服部平次（名探偵コナン）の徹底解説・考察まとめ

アニメ：第222~224話「そして人魚はいなくなった」

アニメ：第222~224話「そして人魚はいなくなった」
原作：28巻

平次の名シーン満載の回。人魚伝説に支えられる島の村社会のなかで、哀れな連続殺人事件が起こる。
新一宛の奇妙な手紙を受けた平次は、コナン・小五郎・蘭とともに美國島を訪れる。そこは年に一度の「儒艮（ジュゴン）祭り」で賑わっていたが、依頼人は行方不明となっていた。そして祭りのさなか、人魚伝説になぞらえた連続殺人が発生。
真相に気付いたコナンが平次にそれを伝えるも、あまりに信じがたい推理に平次は、「アホ！！そんなわけあるかい！！！俺は信じひんぞ！！」と、感情をあらわにする。
その後も事件調査を続ける平次だが、和葉ともども崖から落ちてしまい、何とか平次が左手で枝に掴まり、右手で和葉を繋ぎとめるという大ピンチの状況に陥る。平次だけでも助かって欲しいと死を覚悟した和葉は、儒艮の矢で平次の手を刺すが、平次は手を離さず、「う、動くな和葉… 動いたら…殺すぞ…」と気迫のセリフを放つ。何とか生還した平次は、眠りの小五郎の推理ショーの場へと登場。不老不死の人魚伝説を村全体で作り上げていたという実態を暴き、「命には 限りがあるから大事なんや… 限りがあるからがんばれるんやで…」と、ボロボロの姿で言い放つ。

事件解決後、帰りの船上にて、和葉が矢で刺した手の傷を見せて欲しいという蘭に対し、もう治ったと誤魔化す平次。それを見て安心する和葉に対し、「アホ…よけい気合入ったわ… この女絶対に…絶対に死なせたらアカンってな…」と、平次は心の中でつぶやく。

アニメ：第277~278話「英語教師vs西の名探偵」

アニメ：第277~278話「英語教師vs西の名探偵」
原作：34巻

蘭の高校の英語教師、ジョディ・サンテミリオンのことを黒の組織の一員ではないかと怪しむコナンと平次が、ジョディの自宅を訪ねる。
すると同じマンション内で男性が転落する事件が発生。その調査のなか平次はジョディの正体を探り始める。ジョディに、英語を話せないフリをしていると指摘された平次は、「Did silence work better than your funnily disguised Japanese？（下手なふりしてるあんたの日本語よりよっぽどマシやったろ？）」と英語で返答。とても冷静で、流ちょうな英語を操るという、平次の意外な一面が描かれている。

アニメ：第345話「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」

アニメ：第345話「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」（2時間半スペシャル）
原作：42巻

平次の新一変装はこれで2回目。今回は変装の達人である新一の母、工藤有希子が変装させており、声はマイクを通して変声機を使ったコナンが話しているので、完璧な出来栄え。
出番は短いものの、黒の組織を翻弄するという重要な役割を担っている。

アニメ：第490話「服部平次VS工藤新一 ゲレンデの推理対決！」

アニメ：第490話「服部平次VS工藤新一 ゲレンデの推理対決！」（1時間スペシャル）
原作：50~51巻

平次と新一の出会いのエピソード。解決した事件数をコナンと競い合う電話中、「昔、お前よりごっつ頭の切れる探偵がおったんや」と思い出話を語りだす形で描かれる。
3年前、中学校のスキー合宿で山形のスキー場を訪れていた平次は、そこで撮影されていた雪女にまつわる映画の俳優・スタッフらと出会い、この地に伝わる雪女の伝説や、その伝説になぞらえたかのように4年前に起こった自殺についての話を聞く。そんな中、その4年前の自殺と酷似した状況で映画の主演俳優が死亡。警察は自殺とみるが、平次は殺人とみて調査を開始する。同様の経緯をたどって新一も調査をしており、互いに「自分と同じように調査をしている中学生がいる」ことは認識しながらも対面することのないまま、それぞれの父母の助けを借りて真相にたどり着く。
その結果、お互いに「自分は父母の助けを借りて事件を解いたが、相手の中学生は一人で解決した」と思いながら、事件解決後、雪で顔がよく見えない中で二人はすれ違う。

コナンは話を聞いて、平次の話す「中坊」が自分だと気づくが、平次には明かさずに終わる。

アニメ：第651話「コナンvs平次 東西探偵推理勝負」

アニメ：第651話「コナンvs平次 東西探偵推理勝負」（1時間スペシャル）
原作：74巻

“おまんがな回”の一つ。平次と和葉が毛利探偵事務所を訪ねる途中、和葉だけが立ち寄ったファミレスで殺人事件が起こり、先に事務所に着いていた平次に和葉から連絡が入る。たまたま事務所に居合わせた世良がけしかけ、平次とコナン（新一）が推理対決をすることとなる。
事件のポイントとなるのは関西弁と江戸言葉。接戦を繰り広げる二人だが、最終的に犯人を特定するのはコナン。コナンは、平次から“けったいな関西弁”とバカにされた時（アニメ：第57~58話「ホームズ・フリーク殺人事件」）を彷彿とさせるような、わざとおかしな関西弁を使って犯人である関西人をあぶり出し、平次をイラつかせながらも事件を解決する。

アニメ：第763~764話「コナンと平次 恋の暗号」

アニメ：第763~764話「コナンと平次 恋の暗号」
原作：83巻

平次が和葉に対し、決定的なセリフを叫ぶ回。
阿笠博士の家へ向かうコナンと少年探偵団に、刑事に追われる怪しい男がぶつかり、暗号めいたものが書かれた手帳を落としていく。コナンはそれを麻薬取引の日時や場所であると推理するが、解読に苦戦。それを見て光彦が平次に電話で助けを求め、東京と大阪で協力しながら解読に成功する。
麻薬取引の場所は、平次のいる場所近くの戎橋だったため、平次が現場へと急行。すると、取引相手と思われるチャラい男と和葉が談笑しており、平次は心乱され集中力を欠く。そんな中、別の男たちが和葉に近づき、和葉を連れ去ろうとしたため、平次はチャラい男に詰め寄り、「俺の…俺の和葉に何さらしとんのじゃ！！！」と叫ぶ。
しかし、実はこのチャラい男や、和葉を連れ去ろうとした男たちは麻薬取締官であり、取引現場から和葉を安全な場所へ遠ざけようとしただけであった。
ちなみに、この時の音声データはコナンにしっかり録音されており、灰原などは着信音に設定していることが、のちに明らかになる。

アニメ：第830~832話「ゾンビが囲む別荘」

アニメ：第830~832話「ゾンビが囲む別荘」
原作：88巻

沖野ヨーコ主演のゾンビ映画のロケ地巡りに、群馬の貸別荘を訪れたコナン・小五郎・蘭。そこで、次回作の映画撮影に来ていた撮影チーム、ゾンビの噂を調べに来ていた平次と和葉に遭遇する。そして、撮影中にスタッフの自殺とみられる事件が起き、別荘の周りはゾンビ達に取り囲まれてしまう。平次がゾンビに応戦している間に、さらにもう一人映画スタッフが血まみれで死亡しているのが見つかる。
ゾンビは映画のエキストラオーディションに来ていた一般人だと判明し、平次とコナンは事件の調査を開始する。
事件解決後、平次は和葉へ大事な話（おそらく告白と思われる）を切り出そうとするが、オーディション日を間違えて来ていたゾンビ達に邪魔され、叶わず仕舞い。

アニメ：第872~874話「コナンと平次の鵺伝説」

アニメ：第872~874話「コナンと平次の鵺伝説」
原作：90~91巻

静岡県宿里村の村長から、徳川の埋蔵金に関する依頼を受け、平次・和葉・コナン・蘭の4人は静岡の宿里村の古いホテルを訪れる。そこには、考古学者や歴史学者、小説家やルポライターなども招かれていた。夕食時、16年前に埋蔵金発掘チームの外国人が一人落盤事故で亡くなったことや、この地に伝わる鵺（ぬえ）の伝説が語られていると、不気味な鳴き声が聞こえてくる。その後、ホテルの前が火事になっていることに気付き全員が外に飛び出すと、炎の向こうに巨大な黒い獣が現れる。平次とコナンが後を追うと、背中に巨大な獣に襲われたかのような爪痕を残され、歴史学者が亡くなっていた。
平次・コナン・村長がホテルの周囲を警戒していると、再び不気味な鳴き声がし、周囲に火がつき、さらには考古学者の悲鳴が聞こえ、駆け付けると自室で亡くなっているのが見つかる。
静岡県警の横溝警部が到着し事情聴取をはじめるが、鵺の仕業に違いないと断定し、自衛隊の出動要請を試みる始末。横溝警部が頼りにならないため、平次とコナンは二人で調査を進め、犯人のトリックを再現し、無事に事件を解決。

事件解決後、朝日を受け金色に輝く黒金大池（くろがねおおいけ）の前で、和葉に“大事な話”をしようとする平次。「戎橋（ひっかけばし）の時まで気ィつかへんかったけど… どうやらオレは… お前の… コト…」と言いかけたところで、上空から自衛隊が到着。気分をそがれた平次は話を誤魔化し、またしても告白は未遂に終わる。

最後のシーンで、この事件のネット記事を見ながら「へぇー… 活躍してはりますなぁ… ウチの未来の… 旦那さん…」とつぶやく謎の美少女、大岡紅葉が初登場する。

アニメ：第927~928話「紅の修学旅行」

アニメ：第927~928話「紅の修学旅行」（1時間スペシャル×2話）
原作：94~95巻

友情に熱い平次が、徹底的にコナン（新一）をサポートする回。灰原に解毒薬を貰って修学旅行に参加したコナンの為、平次は周囲にバレないよう帯同し、薬の効き目が切れるまでホテルのベッド下で待機、新一がコナンに戻ったら朝まで平次が新一のフリをする…という献身ぶり。さらに、そこで起こった事件解決後も、しっかり新一を見張っていて、清水寺の舞台で薬の効き目が切れ、小さくなっていく新一をギリギリのところで平次がリュックの中にかくまい、しまいにはバイクで東京まで送り届けている。
平次は、新一が清水の舞台で蘭にキスされているシーンもばっちり見ており、コナンをバイクで送る道中、「清水の舞台は、次の絶景告白ポイントの第一候補やったのに…」「いらんハードル上げよって…」と心の中でぼやいている。

服部平次の登場する劇場版

劇場版出演数はそれほど多くなく、計7作品。第3作『名探偵コナン 世紀末の魔術師』にて初登場。以降、第7作『名探偵コナン 迷宮の十字路』、第10作『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』、第13作『名探偵コナン 漆黒の追跡者』、第14作『名探偵コナン 天空の難破船』、第17作『名探偵コナン 絶海の探偵』、第21作『名探偵コナン から紅の恋歌』に登場。
なかでも、第7作『名探偵コナン 迷宮の十字路』、第21作『名探偵コナン から紅の恋歌』は、平次が主役級の活躍をする平次メインの作品である。

劇場版 第3作『名探偵コナン 世紀末の魔術師』

劇場版初登場作品。コナンと一緒に暗号解読をしたり、バイクの後ろにコナンを乗せ、怪盗キッドを追跡したりするが、転倒・負傷してしまい途中離脱。登場は前半のみ。

劇場版 第6作『名探偵コナン 迷宮の十字路』