人間の不安定な精神世界を描いた衝撃映画まとめ!『チャイルドコール 呼声』など

ここでは不可解な心理状態・不安定な精神世界を描いた衝撃映画をまとめた。夫のDVから子どもと共に逃れた女性が疑心暗鬼に呑まれていく『チャイルドコール 呼声』、カルト教団から脱走した女性が教団に植え付けらえた別人格に苦しめられる『マーサ、あるいはマーシー・メイ』などを紹介している。
アルコール依存症+戦地で受けたPTSDを抱える野獣フレディを、ファミリービジネスの屋台骨を揺るがす異物として危険視するドッドの妻が面白かった。
出典: d.hatena.ne.jp
『ザ・マスター』を観た。歪なマスター像とその信仰をえぐり出すが、肯定も否定もしない、カルトにも走らないというバランスが今作の完成度を高めてる。マスター自身も、マスターを必要とし探してるってこと。ホアキンののめり込み演技に息を飲んだ #映画 #cinema #eiga #movie
— chris (@buttoning) 2013.08.03 20:30
フィリップ・S・ホフマンの出演作にハズレなし!7月ももう少しで終わろうとしてるけれど、今年になってから観た映画で、ツイートしそびれた作品も結構あるのだけど、今のところの私の今年のベストは、「ザ・マスター」。あれはホントに凄かった。もう一度観たくて岡崎まで追っかけた。
— おおさきななこ (@viva_hiba) July 28, 2013
▼『危険なメソッド』

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"父クローネンバーグが描くユングとフロイトの精神世界は難解そのもの!"
デヴィッド・クローネンバーグ監督、マイケル・ファスベンダー、ヴィゴ・モーテンセン、キーラ・ナイトレイ、ヴァンサン・カッセルなどが出演した2011年の作品。精神分析学の大家であるユングとフロイト、そしてユングの患者である女性ザビーナという実在した人物の相関関係を軸にした物語。精神分析医のユングは、精神分析学の大家フロイトの精神医学療法に刺激を受け、精神病患者の女性ザビーナにその治療法を実践する。そうして、彼女の精神的トラウマの謎を解いたユングだったが、彼女に接するうちに男女の関係に溺れていく。自身の欲望と、家族や友人への罪悪感の狭間で激しく揺れ動くユングは...。
映画『危険なメソッド』予告編
精神科医が精神を病む。精神を病んだ者が精神科医を目指す。他人の心を治療する立場である医師の心も壊れる一見矛盾した構図が、精神医学の危うさとそれにもまして精神の複雑さを象徴する。
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二人の天才心理学者の思想に大きな影響を与えたのは、不安定だが魅力的な一人の美女だったという設定はどこかロマンチックで、スリリングな心理劇として楽しめるものだ。
1人の患者だったザビーナの存在が、精神分析を生業とするユングとフロイトの心に、大きなゆさぶりを与えていたという事実が興味深い。
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危険なメソッド、人が自分と人と対峙して生き方見つけたり壊れたり
— a2K o))) (@skullmoa) August 3, 2013
危険なメソッドやっと見れた!なんというか衝撃的すぎて…精神分析ほんとに難しいし、こっちも精神やられるんやろうなあ、、
— ゆかりん (@shuu_cream) 2013.08.01 21:34
危険なメソッド。精神分析を題材にしてあるだけあって、やはり専門用語が飛び交う飛び交う。ある程度は予習必要かもしれない。ストーリーはどこか映画っぽさがないように感じた。でも主要キャストの演技は素晴らしい。キーラナイトレイの怪演は何度も言うが必見。
— ねむみ (@cinemaro11) July 30, 2013
▼『別離』

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”些細なすれ違いが大きな事件へ。感情の起伏を淡々と緻密に描いた作品!”
アスガー・ファルハディナデル監督、脚本、製作による2011年のイラン映画。テヘランで暮らす夫婦が、ひとり娘の将来を考えて国外移住を計画して許可も得る。しかし、夫の父が病に倒れ介護が必要になり、離婚してでも国外移住を希望する妻と、娘の国外移住は認めない夫との間で意見の衝突が生じる。そんな時、父の面倒を見させていたヘルパーの女性が仕事を放棄していた事を知って激昂した夫が彼女を突き飛ばしてしまうが、それが発端で彼は犯罪者として訴えられる事に...。
『別離』予告
とにかくスリリングで一時も目が離せない心理ドラマが展開され、最初から引き込まれっぱなし。会話を聞いているだけで観ている方までイライラとフラストレーションがたまっていくリアルさ。
濃密な人間ドラマの中に、夫婦間の倫理的問題、格差社会の現実、介護の在り方、信仰や信条など、イランの今を浮き彫りにしているところも興味深い
両親の大人の事情で娘のテルメが翻弄されたことが、この場面からまざまざと伝わってきます。登場人物の深い心理描写が秀逸な、近年稀に見る素晴らしい作品でした。
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イラン映画『別離』日常のわずかなひび割れから、それまで何とか保っていた家族が破綻していく。個人の人生にそのひび割れを含み入れる余白がなかったんだろうな。嘘、怒り、疑念、焦燥…ベースにある信仰。この描き方が見事で引き込まれる。『彼女の消えた浜辺』の監督。恐るべしイラン映画。凄い!
— apsaras (@Apsaras) 2013.08.03 09:09
イランの映画『別離』は華々しい受賞歴に見合う作品。
— ふるいふく (@furuifuku) August 1, 2013
サスペンス要素も含んだこの作品、藪の中的結末は人間の齟齬を描く上で最早世界的に安心な手法であるらしい。
ラスト近くの娘同士の見合うシーン、お互いの親を庇う良心とエゴがこの作品の象徴していると思う。
イラン映画の「別離」を見た。WOWOWパワープッシュなだけあって、引き込まれた。宗教と家族と罪と赦し、と。国は違えど人間は同じ。小さい子のあの瞳が忘れられない。難しい。
— niwaniwani (@niwaniwani) 2013.07.30 10:11
▼『少年は残酷な弓を射る』

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”不可解な精神状態で暮らし続けた母と子。観客の感覚で全てが変わるのだ!”
映像化不可能と言われたライオネル・シュライバーの原作をリン・ラムジー監督により映画化した作品。ティルダ・スウィントン、ジョン・C・ライリー、エズラ・ミラー出演による2011年公開の映画。旅行作家だったエヴァが妊娠し結婚するが、長男のケヴィンは幼い頃から彼女だけに悪意に満ちた反抗を繰り返す。妹が生まれ、ケヴィンも美しく賢い少年に成長するが、相変わらずエヴァとの関係は最悪。そしてある日、恐ろしい事件が起こる...。ティルダ・スウィントンの圧巻の演技はもちろん、冷徹な新鋭エズラ・ミラーにも注目!ラストをどう受け取るかでストーリー自体が変わる作品。個人的には大絶賛の嵐だ!
映画『少年は残酷な弓を射る』予告編