていた。しかし、それはしのぶではなかった。伊之助はしのぶに母親の面影を見ていたのだった。伊之助は「本当に奇跡だぜ。この巡り合わせは。俺の母親と仲間を殺した鬼が目の前にいるなんてなァア!謝意を述べるぜ!思い出させてくれたこと!ただ頸を斬るだけじゃ足りねぇ!テメェには地獄を見せてやる!」と叫んだ。
伊之助はカナヲと一緒に童磨を攻撃するが、童磨は血鬼術『結晶ノ御子』を使用する。『結晶ノ御子』は小さな童磨の形をした氷の人形を作り出す血鬼術で、御子は童磨と遜色ない血鬼術を自在に使うことができた。伊之助とカナヲは御子を相手にするのがやっとで、童磨を狙う暇もなかった。さらに童磨は5体の御子を追加し、無限城に入ってきた鬼殺隊の隊員を殺そうとした。その時、童磨の身体が突然溶け始めた。しのぶは自身が使う毒が上弦の鬼に通じない事を知っていた。そこでしのぶは毒を摂取し続け、自身を毒の塊へと変えていた。しのぶは自らを喰わせて童磨を倒そうとしていた。
しのぶの毒が効き始めた事を悟ったカナヲは伊之助と一緒に童磨を攻め立てる。しかし童磨は『霧氷・睡蓮菩薩』という血鬼術で巨大な氷の菩薩像を作り出した。伊之助はその菩薩像に掴まれて身動きが取れなくなってしまう。その時、カナヲは『花の呼吸 終ノ型 彼岸朱眼』を使用する。『花の呼吸 終ノ型 彼岸朱眼』は周囲がスローモーションに見えるほど動体視力を引き上げることができるが、その後、失明してしまうという技であった。カナヲは菩薩像を駆け上がり、童磨の頸に日輪刀を振り下ろした。しかし、背後から菩薩像に冷気を吹き付けられ、頸の途中で日輪刀が止まる。しかし、そこへ伊之助が日輪刀を投げ、カナヲの刀を押し込んだ。それにより童磨の頸は落とされた。
伊之助は塵となって消え去る童磨を踏みにじり「仇は討ったぜ!ワーハハハハ!」と勝ち誇っていたが、疲労困憊で倒れてしまう。その時、伊之助は炭治郎たちとの会話を思い出した。伊之助は炭治郎に「誰にでもいるよお母さんは。」と言われていた。それに対し伊之助は「だったら俺は捨て子だ。母親は俺がいらなかったんだ。」と返した。そんな伊之助に炭治郎は「そんなふうに言わないであげてくれよ伊之助。伊之助のお母さんはきっと、伊之助のことが大好きだったと思うよ。」と話した。
伊之助は母親のことを思い出して涙を流し、「母ちゃん…。」と呟いた。
その後、伊之助はカナヲと一緒に無限城の奥に進んだ。
無惨との死闘
その後、伊之助たちは善逸と合流した。そして愈史郎の札を身につけて姿を消し、柱と無惨の戦いに参戦する。無惨は即座に姿が見えない人間がいる事に気付き、攻撃を放って伊之助たちが付けている札を斬り裂いた。柱たちは伊之助たちが参戦した事で多少余裕が生まれる。柱たちはその隙に赫刀を顕現させて無惨を攻撃した。伊之助はそれを見て自身も赫刀を出したいと発言するが、カナヲに「そんなに簡単にできるものじゃないから!」と咎められた。その時、無惨が轟音と大きな振動を引き起こして攻撃する。それにより、伊之助だけではなく、柱たちも戦闘不能となってしまった。
その後、炭治郎と伊黒が無惨と死闘を繰り広げる。無惨は珠世の薬により体力の限界を迎えており、血鬼術により炭治郎と伊黒の動きを封じて逃走しようとしていた。意識を取り戻した伊之助は、そんな無惨に斬りかかる。無惨と向き合った伊之助は「よくもやってくれたなぁ。許さねぇ。俺たちを庇って数珠のオッサンの足と、半々羽織りの腕が千切れた。あっちこっちに転がっている死体は一緒に飯を食った仲間だ。返せよ、足も手も命も全部返せ。それができないなら百万回死んで償え!」と涙ながらに話し、再び無惨に斬りかかった。無惨は腕を地中から伸ばして伊之助を捕らえるが、善逸がそれを助ける。伊之助と善逸は互いにフォローし合いながら戦いを続けた。そこに炭治郎も加わり、無惨を逃さないように休む事なく攻撃を加えた。
炭治郎は『日の呼吸 陽華突』を繰り出し、無惨に日輪刀を突き立てて壁に押し当てる。無惨は逃れようとして炭治郎に攻撃を加えるが、伊黒、甘露寺、実弥が現れ、無惨の動きを封じた。その時、遂に夜が明けた。
太陽に顔を灼かれた無惨は自身の肉体を守るために肉の鎧によって瞬時に膨れ上がり、巨大な赤ん坊の姿になった。炭治郎は近くにいた義勇を突き飛ばし、ただ一人赤ん坊の肉の中に呑まれてしまう。赤ん坊が日に灼かれながらも逃走を始めると、生き残っていた鬼殺隊の隊士や柱たちはそれを食い止めようとして闘った。しかし、赤ん坊は止まらず地中に潜って逃げようとする。その時、赤ん坊の中にいた炭治郎が日輪刀を握った。赤ん坊は血を流して絶叫すると、太陽に灼かれて消滅した。
鬼殺隊の隊士たちは無惨の消滅に歓喜の声をあげた。そしてすぐに負傷者たちの治療が行われた。
伊之助の手当をしていた隊士は「いってえ〜っ!猪に噛まれたあ!」「めっちゃ元気コイツ!」「やばいやばい吐血した!死にそう!」と大騒ぎしていた。そんな時、義勇が声を上げる。義勇は「動ける者ーっ!武器を取って集まれーっ!炭治郎が鬼にされた!太陽の下に固定して焼き殺す!人を殺す前に炭治郎を殺せ!」と叫んでいた。
無惨は死ぬ間際、全ての血と力を注ぎ込んで炭治郎を鬼にし、鬼殺隊を滅ぼさせようとしていたのだった。義勇は太陽で炭治郎を灼き殺そうとするが、炭治郎は太陽を克服し、陽光灼けを止めて義勇を攻撃する。そこに現れた伊之助は「何してんだーっ!」と言って炭治郎の攻撃を弾いた。伊之助は「半々羽織り(義勇)だぞ!仲間だぞ!」と呼びかけるが、炭治郎は完全に理性を失っており伊之助に攻撃を仕掛ける。その時、伊之助は炭治郎の言葉を思い出していた。柱稽古をしている時、炭治郎は「俺たちは仲間だからさ、兄弟みたいなものだからさ、誰かが道を踏み外しそうになったら皆で止めような。どんなに苦しくても、つらくても、正しい道を歩こう。」と話していた。伊之助は炭治郎に刀を振るうが、その時「伊之助、これも食べていいよ。」と言って笑う炭治郎を思い出し、「斬れねえ。だめだ炭治郎。できねえ。」と言って涙を零した。
その時カナヲが現れ、炭治郎の攻撃を受けながらも、鬼を人間に戻す薬を投薬することに成功する。カナヲはしのぶからその薬を託されていたのだった。その薬によって炭治郎は人間へと戻り、意識を取り戻す。伊之助は「お前にやられた傷なんか…たいしたこと…ねえぜ…。」と話し、わんわん泣きながら炭治郎にしがみついた。
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『鬼滅の刃 柱稽古編』とは、吾峠呼世晴の漫画作品『鬼滅の刃』の128話から136話に渡って描かれた、鬼との最終決戦に備える鬼殺隊の様子を描いた物語である。『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』の最終回でアニメ化が発表された。 人食いの怪物である鬼たちの活動が減少し、鬼殺隊はこれを総攻撃の準備だと考える。決戦に備え、鬼殺隊最強の剣士である柱たちが稽古をつけることになり、主人公の竈門炭治郎もここに参加。特訓の中で炭治郎は戦友と久々の交流を果たし、同時に今まで知らなかった柱たちの過去と人柄を学んでいく。
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炭治郎の近況報告書(鬼殺隊見聞録・弐)のネタバレ解説・考察まとめ
『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴による漫画作品。2016年11号から2020年24号まで週刊少年ジャンプにて連載され、2019年にはufotable制作でアニメ化された。 家族を鬼によって惨殺された竈門炭治郎。一人生き残るも鬼にされてしまった妹の禰豆子を人間に戻すため、家族の仇を討つため、鬼との過酷な死闘に身を投じていく。本記事では、戦いに勝利をおさめ、平和に暮らす炭治郎たちのその後を描いた『炭治郎の近況報告書』についてまとめていく。
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鬼滅の刃 無限列車編のネタバレ解説・考察まとめ
『鬼滅の刃 無限列車編』とは、吾峠呼世晴の漫画作品『鬼滅の刃』の54話から66話に渡って描かれた物語である。ufotableによって劇場版アニメが制作され、400億円を超える脅威的な興行収入を記録した。 大正時代。人食いの怪物・鬼に家族を殺された少年竈門炭治郎は、鬼を狩る組織「鬼殺隊」の一員となる。幾多の戦いを経て成長した炭治郎は、新たな任務を与えられ、同期の戦友の我妻善逸、嘴平伊之助、さらに鬼殺隊最強の剣士の1人である煉獄杏寿郎と共に、鬼が潜むと噂される列車へと乗り込む。
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鬼滅の刃 鼓屋敷編のネタバレ解説・考察まとめ
『鬼滅の刃 鼓屋敷編』とは、吾峠呼世晴原作『鬼滅の刃』のアニメ第1期シリーズの内容を編集した特別番組である。2021年9月25日にTV初放送となる『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』に先駆けて放送されることとなった。 鬼殺隊の新人剣士・竈門炭治郎と我妻善逸は、鬼に拉致された子供を追って不可思議な屋敷へと踏み込む。屋敷内を徘徊する鬼を倒し、子供の救出に成功するも、先んじて屋敷に乗り込んでいた同輩・嘴平伊之助とのトラブルもあり、三人はそれぞれに負傷。その治療のため、しばしの共同生活を送ることとなる。
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鬼滅の刃 柱合会議・蝶屋敷編のネタバレ解説・考察まとめ
『鬼滅の刃 柱合会議・蝶屋敷編』とは、吾峠呼世晴原作『鬼滅の刃』のアニメ第1期シリーズの内容を編集した特別番組である。2021年9月25日にTV初放送となる『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』に先駆けて放送されることとなった。 鬼殺隊の新人剣士竈門炭治郎は、鬼にされてしまった妹の禰豆子を人間に戻すために戦い続けていた。しかしその禰豆子の存在が問題視され、鬼殺隊最高位の剣士“柱”が集う場へと連行される。鬼なら例外なく殺すべきと迫る柱の剣士たちに炭治郎が抗う中、彼に予想外の救いの手が差し伸べられる。
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鬼滅の刃 那田蜘蛛山編のネタバレ解説・考察まとめ
『鬼滅の刃 那田蜘蛛山編』とは、吾峠呼世晴原作『鬼滅の刃』のアニメ第1期シリーズの内容を編集した特別番組である。2021年9月25日にTV初放送となる『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』に先駆けて放送されることとなった。 鬼殺隊の新人剣士である竈門炭治郎は、同輩である我妻善逸、嘴平伊之助と共に、那田蜘蛛山に潜む鬼の討伐に向かう。そこには今まで以上に強大な鬼が待ち構えており、先遣隊はすでに壊滅。炭治郎たちも個々に窮地に追い込まれる。万策尽きた刹那、炭治郎は父の教えを思い出し、かつてない力を発揮する。
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鬼滅の刃 兄妹の絆のネタバレ解説・考察まとめ
『鬼滅の刃 兄妹の絆』とは、吾峠呼世晴原作『鬼滅の刃』のアニメ第1期シリーズの内容を編集した特別番組である。2021年9月25日にTV初放送となる『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』に先駆けて放送されることとなった。 炭焼きの家に生まれた少年・竈門炭治郎。彼の不在中に一家は人食いの怪物・鬼に襲われ、妹の禰豆子を残して全滅。その禰豆子もむりやり鬼に変えられてしまっていた。妹を守るため、彼女を人間に戻す術を探すため、鬼を狩る組織・鬼殺隊への入隊を目指して炭治郎の修行の日々が始まる。
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鬼滅の刃の呼吸法と必殺技まとめ
『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴による漫画、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品。 竈門炭治郎が炭を売って家へ戻ると家族は惨殺され、生き残った妹は鬼となっていた。炭治郎は鬼を滅する「鬼殺隊」へと入隊し、妹を人間に戻すため、そして諸悪の根源である鬼舞辻無惨を倒すための戦いを始める。 鬼殺隊士が、人間とはかけ離れた身体能力と「血鬼術」と呼ばれる特殊能力を持つ鬼と戦うために使用する操身術が「呼吸」である。鬼殺隊士それぞれに適した呼吸があり、作中では様々な呼吸法と必殺技が登場する。
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鬼滅の刃の十二鬼月と血鬼術まとめ
『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴による漫画、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品。 竈門炭治郎は鬼舞辻無惨により家族を惨殺され、唯一生き残った妹・禰豆子を鬼へと変えられた。炭治郎は鬼を退治する組織『鬼殺隊』に入り、禰豆子を人間に戻し、無惨を討つ旅に出る。 『十二鬼月』とは、無惨直属の配下であり、圧倒的な力を持つ鬼である。それぞれが持つ力と複雑な過去は、敵でありながらも魅力的であり、ファンからも人気が高い。
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鬼滅の刃の大正コソコソ噂話・小ネタ・エピソードまとめ
『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴による漫画作品、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品。 炭焼きの家に生まれた少年・竈門炭治郎が炭を売って家へ戻ると、家族が惨殺されており、生き残った妹は鬼となっていた。炭治郎は鬼を滅する「鬼殺隊」へと入隊し、妹を人間に戻すため、そして諸悪の根源である「鬼舞辻無惨」を倒すための戦いに身を投じる。 『鬼滅の刃』では、本編では語られなかった裏話や細かい設定が「大正コソコソ噂話」として紹介されている。本記事ではそれらの情報をまとめていく。
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鬼滅の刃の表紙・カバー下イラスト・扉絵・挿絵まとめ
『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴による漫画作品、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品。 炭焼きの家の少年・竈門炭治郎は家族を殺され、生き残った妹は鬼となっていた。炭治郎は鬼を滅する「鬼殺隊」へと入隊し、妹を人間に戻すため、そして鬼の始祖「鬼舞辻無惨」を倒すための戦いに身を投じる。 『鬼滅の刃』の原作コミックスには、表紙のイラストの他、カバー裏や扉絵、話の合間など多くのイラスト・挿絵が描かれている。この記事ではそれらの絵をまとめていく。
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【最終回】鬼滅の刃の子孫・転生者まとめ【現代・未来】
『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴による漫画作品、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品。 炭焼きの家の少年・竈門炭治郎は家族を殺され、生き残った妹は鬼となっていた。炭治郎は鬼を滅する「鬼殺隊」へと入隊し、妹を人間に戻すため、そして鬼の始祖「鬼舞辻無惨」を倒すための戦いに身を投じる。 鬼滅の刃の原作最終回では平和になった現代の様子が描かれているが、そこでは登場人物たちの子孫や生まれ変わりと思われる人物が多数登場している。本記事では、それらのキャラクターについてをまとめていく。
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鬼滅の刃の柱まとめ
『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴による漫画作品である。2019年にはアニメ化された。 町に炭を売りに行った炭治郎が家に戻ると、家族が惨殺されていた。唯一息があった妹の禰󠄀豆子を連れて炭治郎が山を下っていると、禰󠄀豆子が突然暴れ出す。禰󠄀豆子は人を喰う鬼になっていた。炭治郎は禰󠄀豆子を鬼にした鬼舞辻無惨を倒すべく刀を取る。 鬼殺隊の中で最高位の剣士が「柱」である。変人が多いが、過酷な過去を背負いつつも他人を守ろうとする柱は非常に人気が高い。
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鬼滅の刃の日輪刀まとめ
『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴による漫画作品、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品。 炭焼きの家の少年・竈門炭治郎は鬼に家族を殺され、生き残った妹は鬼となっていた。炭治郎は鬼を滅する「鬼殺隊」へ入隊し、妹を人間に戻すため、鬼の始祖「鬼舞辻無惨」を倒すための戦いに身を投じる。 鬼と戦う剣士たちは、特殊な刀「日輪刀」を用いて戦うが、この日輪刀には持ち主の才能によって違う色に変わるなどの特徴がある。本記事では、その日輪刀についてまとめていく。
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鬼滅の刃の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ
『鬼滅の刃』(きめつのやいば)とは、 吾峠呼世晴原作の少年漫画及びアニメである。日本の大正時代を舞台に、竈門炭治郎(かまどたんじろう)が鬼になってしまった妹の禰豆子(ねずこ)を人間に戻すため、鬼たちとの戦いを繰り広げる和風の剣戟奇譚である。登場人物・キャラクターのほとんどが若いため、厳しい環境の中でも生まれた淡い恋心や青春が詰まったカップリングが多い。最終話では現代編が描かれ、夫婦になったカップルや命を落としてしまったけれど生まれ変わって結ばれたカップルなどが分かる。
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鬼滅の刃の料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ
2016年に『週刊少年ジャンプ』で連載がスタートした、吾峠呼世晴の『鬼滅の刃』。作中には非常にリアルで美味しそうな食事やお菓子が多数登場している。さらにアニメや映画の作画が非常に良かったため、ファンの間では「飯テロアニメ」として話題となった。本記事では『鬼滅の刃』に登場した料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物をまとめて紹介している。
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鬼滅の刃の「双六大好き善逸の今日の一振り!」まとめ
「双六大好き善逸の今日の一振り!」とは、テレビアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』の本編開始前に流れるオリジナルアバン作品。 『鬼滅の刃』のキャラクターの中でも特に人気の高い我妻善逸が、双六を進めていきながら止まったマス目に書いてあるお題についてあれこれと夢想するというもの。1話15秒で、本編とは無関係に話が進む。「刀鍛冶の里編」では出番の無い善逸にむりやり出番を作るための演出であり、フジテレビ系列の放送局でのみ公開されている。
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鬼滅の刃キャラクターの誕生日・年齢まとめ
『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴による漫画。人を食う鬼と、鬼を狩ることを役目とする鬼殺隊の壮絶な戦いの中で、鬼にされてしまった妹を救うために命を賭して剣を振るう少年の活躍を描いた作品だ。 物語の舞台は大正時代の日本で、主要なキャラクターは個別のプロフィールがかなりしっかり設定されている。物語の中では第1話から最終決戦までで2〜3年が経過しており、それと同じ分キャラクターも加齢している。ここでは、『鬼滅の刃』に登場する主要キャラクターの誕生日と年齢を紹介していく。
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鬼滅の刃の鬼は伝染病・疫病が由来・元ネタ・モデル!?【ネタバレ解説・考察まとめ】
『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴による和風アクション漫画、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品である。大正時代を舞台に、主人公竈門炭治郎及びその妹禰豆子と、人食い鬼達との戦いを描く。作中には様々な鬼が登場し、圧倒的な力で炭治郎と彼の所属する鬼殺隊を追い詰める。その中でも特に強力とされるのが、鬼の首魁鬼舞辻無惨直属の「十二鬼月」である。「十二鬼月」でも別格の強さを誇る「上弦」について、その名前の由来が大正時代に流行した疫病・伝染病であるという説がある。
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鬼滅の刃の回収済み・未回収の伏線・謎まとめ
『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴による和風アクション漫画、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品である。連載は人気絶頂の内に終了したが、中には回収されていない伏線もあり、多くの謎が残ったままである。現段階で明らかになっている伏線と、いまだに謎のままの伏線、また、一応の解説がされているものの謎の多い描写について解説する。
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鬼滅の刃の名前の由来・元ネタ・モデルまとめ【登場人物・キャラクター】
『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴による和風アクション漫画、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品である。時は大正時代、竈門炭治郎は家族を鬼に惨殺され、唯一生き残った禰豆子も鬼と化してしまう。炭治郎は家族の仇を討ち、禰豆子を人間に戻すため、「鬼殺隊」に入隊して鬼との戦いを繰り広げていく。アニメ化・映画化し社会現象にまでなった本作のキャラクターの由来について様々な観点から解説していく。
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鬼滅の刃の鬼殺隊は十二支が由来・元ネタ・モデル!?【ネタバレ解説・考察まとめ】
『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴による和風アクション漫画、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品である。時は大正時代、竈門炭治郎は家族を鬼に惨殺され、唯一生き残った禰豆子も鬼と化してしまう。炭治郎は家族の仇を討ち、禰豆子を人間に戻すため、「鬼殺隊」に入隊して鬼との戦いを繰り広げていく。最高位である「柱」を始めとした鬼殺隊に所属する剣士について、そのモチーフが十二支ではないかという説が広まっている。
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ジャンプの歴代ヒロインまとめ
日本でもっとも発行部数の多い漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』は、人気でも知名度でも漫画という文化の頂点に位置する存在であり、幾多の傑作を生み出してきた。少年漫画であるだけにほとんどの作品の主人公は男性キャラクターだが、彼らを盛り立てるヒロインもまた魅力的な造形の人物ばかりである。 大人に子供、主人公に守られるだけの存在から共に戦う相棒、正規のヒロインを蹴散らして主人公と結ばれた者、“少年漫画”の常識を超えたヒロインかつ女性主人公というタイプ。ここでは、ジャンプ作品を彩ったヒロインたちを紹介する。
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鬼滅の刃の壮絶な過去を持つキャラクターまとめ
人食いの怪物「鬼」と、それを狩る「鬼殺隊」の壮絶極まる死闘を描いた『鬼滅の刃』には、“命を懸ける戦い”に赴く理由として十分過ぎる凄惨な過去を持つキャラクターが多く登場する。 鬼に家族を殺された竈門炭治郎。鬼とは無関係に辛酸を味わわされてきた栗花落カナヲ。自業自得気味に苦難を背負ってきた我妻善逸。一方、周囲の悪意によって追い詰められた妓夫太郎、望まずして鬼となった猗窩座など、もともとは人間である鬼たちも多様な過去を持つ。ここでは、特に壮絶な過去を持つ『鬼滅の刃』のキャラクターたちを紹介する。
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2024年4月春アニメ(前々期アニメ)まとめ
2024年4月から放送を開始する春アニメを50音順に紹介する。2024年4月春アニメは、注目の新作アニメや人気シリーズの続編などが多数ラインナップされている。アニメのタイトルや放送情報、キャスト声優やスタッフなどの情報をわかりやすくまとめた。
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鬼滅の刃の死亡キャラ・生存キャラまとめ
『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴による漫画作品およびそれをもとにしたアニメ。炭焼きをして暮らす少年・竈門炭治郎は鬼に家族を惨殺され、唯一生き残った妹・竈門禰豆子も鬼にされてしまった。炭治郎は元凶である鬼舞辻無惨を倒し、妹を人間に戻すことを目的に鬼殺隊に入隊し、鬼との戦いに身を投じていく。鬼との戦いは苛烈を極め、最終回を迎えるまでに多くのキャラクターが死亡した。ここでは死亡キャラ・生存キャラを紹介していく。
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鬼滅の刃のあらすじ・ストーリーまとめ
『鬼滅の刃』とは、2016年から2020年まで吾峠呼世晴が『週刊少年ジャンプ』で連載していた漫画、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品。舞台は鬼と鬼狩りの剣士が存在する大正時代の日本。鬼に家族を惨殺された炭焼きの少年・竈門炭治郎が、鬼に変えられた妹の禰豆子を人に戻すため、鬼を滅する組織「鬼殺隊」の隊士となり、仲間たちと共に鬼の脅威から人々を守る戦いを描く。
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鬼滅の刃の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴による漫画作品である。2019年にはアニメ化され、その高いクオリティから世界的に人気となり、一大ブームを巻き起こした。 炭治郎は鬼舞辻無惨という鬼によって、家族を惨殺された上に妹の禰󠄀豆子を鬼にされた。禰󠄀豆子は強靭な精神力で人間を襲おうとしなかった。炭治郎は『鬼殺隊』という鬼を滅する組織へ入り、禰󠄀豆子を人間にする方法を探す。 この作品の特徴は、人間だけではなく敵である鬼も悲しみを抱えている所である。愛憎渦巻く名言が多数存在している。
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鬼滅の刃の歴代OP・ED主題歌・挿入歌まとめ
『鬼滅の刃』とは吾峠呼世晴による和風バトル漫画とそれを原作にしたアニメ・映画・ゲームなどのメディアミックス作品。アニメはufotable制作で2019年4月から放送開始され、社会現象となるほどのブームを巻き起こした。主題歌も大きな注目を集め、大ヒット曲を数多く生み出した。この記事では『鬼滅の刃』のアニメと劇場版で使用されたオープニング・エンディング主題歌、挿入歌を紹介する。
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上弦の陸・妓夫太郎と堕姫(鬼滅の刃)の徹底解説・考察まとめ
妓夫太郎・堕姫とは、『鬼滅の刃』に登場する鬼である。 鬼舞辻無惨直属の十二人の鬼『十二鬼月』の一体であり、上弦の陸に位している。 兄の妓夫太郎、妹の堕姫の二人で一体の鬼であり、妓夫太郎と堕姫の頸を同時に落とさなければ倒すことができない。遊郭に巣喰い、多数の人間を喰らっていた。
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目次 - Contents
- 嘴平伊之助のプロフィール・人物像
- 嘴平伊之助の来歴・活躍
- 炭治郎・善逸との出会い
- 那田蜘蛛山での戦い
- 機能回復訓練
- 下弦の壱・魘夢との戦い、上弦の参・猗窩座の襲来
- 上弦の陸・妓夫太郎/堕姫との戦い
- 上弦の弐・童磨との戦い
- 無惨との死闘
- 戦いの後
- 嘴平伊之助の能力・呼吸・装備
- 触覚
- 獣の呼吸
- 日輪刀
- 嘴平伊之助の関連人物・キャラクター
- 竈門炭治郎(かまど たんじろう)
- 竈門禰豆子(かまど ねずこ)
- 我妻善逸(あがつま ぜんいつ)
- 胡蝶しのぶ(こちょう しのぶ)
- 神崎アオイ(かんざき あおい)
- 嘴平琴葉(はしびら ことは)
- 童磨(どうま)
- 嘴平伊之助の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「悔しくても泣くんじゃねえ どんなに惨めでも恥ずかしくても生きてかなきゃならねえんだぞ」
- 「咬み殺してやる塵が」
- 「母ちゃん…」