Lobotomy Corporation(ロボトミーコーポレーション)のネタバレ解説・考察まとめ

『Lobotomy Corporation』とは、韓国のMoon Projectが開発したシミュレーションゲームである。
2016年にアーリーアクセスが始まり、シナリオやシステム面の改善を経て2018年に正式版がリリースされた。ゲームの目的は、巨大企業ロボトミーコーポレーションの管理人となって、不思議な存在「アブノーマリティ」を管理すること。公式で対応している言語は韓国語と英語のみだったが、現在では日本語に対応している。

ロボトミー社の社員であり、マルクトのモデルとなった女性。

ロボトミー社の設立時にAのチームに加わった、おっちょこちょいで情熱的な職員。
ロボトミー社では「コギト」と呼ばれる薬品を用いた実験を行っており、それら一連の実験は「コギト実験」と呼ばれていた。
エリヤはコギト実験に参加したかったが、能力不足としてコギト実験に参加することができなかった。
それでも諦めきれなかったエリヤは許可なくコギトを持ち出し、実験の手順に従って自身に投与してしまう。
コギトは人体に投与してはならない危険な薬物であり、エリヤはコギトを自身に投与したことで苦痛にまみれながら死んでしまう。
このコギト実験によって悲惨な死を迎えたあと、エリヤはセフィラ「マルクト」として生まれ変わることとなった。

ガブリエル

ロボトミー社の社員であり、イェソドのモデルとなった男性。

エリヤと同じく、ロボトミー社の設立時にAのチームにいた。
しかしエリヤが死に、さらにはコギト実験によってアブノーマリティが生まれてしまう。
もう後戻りはできないし、してはならないという強迫観念にとらわれたガブリエルは、精神的なストレスから全身を掻きむしる異常な行動を見せ始める。
未知の感染症の疑いをかけられたガブリエルは、全身を拘束されたまま精密検査を強行される。
しかし「精密検査の結果、健康に異常はない(全身を掻きむしるのは精神的なストレスによるもの)」と診断され、「平然と振る舞っているが、精神的に追い詰められている」という事実をつきつけられた結果、さらに精神が追い詰められ、強迫観念は強くなり、最終的にロボトミー社からいなくなり、命を落とした。
その後、ガブリエルの遺体を用いてセフィラ「イェソド」が誕生した。

ミシェル

ロボトミー社の社員であり、ホドのモデルとなった女性。

エリヤやガブリエルと同じく、ロボトミー社の設立時にAのチームにいた。
チーム最年少の職員で、その幼さゆえに「小心者で世間知らず」と評価されていた。
その気弱な性格に目をつけた「頭」はミシェルを誘導し、Aやカルメン、そしてロボトミー社を破滅させるための手駒としてミシェルを利用した。
「頭」に利用され、ロボトミー社や同僚をロボトミー社を裏切る結果となってしまったミシェルは自殺し、その遺体を用いてセフィラ「ホド」が誕生した。

ジェバンニ

カルメンの元で治療を受けていた入院患者の一人で、ネツァクのモデルとなった男性。

ロボトミー社の職員ではなく、カルメンの会社の入院患者の一人であった。
ロボトミー社がコギト実験の被験者を募集したときに実験台として名乗りをあげ、コギト実験の被験者として採用される。
当時のジェバンニはコギト実験が何であるかについてまったく知らなかったが、それでも被験者に名乗り出たのは幼少期からの友人であったカルメンのためであった。
被験者募集の時にはカルメンはすでに死んでおり、コギト実験の成功がカルメンを生き返らせるためと信じていたからこそ、被験者となったのである。
しかし実際にはコギト実験は成功せず(=カルメンを救うことはできず)、そのままジェバンニも実験によって命を落としてしまう。
その後、ジェバンニの遺体を用いてセフィラ「ネツァク」が誕生した。

エノクとリサ

カルメンが保護していた子どもたちであり、ティファレトのモデルとなった少年と少女。
ティファレトは双子のセフィラとして登場するが、モデルとなった2人に血縁関係はない。
2人とも両親はおらず、孤児。外郭(スラム街)で暮らしていたところをカルメンに保護された。

エノクはカルメンに感謝の気持ちを抱いており、カルメンがいなければ自分たちが生きていけなかったことを理解している。
子供ながらに成熟しているエノクとは反面、リサは子供らしい思考能力のままで、エノクの言う「自分たちの境遇は幸運である」ということが飲み込めていなかった。
エノクがカルメンのためにコギト実験の被験者になることを決めた時も、エノクが言った「何の心配もなく生きていくことが自分の存在理由ではない」という言葉の意味がわからなかった。
自分たちは両親がいないから不幸な境遇であり、子供だから大人たちに保護されるのは当然と思っておるリサはエノクの言うことを理解できないまま、エノクはコギト実験により死亡する。
リサはAとカルメンに強い嫌悪感を抱き、カルメンのもとを離反。天涯孤独となったリサはすぐに死亡してしまった。
その後、エノクとリサの遺体を用いてセフィラ「ティファレト」が誕生した。

カーリー

ロボトミー社の用心棒であり、ゲブラーのモデルとなった女性。

カーリー自体はロボトミー社の社員ではなく、あくまでカルメンの人柄に惚れて用心棒として雇われていた。
カーリーはE.G.Oの扱いに習熟した熟練の戦士であり、「赤い霧」の異名で恐れられていた。
ミシェルの裏切りによってロボトミー社に「頭」が襲撃にやって来た時もたった一人で奮闘したが、脱走したアブノーマリティをすべて鎮圧し、調律者(「頭」の実働部隊)と同士討ちとなり死んでしまう。
その後、カーリーの遺体を用いてセフィラ「ゲブラー」が誕生した。

ダニエル

ロボトミー社の社員であり、ケセドのモデルとなった男性。

Aやカルメンのもとで働いていたダニエルは、モニターを使った施設の監視やセキュリティの開閉などの施設全体のコントロールが業務であった。
ミシェルの裏切りによってロボトミー社に「頭」がやってきた時も、セキュリティ用の障壁などを使用して職員を逃がそうと奮闘していた。
しかしモニターの向こうで死んでいく同僚の姿を見せられ、「お前が扉を開ければ、お前だけは助けてやってもいい」と言われたことで、恐怖に屈したダニエルはセキュリティを解除しアブノーマリティの収容室を解放してしまう。
結果としてこの行動がロボトミー社を壊滅状態に陥れ、さらに数多くの職員を死なせてしまった。
そこまでやったにも関わらず、「頭」は「考えると言っただけで助けるとは言っていない」として、ダニエルは殺害されてしまった。
その後、ダニエルの遺体を用いてセフィラ「ケセド」が誕生した。

ガリオン

ビナーのモデルとなった女性。

世界を支配する巨大組織「翼」のさらに頂点に位置する「頭」の実働部隊である「調律者」の一人。
ミシェルに裏切りをそそのかし、ダニエルに施設のセキュリティを解放するよう脅し、ロボトミー社を内外から壊滅状態に陥れた張本人である。
Aとカルメンが行ったコギト実験が「頭」を脅かすものであると判断した「頭」の指示により、ロボトミー社を襲撃した。
E.G.Oの性能を限界まで引き出したカーリーと同士討ちとなり、死亡する。
その後、ガリオンの遺体を用いてセフィラ「ビナー」が誕生した。

ベンジャミン

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