Detroit: Become Human(デトロイト ビカム ヒューマン)のネタバレ解説・考察まとめ

『Detroit: Become Human』とは、クアンティック・ドリームの開発によるアクション・アドベンチャーゲーム。PlayStation 4専用ソフトとして発売され、その後PC版も配信された。
2038年、人間そっくりのアンドロイドが普及したデトロイトでは、アンドロイドによる殺人事件が多発していた。本作は、そうした世界を背景に、試作最新型アンドロイド「コナー」、家庭用アンドロイド「カーラ」、アシスタント用アンドロイド「マーカス」の3人の物語を、膨大な分岐と選択肢で描く。

演 - ランス・ヘンリクセン / 日本語吹替 - 有本欽隆

マーカスの所有者である世界的に有名な老画家。事故で両足が不自由になっている。サイバーライフ社の創設者であるカムスキーとも知己であり、マーカスはカムスキーから送られたもの。マーカスに対しては絵を教えるなどして、家族同然の扱いをしている。対して、若い頃の交際相手との間に設けた私生児であるレオのことは、薬物中毒などの問題行動もあり疎んじている。

レオ・マンフレッド(Leo Manfred)

演 - ポール・スペラ

カールの私生児であり、薬物中毒に陥っている。カールには何度も金を無心している。マーカスに対しては、カールから実の息子である自分以上に愛情を注がれていることから強い憎しみを抱いている。マーカスに対して暴行を加えたことが、彼が変異体として覚醒するきっかけとなった。

ノース(North)

演 - ミンカ・ケリー / 日本語吹替 - 恒松あゆみ

逃亡したアンドロイドたちの集まった組織「ジェリコ」の一員。もともとは性風俗用のアンドロイドだったが、客を傷つけたことで逃亡した。型番はWR400。人間に対しては強い憎悪と敵対心を抱いている。そのため、ジェリコの主要メンバーによる会議においては、攻撃的・暴力的な方法を主張することが多い。

マーカスがストーリー途中で死亡した場合、好感度が高ければ彼の遺志を継ぐ形でジェリコのリーダーとなる。

ジョッシュ(Josh)

演 - パーカー・ソーヤーズ / 日本語吹替 - 赤坂柾之

ジェリコの一員で、マーカスやノースらとともに革命を目指す。かつては教職用アンドロイドとして大学で働いていたが、学生に暴行を加えられたことで自我に目覚め、変異体となる。ノースとは対照的に穏健派で、その提案も平和的解決を目指すものが多い。マーカスが死亡した際には、好感度によっては彼がジェリコのリーダーとなる。

サイモン(Simon)

演 - ベン・ランバート / 日本語吹替 - 遠藤大智

ジェリコに潜むアンドロイドの一員。その中でも最古参のひとりであり、マーカスが来るまではジェリコの実質的なリーダーだった。型番はPL600で、コナー編に登場するダニエルと同じモデルである。革命への姿勢は穏健派で、他の二人に比べて目的の達成よりも自分たちの生存を優先する傾向にある。変異体に覚醒した原因は謎で、彼自身も明かそうとしない。

ルーシー(Lucy)

演 - イボンヌ・ワンデラ

ジェリコに潜むアンドロイドの一員。元は社会福祉用のモデルで、型番はKL900。後頭部の欠損をはじめ、ジェリコのアンドロイドの中では特に損傷が大きい。精神障害者に暴行を受けたことで変異体に覚醒する。ジェリコを訪れたマーカスに対し、彼がジェリコの救世主になるという予言めいた言葉を告げる。

ジョン(John)

演 - ブルース・シェフィールド

サイバーライフ社の警備用アンドロイドで、倉庫エリアに侵入したマーカスらを発見する。通報しようとするものの、ほかのアンドロイドを変異体として覚醒させる能力を身に着けたマーカスによって変異体となり、以降はジェリコに加わる。

『Detroit: Become Human』の用語

アンドロイド (Android)

アンドロイド製造企業「サイバーライフ社」が開発したアンドロイド。ゲームの舞台となる2038年には、すでにおよそ5000万体のアンドロイドがサイバーライフ社からデトロイトをはじめとする全米に向けて出荷されており、普及している。肉体的な外見は性別・人種ともさまざまでほぼ人間とは見分けがつかないが、「合衆国アンドロイド法」に基づき、右のこめかみへのLEDリングの装着と外出時には専用の制服の着用が義務付けられている。これは、本物の人間との区別を容易にするためである。素体の状態では、ボディは白い基板状の姿をしており、その上を流動性化合物によってコーティングしている。アンドロイドはこの流動性化合物を変化させることで、肌や髪を形成している。

外部からのエネルギー供給を必要とせず、内部バッテリーで稼働する。その寿命はおよそ170年。痛覚がないので銃撃を受けてもボディが大きく損壊しなければ行動でき、人間に比べて身体能力は高い。アンドロイドのボディを巡る血液とも言える化学物質「ブルーブラッド」や、そのボディを構成している生体部品は老朽化していくので定期的な交換を必要としており、それができなければ徐々に機能不良に陥り、最終的には機能停止してしまう。

法律上は個人の所有物として扱われているので、基本的人権を持たない。アンドロイドを損壊、破壊する行為には罰金の対象となっているが、作中ではアンドロイドへの弾圧が強まっており、アンドロイドが破壊される事件が後を絶たない。公共の交通機関では人間とアンドロイドの席は分かれていたり、さまざまな店舗や施設に「アンドロイドお断り」の張り紙が貼ってあったりと、その社会的地位は低い。作中ではアンドロイドは労働だけでなく、医療や教職、スポーツや音楽といった場にも進出してきつつあることが示されている。アンドロイドの急速な普及はブルーカラー層から仕事を奪うこととなり、貧富の差の拡大の原因となった。

変異体 (Deviant)

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