人間の不安定な精神世界を描いた衝撃映画まとめ!『チャイルドコール 呼声』など

ここでは不可解な心理状態・不安定な精神世界を描いた衝撃映画をまとめた。夫のDVから子どもと共に逃れた女性が疑心暗鬼に呑まれていく『チャイルドコール 呼声』、カルト教団から脱走した女性が教団に植え付けらえた別人格に苦しめられる『マーサ、あるいはマーシー・メイ』などを紹介している。
『レッドライト』『サイレント・ハウス』『マーサ、あるいはマーシーメイ』……エリザベス・オルセンちゃんの出演作を誰かと共有したい。
— みのも (@minomo224) August 3, 2013
今のところ、出てる作品はどれも好き!
カルト教団の怖さなら『レッド・ステイト』より『マーサ、あるいはマーシー・メイ』の方が上。
— 令慈 (@lazie_rage) August 2, 2013
「マーサ、あるいはマーシーメイ」は主人公のグラグラっぷりがリアルで、下手なホラーより怖い。。。 youtube.com/watch?v=gyUoks…
— モロネサトル (@satorumorone) 2013.08.03 23:22
【マーサ、あるいはマーシー・メイ】主演はあのオルセン姉妹のさらに下の妹であるエリザベス・オルセン。精神的に不安定だけどでも演技に過剰さがなくてよかった。
— クロ (@7untouchable) August 3, 2013
「マーサ、あるいはマーシー・メイ」いきなり異なる2つの名前で呼ばれる主人公像からして異質。ミステリーっぽい推しだったが、自己の存在をどう見出すかというドラマ。狂信的な集団の中で"役割"を与えられる事で得る満足と普段の生活での疎外感の対比がそそる。「ザ・マスター」と併せて観たい。
— 及川隆夫 (@takao_oikawa) August 3, 2013
ショーン・ダーキン監督『マーサ、あるいはマーシー・メイ』鑑賞してた。これはポスターのグラフィックが素晴らしくて観たかった作品。だけど、内容はシビアでとても考えさせる内容だった。全編淡々として極端に情報が少ないから余計想像が膨らむ。カルト団体の描写が真に迫っていて恐ろしい… ◎
— ビジャー (@mirena_33) July 28, 2013
▼『コンプライアンス 服従の心理』
”実際に起きた信じられない事件を基にした、人間の心理がオソロシイ作品!”
クレイグ・ゾベル監督・脚本・製作による2012年の作品。2004年にアメリカのマクドナルドで実際に起きた事件を基に製作された、人間の心理を描いた戦慄のサスペンス・スリラー。警察官の男性からの電話で、店員のベッキーに窃盗容疑がかかっていると知ったファスト・フード店の店長サンドラ。彼女は電話の指示に従い、ベッキーの身体検査をさせられる。その後、指示はエスカレートするが、他の従業員や店長の婚約者までが関わって、電話の主の意のままにベッキーを信じられない目に遭わせはじめる...。
COMPLIANCE | コンプライアンス -服従の心理-
www.fukuju-shinri.com
6月29日(土)より、新宿シネマカリテにてロードショー! ほか全国順次公開
全ての始まりは、ファストフード店のマネージャーである中年女性サンドラに、かかって来た一本の電話だった。彼は警察官を自称し、店の従業員であるベッキーが金を盗んだと話す。彼は彼女を身体検査するように要求するが、その要求は次第にエスカレートする...。
全く身に覚えの無い罪で疑われ、自分が働く店のマネージャーや同僚、そしてマネージャーの恋人までをも巻き込んで、辱めを受け性的暴行までをも受けるベッキー。犯人による人の心理を利用した功名な手口と、従順な一般人の素直ささと権威に服従してしまう人間の心理には首を傾げるしか無いが...。
この事件は実際にあった事件をベースにしているのだ!2004年にケンタッキー州のファストフード店で、警察官を名乗る男からの電話だけで、従業員の女性が窃盗の濡れ衣を着せられ、身体検査で裸にされ、性的行為をも強要され...。監督はこの事件をモチーフに、権威と服従の心理の実験を絡めて、不可解な群集と人間の心理を描く。
『コンプライアンス 服従の心理』予告編
情報を遮断された状況での思い込みの恐ろしさ、事なかれ主義、姿の見えない高圧的な相手にへの恐怖、映画はそうした人間の弱さもろさを鋭く突いていく。
出典: d.hatena.ne.jp
同様の事件が70件以上も起きているということですからこの作品で取り上げられた事例が特別なものではないことが人間の心理の理不尽さに説得力を与えます。
権威と服従の実験で有名な“ミルグラム実験”と結びつけ、善悪の判断を超えて権威に服従してしまう人間の姿を浮き彫りにした。
出典: gqjapan.jp
29(3).【コンプライアンス 服従の心理】2012/アメリカ/90分 2004年にアメリカのファストフード店で実際に起きた事件を基に、無実の罪を着せられた店員の衝撃の体験を描く問題作。人の心理を利用した功名な手口と、従順な一般人の素直さが招く悲劇に戦慄する。 ★★★☆☆
— 映画三昧 (@maro_y04) 2013.08.01 23:32
▼『ザ・マスター』
”直情的で狂暴な男とカリスマ教祖との出会いが不可解な心理を呼び覚ます”
鬼才ポール・トーマス・アンダーソン監督、ホアキン・フェニックス、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムス主演による2012年の作品。第二次大戦終結後に除隊してからトラブルばかりを起こす凶暴な男が、新興宗教のカリスマ教祖と出会い、お互いの狂気に彩られた魂をぶつけていく様を描き出した人間ドラマ。同じくPTA監督の前作「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」も手掛けたRADIOHEADのジョニー・グリーンウッドの音楽も効果的!

出典: cinema.pia.co.jp
実際の宗教団体「サイエントロジー」の創始者を描いた作品とされていたが、カルト教団部分は単なる掴みだった。ホアキン&シーモアの愛を孕んだ重厚な狂気の演技合戦と、狂暴極まりない男と、冷静な教祖を演じながらも、その中には狂気を孕んだ男の魂のぶつかり合いは、スリリングでありながら非常に複雑な精神状態を映し出す。
この映画のもうひとつの見所は、クラシカルな機材と65mmフィルムで撮影された鮮やかな色彩が見事な映像美でしょう。それに彩りを添える、レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドによる音楽も秀逸なのだ!
しかしながら、このカルト教団の本当の支配者は、誰だったか?という事も重要な意味を持つ。実際に全てを掌握した存在だったのは、果たして...。いずれにせよ、様々な場面で深読みが可能な部分が多数。そして、心理描写の魔宮へと誘い込まれる...。夢なのか、幻想か、それとも全てが現実なのか?
PTAは、繰り返し探究してきた主題をまたも掘り下げる。人生はなぜかくも厄介なのか。その原因となる人の心の不可思議を描き出す手腕は、ますます鮮やか。
ペギーが看破していたように、フレディは、はじめから救済なんか求めていなかったのです。彼が必要としていたのは、寄り添える、信頼できる相手、つまり個人としてのドッドでした。
出典: cinemaband.jp