ゴッサム・シティの守護者「バットマン」を支え続けたアルフレッドとは
クリストファー・ノーラン監督、クリスチャン・ベール主演のダークナイト・トリロジーに登場するアルフレッドについてまとめた。アルフレッドとは、執事として幼い頃に両親を亡くしたブルース・ウェインの世話をし、彼がゴッサム・シティのために闇に紛れてバットマンとして戦うようになってからも献身的にサポートしてきた人物である。ここでは、『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』『ダークナイト ライジング』の3部作で、アルフレッドがバットマンをどのように支え続けてきたかを解説する。
ハービー・デントの死から7年間、ブルースはバットマンとして活動することを辞め、屋敷に引きこもっていた。しかし、かつて戦ったラーズ・アル・グールの下にいたが破門されたと噂されているベインやキャットウーマンの出現により、彼は自分からバットマンに戻るべく行動を開始する。
しかしそんなブルースを見て、屋敷にこもっていた頃は「外に出て欲しい」と言っていたアルフレッドは、「あなたがバットマンに戻りたがっていることが怖いのです」と言う。そして遂には、「あなたには破滅の道しか見えていない。私がいなくなれば目が覚める」と言い残して執事を辞め、屋敷から去ってしまうのだ。
長期間関わってきたウェイン家から離れるのは、彼にとって断腸の思いだったはず。しかしアルフレッドは自分の気持ちは二の次に、「自分がいなくなることがブルースを守ることにつながる」と考え、それを行動に移したのだ。
ブルースへの大きな愛
今作の終盤、ブルースは爆発間近の核爆弾を飛行用ビークル「バット」に括り付けて飛び立ち、そのまま海の彼方で爆発させる作戦に出る。バットには自動操縦機能が付いておらず、彼は自分の命と引き換えにゴッサム・シティを守ろうとしたのだ。後日ブルースの葬儀が行われ、そこにはアルフレッドの姿もあった。彼は墓を見つめて泣きながら「私が裏切ったのだ。ブルースを救うことができなかった」と呟く。
アルフレッドは「自分がいなくなることでブルースはバットマンとして活動することをやめるだろう」と考えて彼の下を去ったのだが、ブルースはバットマンとして活動を続け、その結果命を落としてしまった。「自分がそばにいてブルースを説き伏せていれば、そうでなくともサポートしていればこんなことにはならなかったのだ」とひたすらに自分を責めたアルフレッド。
彼のこれまでの行動の全ては、ブルースの人生をより良いものにするためだった。彼の両親がそうだったように、アルフレッドもまたブルースを愛していたのだ。彼の涙がそのことを物語っている。
忠誠心と愛情にあふれた男
アルフレッドはバットマンという闇に紛れる守護者、そしてブルース・ウェインという両親を亡くした人間にとってかけがえのない存在だった。日頃の生活の世話はもちろんのこと、バットマンとして活動するためのサポート能力や自ら危険を冒す行動力を駆使して、終始ブルースを支え続けたのだ。
それと同時にアルフレッドにとって、ブルースはなくてはならない存在だった。長年仕えたウェイン家の最後の1人として、ブルースに対して並々ならない愛情を注いできたアルフレッド。親子同然のものだったといっても過言ではない。
忠誠心と愛情にあふれた男であり、ダークナイト・トリロジーを語る上では無くてはならない存在である。
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