私の頭の中の消しゴム(韓国映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『私の頭の中の消しゴム』とは、イ・ジェハン監督・脚本の韓国の映画。日本では2005年に公開。
建築会社社長の娘キム・スジンと、スジンの父が経営する建築会社で現場監督として働くチェ・チョルス。2人は偶然に出会い恋愛を経てやがて結婚し幸せな生活を送っていた。そんな中スジンが若年性アルツハイマー病におかされていると判明する。症状が進みスジンはチョルスの事も忘れ始めるが、それでもなおチョルスはスジンを支えようとする。病という困難を抱えながらもお互いを愛し続ける男女のラブストーリーである。

キム社長(スジン父)(演:パク・サンギュ、日本語吹替:小島敏彦)

建築会社の社長。スジンが不倫をした時も、スジンがチョルスと結婚したがった時も、常に広い心で受け入れてきた。それは祖父の代から伝わっていて自身もスジンに教えた「許すということは心の部屋を一つ空けるということ」という言葉からの行動だった。スジンの病が進行し、日常生活も介助が要るようになるかもしれないという時には、まだ若いチョルスの将来を考え自分たち家族が面倒を見ようと提案したり、スジンが姿を消した時はちゃんとチョルスに会って離婚届を渡すなど、スジンとチョルスを常に見守ってきた。

スジン母(演:キム・ヒリョン、日本語吹替:松岡洋子)

駆け落ちに失敗したスジンが家に帰ってきてからも優しく迎え入れた。スジンの父が、チョルスがスジンと付き合っていると知って不機嫌そうにしていた時にも、間を取り持とうと優しくチョルスに話しかけた。

チョンウン(スジン妹)(演:ソン・ジヒョン、日本語吹替:木下紗華)

右側女性がスジンの妹のチョンウン

スジンの妹。駆け落ちに失敗して失意のうちに帰ってきたスジンに対しチャチャを入れたり、チョルスを家族に紹介する席で突然立ってしまったり、まだ学生らしい活発さがある妹である。しかし、スジンが倒れた時には大きな声で「お姉ちゃん!」と叫んだり、2度目にスジンが倒れた時には母親に寄り添って泣いたりなど、姉思いの優しい面もある。

オ・チョンジャ(チョルス母)(演:キム・ブソン、日本語吹替:宮寺智子)

母のことを許していなかったチョルスが、仮差し押さえ決定に対する異議申し立ての書類を提出していなかったため収監されていた(多額の借金を抱えていた)。スジンに説得されたチョルスが代わりにお金を払って釈放されると、チョルスの母は改心しスジンの病で悩むチョルスを優しく見守るようになった。

寺大工(チョルスの師匠)(演:チャン・イナン、日本語吹替:大塚周夫)

母親に捨てられたチョルスの面倒を見ながら大工の知識を厳しくチョルスに教えてきたので、チョルスの育ての親でもあり大工の師匠でもある。口が悪く厳しい指摘が多いが、スジンの病で悩むチョルスを優しく見守った。

ファン会長(チョルスに家の設計を依頼)(演:イ・ハン、日本語吹替:佐々木敏)

スジンの父が社長を勤める建築会社の会長。チョルスの元を訪れ、家を設計・建築して欲しいと依頼する。

イ医学博士(演:クォン・ビョンギル、日本語吹替:山野史人)

スジンの主治医。アルツハイマー病の分野の専門医で、自身の妻をアルツハイマー病で亡くしている。妻がアルツハイマー病になるという同じ境遇に置かれたチョルスに、冷静な分析からアドバイスし支えようとする。

イ先生の元で働く看護師(演:チョン・ウネ)

右側の女性がイ先生の元で働く看護師

イ先生の元で働いている看護師。スジンの診断結果を信じられないチョルスが、イ先生につかみかかった時「先生もこの病気で奥様を亡くしました。この研究一筋の方です」と言ってチョルスを落ち着かせようとした。

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