約束のネバーランド(約ネバ)のネタバレ解説・考察まとめ

『約束のネバーランド』とは白井カイウ(原作)、出水ぽすか(作画)による日本のダーク・ファンタジー・サスペンス漫画。2016年8月に『週刊少年ジャンプ』にて連載が開始された。GFハウスという孤児院で育てられた主人公のエマとその仲間達による、過酷な運命を自分の手で変えようともがき奮闘する物語である。ジャンプのセオリーである“友情、努力、勝利”を違う角度から描いている点や、独特な世界観、ミステリー要素を含むストーリー性などで人気を集め、テレビアニメ化や小説化、映画化と多岐にわたる支持を得ている。

レイが自分の命を捨ててエマ達の脱出を後押ししようとしているときにエマがノーマンからの伝言として「ここじゃなくてもまだ死ねる。いいモノ見せてやるから黙って来い」とレイに伝えた。この言葉がレイが自分の命を大切にするようになるきっかけとなる。

マム・イザベラ/ママ「願わくば、その先に光がありますように」

これは、GFハウスを脱出したエマ達に向けて「願わくば、その先に光がありますように」とイザベラが言った場面である。イザベラ自身が子供の頃ハウスを囲んでいる分厚い壁の外を見て出るのを諦めたのとは反対に、未知の世界に迷いもなく飛び込んでいくエマ達にかけるこの言葉は、今までの愛情が嘘ではないことがよく表れている。

エマ「自由ってなんて美しく苛酷なんだろう」

外の世界に出たエマ達が最初に気が付いたのは、外の世界に出るだけではだめだという事。今まで守っていてくれたママはもういない、自分たちの命は自分で守るという外の世界の過酷さを痛感して「自由ってなんて美しく苛酷なんだろう」とエマは思ったのであった。

エマ「ないならつくろうよ外に 人間の生きる場所 変えようよ 世界」

たとえ施設から抜け出せたとしても、外の世界には人間の住む場所などないかもしれないと言ったレイに対してエマは「ないならつくろうよ外に 人間の生きる場所 変えようよ 世界」と言った。現実主義的なレイやノーマンとは反対にエマは理想主義。だが、理想を現実にしようとする以前に、まず、周りの人間の意識を変化させる事からエマの考えには多くの協力者が出るのだ。

ユウゴ「自分の判断を信じろエマ、そしてそれでどんな結果が出ても前へ進め」

ユウゴは以前エマに「全員で人間の世界で生きる」その判断は正しいのか聞いたことを覚えているかと尋ねた。ユウゴは自分の言っていることは違ったとエマに言った。確かに正しい判断を下す事、下そうとする事は大切である。だが、その判断が正しいかどうかは誰にもわからない。大切なのはその判断の後、下した判断を正解にする努力や失敗してもそのあと何ができるかを考えあがくこと。判断だけで決まるとしたら人生は賭け事になってしまうと。その後、エマに「自分の判断を信じろエマ、そしてそれでどんな結果が出ても前へ進め」と伝える。

『約束のネバーランド』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

首の番号の法則

『約束のネバーランド』の子供たちの首にはそれぞれ番号が刻まれている。この番号が生まれた順につけられているのではないかという考察が出ていた。が、白井カイウ自身が読者に向けて番号の規則性のヒントを出していたそうだ。
エマが63194、ノーマンが22194、レイが81194。すべて後ろの94の部分が一緒になっている。これを反対から読んでいくとエマが49136、ノーマンが49122、レイが49118となる。ここから、エマたちの誕生日から見ての年齢順になっていることが分かる。

レイはGFハウスのママ・イザベラの子供

GFハウスの飼育監を務めるイザベラには子供がいたが、生まれてすぐ引き離され、自分の子供がどこの農園にいるかは知らされていなかった。
しかしある日、イザベラのもうこの世にはいない友達・レスリーが作った歌をレイが口ずさんでいるのに気づく。
この歌はイザベラ・レスリー・イザベラの子供しか知る由のない歌だったので、イザベラはレイが自分の子供であることを確信する。

ネームの持ち込みから連載が決定した作品

ジャンプらしくない作風が人気となり長期連載となっているが、実は作者・白井は約束のネバーランドが掲載されるまでは実績の乏しい新人であった。
『約束のネバーランド』の元となったのは、白井が技能試験勉強をしていた頃に書いたノート2冊分のネームである。
このネームを友人に見せたところ、好評だったため2013年に集英社『週刊少年ジャンプ』の編集部へ原稿を持ち込んだ。その際についた担当編集者の手腕もあいまって、2016年に連載へとこぎつける。

『約束のネバーランド』の主題歌・挿入歌

テレビ放送版1期

OP(オープニング):UVERworld 「Touch off」

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