Detroit: Become Human(デトロイト ビカム ヒューマン)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Detroit: Become Human』とは、クアンティック・ドリームの開発によるアクション・アドベンチャーゲーム。PlayStation 4専用ソフトとして発売され、その後PC版も配信された。
2038年、人間そっくりのアンドロイドが普及したデトロイトでは、アンドロイドによる殺人事件が多発していた。本作は、そうした世界を背景に、試作最新型アンドロイド「コナー」、家庭用アンドロイド「カーラ」、アシスタント用アンドロイド「マーカス」の3人の物語を、膨大な分岐と選択肢で描く。

フローチャートにおいて、新しい選択肢を選んでいくごとに加算されるポイント。溜まったポイントを支払うことで、特別映像やキャラクターデータ、サウンドトラックなどをアンロックできる。

『Detroit: Become Human』の登場人物・キャラクター

主人公

コナー(Connor)

演 - ブライアン・デッカート / 日本語吹替 - 花輪英司

1人目の主人公。警察が初めて導入した、事件捜査のサポートを行うことを目的とした最新型試作アンドロイドで、型番はRK800。優れた分析能力、コミュニケーション能力、洞察力を持っている。アンドロイドが起こした殺人事件の捜査がメインとなるコナー編では、それらの能力をフル活用し、犯人との交渉や尋問、事件現場の捜査、事件内容の分析を行うこととなる。

他の主人公にはない能力として、捜査用アンドロイドならではの分析・調査能力がある。人間の顔をスキャンして身元を特定する、人間の血液やアンドロイドの体液であるブルーブラッドを摂取することで個人情報や型番を割り出す、物理演算ソフトウェアで事件当時の状況を再現するといった行動が可能。また、3人の主人公のうち、コナーだけはアンドロイド製造企業であるサイバーライフ社の管轄下にあるので、ストーリーがある程度進行するまでは、選択肢などによって死亡しても死亡直前までの記憶と情報を受け継いだ新しいコナーが配備され、ストーリーの進行はストップしない。

また、3人の主人公のうちコナーだけに、各キャラクターからの好感度以外に「ソフトウェアの異常」というパラメーターがある。基本的には、アンドロイドとしての職務から逸脱した行動を取るとこのパラメーターが上昇し、職務に忠実な行動を取ると下降・安定する。このパラメーターは、コナーの物語やエンディングに大きく影響する。そして、最終的にコナーは自らも自我に目覚め変異体となるか、忠実な機械のままでいるかという大きな運命の分かれ道に立つことになる。

カーラ(Kara)

演 - ヴァロリー・カリー(英語版) / 日本語吹替 - 佐古真弓

2人目の主人公。料理や掃除などの家事や育児のサポートを行うことを目的とした女性型の家庭用アンドロイド。型番はAX400。失業中の中年男性トッド・ウィリアムズによって購入されるが、彼による暴行で何度も破壊されており、そのたびにメモリを初期化された状態で修復されている。何回目かの修復からトッド宅に戻ってきた時、トッドが娘であるアリスを虐待している場面を目撃したことで自我に目覚め、アリスとともにトッド宅を脱出。あてどない放浪の旅に出ることになる。量産型の家庭用アンドロイドなので、ほかの主人公のような特殊な能力や機能は持っていないが、アリスを守ることに対しては強固な意思を持って行動する。

逃亡した身であり、一切のサポートを受けられない。そのため、選択肢や展開によって死亡してしまうと、カーラのストーリーはそこでストップしてしまう。本編以前に制作された短編映画「KARA」の主人公でもある。「KARA」劇中では組み立ての最終段階で突然自我に目覚めたことで解体されそうになるが、決して騒ぎを起こさないことを条件に出荷されている。

マーカス(Markus)

演 - ジェシー・ウィリアムズ / 日本語吹替 - 内田夕夜

3人目の主人公。男性型の自律アンドロイド。型番はRK200。有名画家であるカール・マンフレッドが彼を所有しており、マーカスは彼の介護とアシスタントとして稼働している。カールからは家族同然に扱われており平和に暮らしていたが、ある日カールと彼の私生児であるレオとの口論に巻き込まれ、レオに暴行を受ける。その際に自我に目覚めるも、直後に駆けつけてきた警察によってカールやレオを襲ったものと誤解され、破壊されたうえでアンドロイドの廃棄場に廃棄されてしまう。廃棄場に捨てられたマーカスは、他のアンドロイドから欠損したパーツを手に入れることで再起動に成功し、廃棄場から脱出する。その後、マーカスは廃棄場のアンドロイドから教えられたアンドロイドの安住の地であるという「ジェリコ」を目指して旅をすることとなる。マーカスは楽園と言われていたジェリコにたどり着くも、そこにいるアンドロイドたちは、人間の目から隠れ住みつつシャットダウンを待つだけという状態だった。そのさまを目撃したマーカスは、やがて人間から自由を人権を勝ち取ることを目的とし、デトロイトにて革命を起こそうとする。

物理演算ソフトウェアを搭載しており、これから取る行動がどのような結果につながるかを予測する「未来予測シミュレーション」を行うことができる。例えば、足場の限られた高所に登るときにどの足場やルートを使えばいいかを前もって予測することで、安全に目的地に到達できるルートを探すことができる。また、ストーリーが進行すると、ほかのアンドロイドに手を触れただけで自我に目覚めさせることができる能力を身につける。

所有者であるカールの元を脱走しているので、一切のサポートを受けられない。選択肢や展開によって死亡すると、マーカスはそれ以降ストーリーに登場しなくなるが、中盤以降でジェリコのリーダーになってからは、マーカスが死亡してもジェリコの主要メンバーの誰かが彼の遺志を引き継ぐ形でストーリーは継続する。

コナー編

ダニエル(Daniel)

演 - ベン・ランバート / 日本語吹替 - 遠藤大智

男性型アンドロイドで、型番はPL600。家庭アシスタント用の旧型のアンドロイドであり、新型に買い換えられることを知ったことで自我に目覚めたアンドロイドである「変異体」となる。所有者である一家の父親と駆けつけた警官2名を射殺した上、娘のエマを人質に建物の屋上に立てこもる。主人公の一人であるコナーの物語は、ダニエルが起こした事件に交渉役として呼ばれるところから始まる。

彼が起こした事件は、アンドロイドが意図的に人間を殺傷した初めての事件として世界中を震撼させた。そして、この事件をきっかけに、デトロイト各地のアンドロイドが次々と自我に目覚め始める。

エマ・フィリップス(Emma Phillips)

画像右の少女がエマ。

演 - オードリー・ブスタニ

ダニエルを購入したフィリップス家の娘。かつてはダニエルとは親友として非常に友好的な関係を築いていたが、暴走したダニエルによって人質にされてしまう。

ハンク・アンダーソン(Hank Anderson)

演 - クランシー・ブラウン / 日本語吹替 - 岩崎ひろし

デトロイト市警に勤務する男性警察官。53歳で階級は警部補。自我に目覚めたアンドロイドである変異体の捜査を任命され、そのパートナーとしてコナーとチームを組む。本人は大のアンドロイド嫌いでコナーに対しても嫌悪感をあらわにしているが、好感度次第ではコナーに理解を示すこともある。
かつては将来を嘱望された優秀な警察官だったが、息子であるコールをアンドロイド絡みの事件で亡くしたことでその生活は荒れ始め、重度のアルコール依存、ジャンクフードに偏った食生活、さらには自殺願望からしばしば実弾を用いたロシアンルーレットを行うなどに至っている。選択肢や展開次第では、このロシアンルーレットで本当に死亡してしまうこともある。

アマンダ(Amanda)

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