まさかのシナリオ！ 麗しきパワプロ彼女キャラたち

パワプロクンポケット8で登場。ミルキー通り（商店街）で歌を歌う自称宇宙人の女の子。現実社会で傷つきネットの世界に浸るうちに架空の自分を作り上げるようになったと周囲に人物からそう思われているが正体は本当に宇宙人で、宇宙の各地でギャスビゴー星人と日夜戦っていた。本人曰くヒヨリン星人はみんな同じ姿であり、年齢は約47億歳だが、ヒヨリン星人は年をとらないらしい（地球に来てから20年経つので20歳であるらしい）。正体に気づくエンドと、気づかないエンドの二つがあるが、正体に気づいた場合、ギャスビゴー星人撃退後に主人公は彼女の姉によって記憶を消されてしまう。

森友子

パワプロクンポケット8で登場。主人公の中学の頃の同級生で、偶然主人公とゴールデン銀座（渋谷のゴールデン街のような町裏）で再会するという設定だが、実はサイボーグである。強力な暗示により記憶を操作する能力を有しており、「主人公と同級生」という記憶も、正式に出会う前に彼女の顔を見た時に刷り込んだものである。その為、主人公との記憶のズレが生じていた。また、この能力を応用し、CCR（政府の特殊機関。サイボーグ対策本部。8の主人公はこの捜査官であり、プロ野球界にはびこるサイボーグ問題のスパイのためプロ野球選手として活動）の内部情報を主人公から取得し、サイボーグ同盟に流すという役目も果たしていた。
彼女の正体に気づくか否かで結末は大きく分岐し、結末によっては主人公に関する記憶を消去し、敵に襲撃される（しかし、主人公は記憶を失いながらも心の中ではどこか彼女のことを想っていた。主人公が彼女の正体に気づいていた場合、記憶を消されないエンドも存在。いずれもベンチに座り、いつか声を掛けてくれるであろう彼女を待ち続ける）。グッドルートでは敵に撃退されたかと思われていたが生還を果たし、主人公と再会する。

広川武美

パワプロクンポケット9で登場。
商店街で開かずの漢方薬店を経営。その正体はサイボーグで、敵地のコンピュータネットワーク破壊の為の端末を内蔵している。生物としての素体は遺伝子を適当に結合させ、培養ポッド内にて数ヶ月で急速成長させただけ。実年齢は9歳である。他のサイボーグのように、人間になることや妨害工作には興味がないらしく、途中でサイボーグ仲間と別れ、森友子（上記）の記憶操作によってある町に架空の住民として居座っていた。その体には敵地で任務を終えたサイボーグを抹消するための「寿命タイマー」が組み込まれており、寿命が来ると爆発してしまう。普段の非常に賑やかで不真面目、享楽的とも言える性格も、タイマーで寿命が決まってしまっているために残された日をせめて楽しく過ごすため設定されたものである。タイマーの解除イベントが成功するか否かで結末が二分し、失敗した場合は武美の最期を背に主人公が立ち去るという結末となる。成功した場合は裏社会の人間に狙われる恐れがあるものの、主人公の旅に同行することとなる。

山下貴子

パワプロクンポケット9で登場。
商店街で米屋を営む山下隆雄の一人娘。母親はいない。高校生であるが、料理の腕前は高い。異性をあまり気にしない性格であり、また初対面なのにも拘らず主人公にコロッケを恵む。これを機に主人公と知り合うことになった。
実はその正体は幽霊で、主人公と出会う前に交通事故で死亡していた。家には彼女の仏壇もある。若くして逝去した未練からこの世に留まっていた。
しかし主人公と触れ合うことで、だんだんこの世から存在が薄れていってしまい、グッドエンドではクリスマス前の12月20日に成仏する。幽霊の頃の彼女については誰もその事を覚えておらず、最後は主人公を除いて実の父親までにも忘れられてしまっていた。ノーマルエンドでは成仏せず、その場に留まり続けて主人公と共同生活を続ける結末となる（しかし、エピローグや彼女の台詞ではいつかいなくなってしまうことが示唆されている）。

悲しき境遇にある彼女キャラたち

高坂茜

パワプロクンポケット8で登場。
公園のアカネハウス（家に似せ自らダンボールで製作したもの）に住む家出少女。緑髪でピコピコ動くアホ毛が特徴。性格は非常に明るい。高校模試三年間トップの座を守り続け、入試では驚異の498点をたたき出した天才で、体育以外なら何でもこなす。
主人公の義妹になろうとするが主人公には敬語で話す。父親のからは虐待と服従の生活を強いられており、それが理由で家には帰っていない。また、これがきっかけで、彼女は父親との辛い状況から逃れるために、苦しみも何も感じないように心を折ることにした。また、幸せは「失った時が辛い」ために望まなくなった。故に、幸せに身を委ねることが出来ず、心の外に気持ちが溢れられなくなる、すなわち心に溜まった感情を流しだす「涙」を失う事となる。
理由を知った後は主人公の義妹となる。そのまましばらくは幸せな生活が続くが、「兄」として優しく接してくれる主人公に対して恋人としての想いを伝える事ができないという悩みを抱くようになる。
そして、同居していた茜が実の姉のように慕っているリンという女が去ってしまったことにより、誰も信じられなくなり家を飛び出してしまう。
この後の展開は茜の主人公に対する好感度によって変化する。バッドエンドの場合は主人公ですらも信用できなくなって精神崩壊してしまい、目も完全に死んでしまってもはや感情のない人形と化してしまう。そして主人公とリンを架空の家族と思いこむ結末となる。グッドの場合は精神崩壊をする直前に失った「涙」を取り戻してそれを喜び、高校卒業後、主人公と結婚する。

温水ちよ

劇団アタッテ砕けろの役者。将来は女優になることを目指し、演劇を続けている。演劇関係でたくさんのお金が使われてしまうため、さまざまなバイトをしつつ質素な生活をしている。倹約が板についており風呂は流し場。劇団内では最も売れっ子であり、憧れる団員も多い。芸名は「流れ星ポエ夢」。幼少期に事業の失敗が原因で、両親や姉と生き別れた過去を持っている。後に公演がとあるテレビ関係者の目に留まり、地上波デビューへの道が開けるが、そのテレビ関係者は悪徳プロデューサーであり、ホテルで枕営業を要求されてしまう。追ってきた主人公は彼女を諭すが、想いが届かなかった場合、そのプロデューサーに付いていってしまう。

大江和那

（パワプロクンポケット10の頃）

小学生のころから大柄で、強気な性格をしていた。だが、その性格が目をつけられたのか、小学生の頃に武装した男子高校生複数人に襲撃されてしまう。このことは当時のメディアで大きく取り上げられたため社会的に有名になってしまった。
この事件で彼女の名前が広まってしまっため、事件後から偽名（通名）として「大江和那」を名乗るようになった。本当の名前は「茨木和那」である。
また、この事件の負傷の治療とリハビリに一年を費やすことになってしまったため、高校入学が一年遅れている。
さらに、中学に進学すると周囲からひどい虐めの対象とされ、自身の身体的特徴にコンプレックスを持つようになってしまう。性格もとにかく目立たないようにしようとする余り、非常に大人しいものに変化してしまった。

全寮制の私立高校「親切高校」へ進学。祖父から教わった古武術（短槍術）「イバラキ流」の練習を森の中でやっている時に、女子寮へ潜入しようとした主人公と出会う。男性に対して恐怖心を持っていた大江であったが、何度か話すうちに段々と打ち解ける。その過程で喋り方も当初は丁寧語だったのが、本来の関西弁に戻っている。

しばらく主人公と付き合うことで、主人公のやる気に感化されて大江も本来の向上心を取り戻す。そして何か新しいことに自分も挑戦してみようという決意をし、保険医が研究していたとある薬品の実験台に志願する。
彼女が志願した薬品は、「適正のある人物なら『超能力』に目覚める」という代物であった。彼女はその適正に見事ヒットし、「自身にかかる重力のベクトル操作」という強大な能力を手に入れてしまう。
この能力に目をつけた親切高校のスポンサー企業「ジャジメント」は、彼女を非合法の戦闘員となることを強要する。
当然大江は反発し、逃げ出そうとするが失敗。最終的にジャジメントが主人公を人質にして戦闘員になることを強要したため、戦闘員とならざるを得なくなってしまう。

その戦闘員としての教育には、戦闘用サイボーグ兼高校の同級生「浜野朱里」が就くことになり、浜野の指導の下で様々な戦闘技術を身につけていく。戦闘員としての教育が終わると、浜野は旧世代のサイボーグであったため、撃破される（＝死亡する）ことが前提の陽動任務に送られてしまう。そのことを認めることができなかった大江は浜野の救援に向かい、無事救援に成功。この一件以来、浜野との間に友情が生まれることになる。

その後、ある工場の破壊任務に送られようとしていた大江は、再びジャジメントからの脱走を図る。自身の重力操作で登場していた輸送ヘリを墜落させ脱走。この脱走の際に浜野も合流し、二人で脱走することに成功する。

その後主人公の所に向かい、主人公を護る為、主人公と一時的に別れるという決意を伝え、彼の元を去る。
その後は浜野と共に反ジャジメント活動に参加することになる。

（パワプロクンポケット11の頃）

度重なる実戦に叩き込まれた彼女の戦闘能力と超能力は、パワポケ10終了時点より更に進化しており、敵対者には「千本槍（スピア・ア・ロット）」と呼ばれる強力な戦力として名前が通っている。
幾度と無く鉄火場に叩き込まれるうちに性格も変化しており、10の彼女と比べて相当ガサツ、かつ好戦的という性格になっている。
別行動をとっていた浜野のところに度々現れ、浜野の支援を行ったりしていた他、高校時代の同級生でジャジメント日本支部の支部長となった「神条紫杏」に、浜野に必要なナノマシン（サイボーグのご飯的なもの）の供給を頼むなどしていた。

この活動の中で、独断でオオガミ（ジャジメントに匹敵する裏社会の組織）とつながりを持ち、個人的に支援を受ける。

（パワプロクンポケット12の頃）

戦闘能力・超能力は更に向上し、「短時間なら宇宙にも出ることができる」という人外の領域に突入している。

シリーズ最凶の鬱シナリオ

パワプロシリーズのファンが「最悪のエピソード」「子どもの頃トラウマになった」と口を揃えて言う最強の鬱シナリオが存在する。もはや全年齢対象の野球ゲームとは思えない内容である。

芳槻さら