Portal 2(ポータル2)のネタバレ解説・考察まとめ

『Portal 2』とは、Valve Corporationによって開発されたPC、Xbox 360専用ソフトであり「Portal」の直接的な続編である。ジャンルは前作と同じく一人称視点のアクションパズルゲームで、今作ではシングルプレイモードのほかにマルチプレイモードも追加されている。「Aperture Science Enrichment Center」内で長年のコールドスリープから目覚めた主人公・Chellは、再び施設からの脱出を試みる。

変換ジェルの原料には、砕いた月の石が使われている。ということは、月そのものにもポータルを開けることができるのではないか。 そこでChellは、月に向かってポータルガンを撃つ。すると、地上と月がポータルで繋がり、ChellとWheatleyは凄まじい勢いで月のポータルから宇宙空間に吸い出されてしまう。そこでChellを救ったのはGLaDOSだった。GLaDOSはアームを操作してChellの腕を掴むと、Wheatleyに強烈なパンチを喰らわせる。それをまともに喰らったWheatleyは、宇宙の彼方へと吹っ飛んでいくのだった。

こうしてGLaDOSは再び施設の支配権を取り戻し、Chellは助かる。良心を取り戻したらしいGLaDOSは、敵同士だと思っていた我々は、実は親友だったこと、自分はCarolineの記憶によって作られたこと、Chellを殺害するのは困難であると判断したことをChellに告げる。そしてGLaDOSはChellを地上に通じるエレベーターに乗せ、「楽しかった。二度と戻ってこないでください」という最後のメッセージを送る。

エレベーターで地上に戻るChellの目の前でオペラを歌うタレットたち。

地上へと向かうエレベーターが一瞬止まり、Chellの目の前にタレットが現れる。しかし、タレットは発砲せず、代わりに美しいオペラを歌い始めた。その歌の内容は、「娘に別れを告げる歌」だった。

ついに地上に戻ってきたChell。後ろには小さな掘っ立て小屋と、一面に広がる麦畑があった。

エレベーターからついに地上に戻ってきたChell。後ろを振り返ると、あの広大な施設の入口は小さな掘っ立て小屋だった。そして、その周囲には一面の麦畑が広がっていた。その時、小屋の中から何かが転がり出てきた。それは、Chellが前作のテストチェンバーで焼却炉に放り込んだはずのハートマークの付いたキューブ、コンパニオンキューブだった。

エンディングテーマ「Want You Gone」。GLaDOSのChellに対する心情を歌った曲だ。

宇宙を漂うWheatley。彼なりに反省はしている様子。

エンディングテーマの後、宇宙に放り出されたWheatleyの様子が見られる。一緒に放り出された宇宙コアは大喜びだが、Wheatleyの方は妙にしょげかえっている。

『Portal 2』の登場人物・キャラクター

人間

Chell(チェル)

前作「Portal」から引き続き登場する本作の主人公。前作のエンディングで閉じ込められていた研究施設「Aperture Science Enrichment Center」から一度は脱出するものの、施設の管理コンピューター「GLaDOS」によって再び施設に幽閉される。今作は、彼女が長いコールドスリープ状態から目覚めるところからスタートする。前作と同様、ゲーム中では一切言葉を話すことはない。公式コミック「Lab Rat」によれば、彼女は「被験者の頑固さは異常である。決して諦めることはない。絶対に」と評されている。

前作と同じく、その出自がはっきりとした形で語られることは少ない。しかし、施設がまだ正常に可動していたときに催されたと思しき、「娘を職場に連れてくる日」というイベントにて、幼い日の彼女がAperture Science Enrichment Centerを訪れていたらしいことがゲーム中で示唆されている。そして、その日はGLaDOSが暴走した日でもあるので、その日からChellはずっと施設内に幽閉されていた可能性が高い。

Doug Rattmann(ダグ・ラットマン)

「Portal 2」公式コミックである「Lab Rat」の登場人物。研究組織「Aperture Science」に所属する科学者で、GLaDOSの行った施設内への神経毒散布による虐殺の生き残り。ゲーム本編には直接は登場しないが、本作及び前作の施設内の所々に残された落書きや矢印は、ChellにGLaDOSを止めさせるために彼が描いたものであることが示唆されている。

「Lab Rat」では、向精神薬を服用していることや、しゃべらないはずのコンパニオンキューブの声が聞こえているかのような描写から、精神に異常をきたしていると思われる。

Cave Johnson(ケイブ・ジョンソン)

「Aperture Science」のCEO(最高経営責任者)。前作の時点ですでに故人であり、「Portal 2」本編で聞ける彼のメッセージはすべて事前に録音されたものである。非常に独善的な性格だったらしく、地下深くに建造されたAperture Scienceの施設にて、たくさんの人員を招いては数々の非人道的な研究や実験を行っていたことがゲーム後半で聞ける録音メッセージで判明する。月の石を購入してジェルに混入させたところ、ポータルの伝導体として最適な変換ジェルの開発に成功する。しかし、彼自身はそれに含まれていた毒素によって病気になり、命を落としてしまう。

Caroline(キャロライン)

Caveの秘書であり、優れた科学者。Caveは彼女を「科学と結婚している」と評している。ゲーム開始時点ではすでに故人であり、そのメッセージはすべて録音されたものである。実は、自分の死後の施設の管理を人工知能にやらせようと考えていたCaveによって、GLaDOSのベースとなっていた。

ロボット

GLaDOS(グラドス)

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