スプリット(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『スプリット』とは、2017年製作のアメリカ映画。日本公開は2017年の5月。23人もの別人格を持つ多重人格者に誘拐されてしまった女子高生たちが体験する、予想不可能な恐怖を描く。監督は「シックス・センス」「アンブレイカブル」「サイン」など、意表を突いたラストやどんでん返しで有名なM・ナイト・シャマラン。誘拐犯である多重人格者をジェームズ・マカヴォイが熱演し、主役の女子高生をアニャ・テイラー=ジョイが演じている。

本作のエンディング、とあるダイナーのテレビで、多重人格者ケビンが巻き起こした事件のニュースが流れている。多重人格者という容疑者の特徴から、その容疑者に「群れ」というニックネームがつけられたという話を聞いて、ダイナーの女性店員が言う。「15年前の事件に似てるわね。あの時も、犯人にあだ名がつけられたのよ。何だっけ?」と言うと、隣にいた男が「ミスター・ガラス」と答える。女店員が「そうそう!」とすぐにその場を立ち去ると、15年前の事件について答えた男の顔が、そのままアップになる。その男は、シャマラン監督作「アンブレイカブル」の主役だったデヴィッド・ダンだった。この映画は「アンブレイカブル」と世界観を同じくする映画であり、アメコミに登場するヒーローを極めてリアルに描いた映画の「続編」だったのだと、観客は最後の最後に知ることになる。そして多重人格者がその肉体まで変貌させてしまうという本作の設定は、シャマラン監督の造り上げた「リアルなヒーロー映画」の悪役を誕生させるための設定だったのだと。多くの観客に驚きを与え、そしてシャマラン映画ファンにとってはたまらない名シーンであり、名セリフとなっている。

『スプリット』の用語

解離性同一性障害

本作の主役であるケイシーを始めとする女子高生を誘拐した、「ケビン」が抱える障害のこと。不幸に見舞われた人が目眩を起こし気を失ったりすることを「解離」と呼び、 さらに大きな精神的苦痛で、かつ子供のように心の耐性が低いとき、限界を超える苦痛や感情を体外離脱体験や記憶喪失という形で切り離し、自分の心を守ろうとする症状が起きることがある。この時点ではまだ「障害」と呼べる症状ではないが、これが慢性化し、自身によるコントロールを失くし社会的生活に支障を及ぼすような症状が現れることを、「解離性障害」と呼ぶ。解離性同一性障害は、その中で最も重い症状のことであり、切り離した自分の感情や記憶が裏で成長し、あたかもそれ自身がひとつの人格のようになって、一時的、あるいは長期間にわたって表に現れる状態のことを言う。英語では「Dissociative Identity Disorder」と表記され、単語の頭文字を取って「DID」とも呼ばれる。本作の中でも、登場人物が幾度か「DID」という言葉を口にする。かつては「多重人格障害」と呼ばれていたが、DSM-IV(アメリカ精神医学会による精神疾患の分類と診断の手引き)により、1994年に「解離性同一性障害」に名称が変更された。

ビースト

解離性同一性障害を持つケビンに現れた、24人目の人格。ビーストはサイのように強靭な皮膚を持ち、鋭い爪を使って天井を伝い垂直な壁も這い上がることが出来る、極めて身体能力の高い人格である。不純な魂を持った若者の体を食料にすることにより成長する。ケビンのケアをしていた精神科医のフレッチャーは、ケビンの中にある幾つもの人格のリーダー格であるバリーからビーストのことを聞いていたが、フレッチャーもその人格を実際に目にしたことはなく、またバリーやケビンの中の他の人格デニスらもその人格をまだ見たことがないと言っていたので、デニスたちが造り上げた「妄想の人格」だと考えていた。

フレッチャーは、解離性同一性障害を持った患者の内に存在する、解離したそれぞれの人格の持つ個性が、ある人格には特定のアレルギーがあるが他の人格にはそのアレルギーが出ないなど、それぞれの肉体にまで影響を及ぼすと考えていた。そのフレッチャーにとっても、ビーストのように「元になる人間が持っていた肉体が、驚くほど強靭なものに変化する」ということは信じがたいことであった。しかしビーストは実際に「誕生」し、ケビンの肉体も、デニスたちが言っていたように強靭なものへと変貌を遂げた。ビーストを信奉する人格のデニス・パトリシア・ヘドウィグ、そしてビースト自身も、ビーストは「人類の進化した姿」だと考え、誘拐したクレアとマルシアを手始めに、実社会に於いて裁かれずにいる「不純な魂を持つ若者たち」を餌食にすることを目的としている。

ミスター・ガラス

「アンブレイカブル」に登場する、脆く壊れやすい体を持った男「ミスター・ガラス」

2000年に製作された、シャマラン監督作品「アンブレイカブル」の主要登場人物の一人。本名はイライジャ・プライス。生まれつき折れやすく脆い骨を持った「骨形成不全症」という病気を持っており、少しの衝撃ですぐに骨折してしまうため、同級生たちからは「ミスター・ガラス」というあだ名を付けられ、子供の頃から家の中に閉じこもりがちだった。そんな彼が唯一心の拠り所としていたのが、母親から買い与えられたヒーローを描いたコミックスで、成人してからはコミックスの収集家となった。そしてコミックスに心酔するあまり、コミックスで描かれた世界は、現実の世界とリンクしているのではないかと考え始める。その結果、自分のように「すぐに骨が折れてしまう、脆い体を持った人間」がいるのなら、その対極となる「決して壊れない、頑強な体を持った人間」がこの世界のどこかに存在するのではないかという考えに取り付かれるようになる。そして同時に、その「決して壊れない体」を持った人物は、紛れもなくコミックスで描かれた「ヒーロー」となる存在であると考えた。ヒーローであるという自覚を持たず、一般社会に埋もれているその人物を見出すことこそ自分の使命だと信じ、それが「あまりに脆い体を持って生まれてきた自分」の存在証明であると考えていた。

この考えに基き、イライジャは爆発物などの研究を始め、飛行機事故やホテル火災など、多数の犠牲者が出るような事故を故意に引き起こすようになる。その事故に会って、もし奇跡的に生き残った人物がいたとしたら、その人物こそ自分が捜し求めている「決して壊れない体」を持った人物だと考えたのだ。しかし、イライジャの捜し求める人物は現れず、イライジャは幾つもの大事故を起こし多くの犠牲者を出し続けていたが、131人もの犠牲者を出した列車事故で、遂に「かすり傷ひとつ負わずに、ただ一人生き残った男」がいると知る。その男、警備会社に勤めるデヴィッド・ダンにコンタクトを取り、(自分が事故を引き起こした張本人であることは隠して)「壊れない体を持った男=ヒーローである」という自分の考えを告げるも、最初は当然の如く信用されなかった。しかし諦めずに何度もデヴィッドや、デヴィッド夫人にまでコンタクトを取り続けた結果、デヴィッド自身が自分の過去を振り返り、小さい頃からケガや病気を一切していないこと、そして触れた人間の悪意を感じ取る能力を持ち、人並み外れた身体能力をも兼ね備えていると自覚したことから、徐々にイライジャの考えを受け入れるようになる。

イライジャの言う通りに「ヒーロー」としての行動を始め、その「最初の任務」を成し遂げたデヴィッドは、自分がヒーローであることを教えてくれたイライジャに礼を言うためイライジャの元を訪れる。そこでイライジャは初めて、「壊れない体を持った人物」を探すため、自分がこれまで悲惨な事故を起こしてきたとデヴィッドに告げる。イライジャは、デヴィッドがヒーローであると考えたと同時に、ヒーローと正反対の体を持ち、数々の悲惨な大事故を引き起こしてきた自分は、ヒーローの宿敵となる「悪役」であると考えていたのだった。自分に付けられたあだ名「ミスター・ガラス」こそ、ヒーローもののコミックスに登場する悪役が決まって付けられる、ヒーローと敵対する悪役に相応しい「ニックネーム」であると信じていた。

コミックスに登場するヒーローが現実社会にも存在するなら、ヒーローと敵対する「悪役」も存在するはずである。決して壊れない体を持った男がヒーローなら、ヒーローと対極の体を持つ自分こそ、その悪役であるはずだ。自分は「ただの犯罪者」ではない。ヒーローの宿敵たる「ヴィラン(悪役)」なのだ。その考えが、脆く壊れやすい体という、逃れられない、あまりに厳しい宿命を背負って生まれてきたイライジャを、ここまで支えていたのだった。その後、デヴィッドの告発により逮捕され、精神病院に収監される。2019年公開のシャマラン監督作品「GLASS」に、デヴィッド・ダンや「スプリット」の登場人物ケビンらと共に、再登場する。

『スプリット』の主題歌・挿入歌

エンディングに流れる「アンブレイカブル」のテーマ

動画では、タイトルが表示される直前の1分過ぎから、「アンブレイカブル」のテーマが流れ始める

「アンブレイカブル」のサウンドトラックより、テーマ曲。動画では2分頃からの部分が、「スプリット」のエンディングで流れる

本作は最後の最後に、同じシャマラン監督が製作した「アンブレイカブル」と世界観を同じくする映画だということが判明するのだが、「アンブレイカブル」の主人公デヴィッド・ダンが登場するエンディングで、「アンブレイカブル」で使用されたテーマ曲が流される。シャマラン監督の前作「ヴィレッジ」ではスーザン・ジェイコブスが音楽を担当していたのだが、本作ではそれまでずっとシャマラン監督作で音楽を担当していたジェームズ・ニュートン・ハワードが再び音楽を手掛けている。この「監督と音楽担当のコンビ復活」も、以前に監督した作品と世界観を同じくする映画だという点で、重要なポイントになっていると言える。

『スプリット』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

「アンブレイカブル」との繋がり

本作のラストで、メインの物語が終了した後にエピローグ的なシーンが始まり、そこでシャマラン監督が2000年に監督した「アンブレイカブル」の主人公デヴィッド・ダンが登場し、「アンブレイカブル」の悪役「ミスター・ガラス」の名前を口にする。本作が、「アンブレイカブル」と世界観を同じくする作品であることが、最後の最後に分かる仕掛けになっている。尚、「アンブレイカブル」に登場したデヴィッド・ダン、ミスター・ガラス、「スプリット」に登場したケビン、ケイシーらが再登場する、同じ世界観を持った「シリーズ3作目」となるシャマラン監督作品「GLASS」が2019年に公開される。

「アンブレイカブル」とは

「シックス・センス」で注目されたM・ナイト・シャマラン監督が、「シックス・センス」の次に監督を務めた作品。脚本も「シックス・センス」に続いてシャマラン自身が務めた。「シックス・センス」の後だけに、この作品も「意外なラスト」が注目されたが、「アンブレイカブル」は「シックス・センス」とは趣きの異なる作品で、主人公のデヴィッド・ダンがスーパー・ヒーローとなるまでを描く物語であり、「ヒーローものの第一話を、極めてリアルに描いた映画」と言っていい内容になっている。

警備会社に勤める主人公デヴィッド・ダンは、131人もの犠牲者を出した悲惨な列車事故に巻き込まれるが、列車に乗っていた乗客の中で、ただ一人だけ無傷のまま生き残る。そんなデヴィッドに、イライジャ・プライスという男が接触してくる。イライジャは生まれつき骨が弱く骨折しやすい体質で、子供の頃から「ミスター・ガラス」をいうあだ名を付けられていた。イライジャは、「自分のように”壊れやすい体”を持った人間がいるなら、正反対の”決して壊れない、死なない体”を持った人間もいるはずだ」と常々考えており、列車事故でただ一人生き残ったデヴィッドがその「死なない男」と考え接触してきたのだった。更にアメコミファンのイライジャは、死なない体を持ったデヴィッドは、この現実世界に於けるヒーローとなる運命であると告げる。

最初はイライジャの話を信用しなかったデヴィッドだったが、自分の過去に遡って考えた時、確かにこれまでケガも病気も一度もしていないことを認識する。そしてデヴィッドは、悪意を秘めた人間に触れると、その悪意を感じ取ることが出来る能力を持っていた。しかもこれまで自覚していなかったが、人並み外れた身体能力も兼ね備えていた。唯一子供の頃にプールで溺れたことがあったが、イライジャからそれはヒーローに付きものの「弱点」であると聞き、デヴィッドはヒーローとしての活動を始めることを決意する。イライジャのおかげでヒーローとしての自分を見出したデヴィッドはイライジャに会いに行くが、実はイライジャがデヴィッドが遭遇した列車事故を始め、「決して死なない男」を見つけるために、数々の人身事故を故意に起こしていたことを知る。「ヒーローであるデヴィッド」を見出したイライジャは、同時にデヴィッドの宿敵たる「悪役」だったのだ。

17年後に製作された「2作目」

シャマラン監督は、本作に登場する多重人格者ケビンのキャラクターは、「アンブレイカブル」を製作した頃から構想にあったと語っている。しかし、スーパー・ヒーローたる主人公が、自分がヒーローであることを自覚するまでをリアルに描いた物語は、皆が「シックス・センス」のような「オチ」を期待していたこともあり、当時の観客になかなか受け入れられず、作品の評価自体も高いものではなかった。そのため、ヒーローであるデヴィッド・ダンの宿敵となる悪役、多重人格者ケビンを描いた物語は、長年に渡り作られないままだった。

しかしその後、クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」のように、ヒーローがあえて自分が罪を被ることを決意するという、苦悩するヒーローをリアルに描いた映画が高い評価を得て、興行的にも成功を収めた。また、ノーランが製作に回りザック・スナイダーが監督したスーパーマンの映画「マン・オブ・スティール」も、若き日のヒーローの苦悩をリアルに描いていた。そして、「アイアンマン」「マイティ・ソー」「キャプテン・アメリカ」等の、マーベル・コミックに登場する複数の映画のヒーローたちが集結する「アベンジャーズ」が製作され、更にその後製作された、マーベル・コミックのヒーローたちが他のヒーローが主人公である映画の中に登場する、異なる映画のヒーローが「共演」する「マーベル・シネマティック・ユニバース」も成功を収めた。このマーベル・コミックの成功を受けて、ライバルであるDCコミックも、ヒーローたちが集結する作品「ジャスティス・リーグ」を製作した。

この経過を経て、世間が「ヒーローをリアルに描く映画」を受け入れる土壌が出来上がり、また複数の映画の主人公が1本の映画に出演する作品が何本も作られるようになったこともあり、シャマラン監督も「アンブレイカブル」で自分が描いた世界を、2017年になりもう一度製作することを決意したのではないかと考えられる。「アンブレイカブル」と「スプリット」の登場人物が交錯する世界を描いたこのシリーズを、マーベル・コミックに倣って「シャマラン・シネマティック・ユニバース」と呼ぶファンもいる。

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