まさかのシナリオ！ 麗しきパワプロ彼女キャラたち

パワプロとは？

「実況パワフルプロ野球」は、コナミデジタルエンタテインメントから発売されている野球ゲームシリーズのタイトルである。略称は「パワプロ」。
開発チームであるパワプロプロダクションの作品は、パワプロシリーズの他にもゲームボーイアドバンスやニンテンドーDSで発売されていたパワプロクンポケットシリーズ（略称 パワポケ）、主にソニーの据え置きゲーム機で発売されているプロ野球スピリッツ（略称 プロスピ）がある。
1994年にスーパーファミコン用ソフトとして第1作「実況パワフルプロ野球'94」が発売されてからは毎年必ず最新版が発売されている。登場する選手は、すべてデフォルメされ（二頭身で鼻と口のない目だけの顔が特徴的）ている。

また、このシリーズを代表するゲームモードに「サクセス」がある。この「サクセス」とは、いわゆる選手作成モードである。これは「野球」（対戦）と並ぶほどのメインモードになっている。かつて「サクセス」だけを対象とした攻略本が発売された。
1999年に発売された『パワプロクンポケット』はそんな「サクセス」モードに特化した作品であり、その後、パワポケシリーズという「パワプロ」シリーズのパラレルワールドとしてのシリーズとして人気を博した。
選手のデータと特殊能力は個々人、細かく設定されている。また、選手独自のフォーム（野茂のトルネード投法など）を再現するモーションはゲーム機の進歩により、細かい動きが追加されていくこととなった。
試合を盛り上げる要素として、ウグイス嬢や応援団の応援、野球中継の実況という演出があるのも特徴である。
スポーツゲームに実況音声を搭載したのも『パワプロ'94』が初であると言われている。

今回は「実況パワフルプロ野球」シリーズの他に「パワプロクンポケット」シリーズ、スマホ版のキャラクターも紹介していく。

サクセスモードの概要

「実況パワフルプロ野球3」から登場した選手育成モードのことである。「パワプロ2」開発スタッフの間で『ときめきメモリアル』が流行しており、「パワプロ3」開発時に何か売りが欲しいとスタッフが考えたことが導入のきっかけになった。
育成シミュレーションゲーム形式で進行し、野球の練習や試合で好成績を挙げることによって主人公の能力を上げていく（一部作品では通常練習部分を省き、主に試合を行い勝ち続けることで能力を上げるシナリオもある）。サクセスの名前の通り、基本的にはどん底の能力からのし上がっていく形となり、限られた期間内に効率よく成長させることがゲームとしての肝となっている。しかしスカウト（プロ編では監督）から一定以上の評価を得られなかったり、再起不能の怪我になった場合などにゲームオーバーとなり、その育成データは原則破棄されることになる。登録できた選手は、オリジナル選手として他のモードで使用できる。

練習効率を高める手法も作品毎にさまざまなものが用意されている（『パワプロ8』で初めて実装された「友情タッグ」などが代表例）。また、女性との恋愛を成功させることで特殊能力などのボーナスが入手できる、という要素は初期から維持され続けている。しかしイベントなどのランダム性が強いため、絶対確実な攻略法の類は基本的に存在しない。
そのモードの成功に受けて、「パワプロクンポケット」シリーズなどパワプロシリーズの派生作品から登場した、パワプロのサクセスと同じような形式を採用した選手育成モードも「サクセス（モード）」を冠する場合が多い。
なお、企画立案時にいわゆる「選手エディット」のようなモードが検討されたこともあったが「パラメータをオールMAXにして終わってしまうからつまらない」という理由で現在のような形式になった。

代表的な彼女キャラたち

新島早紀

アプリ版で初登場。男勝りな性格と類い稀なる運動神経でチームを牽引してくれる存在。その代わり女子力は圧倒的に低く、「今日は女子力のあるところを見せてやるぞ」とか言いながら牛丼屋に連れて行ってくれたりする。ツンとした性格と偶に出る女の子の優しい部分とのギャップによりファンからは絶大な支持を得ており、アプリ版のファン投票では見事一位を獲得。サンバ衣装を着た新島が配信されることとなった。

川星ほむら

パワフルポータブル3で初登場。竹ノ子高校編ではマネージャー。
ピンクの髪に帽子を後被りをしていて、背が小さくて貧乳。語尾に「ッス」を付けるのが特徴である。
野球が大好きで野球の事なら狂気ともとれるほどの知識を持ち、スコアの付け方はもちろん野球観戦ではりきって応援したりする。
実家がバッティングセンターを営んでいる。
ちなみに「ほむら」という名前は「ホームラン」が由来。

エミリ＝池田＝クリスティン

2010から登場。元気ハツラツでチームの士気を高めてくれるムードメーカー。マッサージも行い、疲れた選手を癒してくれる。兄は寿司大好き親日家、マキシマム。顔は全く似ていない。

姫野カレン

初登場はパワプロ7。非常に恵まれた体格と威圧感を持つ眼鏡っ娘。毎回衣装が変わる。
彼女候補としては珍しく数多くの作品に登場する。初期作品では女子大生として登場した。

野球選手の追っかけが趣味で、作品によっては無理やり告白したり、主人公とともに行動するために選手として登場する場合もある。たいていの場合は主人公は迷惑がり、実際に育成の邪魔になる場合が多いが、強力な特殊能力の取得条件として彼女が必要な場合もある。お金の概念がある作品ではカレンがおごってくれるので有難い存在になったりする。

パワプロ8・パワプロ12（佐藤くんに変装）では選手として登場することもあるが、能力はどれも最低クラスの誰得選手である。

パワプロ2016年以降、出番が大幅に激減し、イベントキャラクターとして登場するだけになってしまった。

人間じゃない彼女キャラたち

NCM-753

スマホ版で登場。通称ナゴミ。メカニクス産業高校のマネージャー。元は主人公が拾ってきたロボットである。メカニクス産業以外のルートでナゴミを彼女にすると、エピローグで自ら主人公や野球部のメンバーとの記憶を全て初期化で消してしまい、ただのロボットに戻ってしまう。その様子をみて主人公は空に向かって「ナゴミー！！」と叫ぶ。ロボットと人間の異種族間恋愛をも認めてしまったアイザック・アシモフ（SF作家。ロボット三原則の生みの親）も激怒必至のキャラだ。

星影ヒヨリ