The Crooked Man(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『The Crooked Man』とは2013年1月4日公開、Uri Games・うり制作のホラーADV。探索・アクションパートがあり、突然の脅かし要素や残酷描写が多分に含まれている。引っ越し先で起こる奇妙な現象、原因を探っていく中でプレイヤーは襲い掛かってくる化け物「曲がった男」が本当に実在しているのかと疑問を抱き、次第に主人公デヴィッドに疑いの目を向けていく。ホラーゲームだが恐怖シーンより、複雑に作り込まれたストーリーが好評となっている。
Uri Games『The Crooked Man』
urigames.web.fc2.com
制作者HP
探索
ステージを歩き回り、謎解きのヒントや前の住民についての情報などを集める。
各ステージで現れるキャラクターとの交流やデヴィッド自身について明かされるシーンなども存在する。
アクション
探索中には「曲がった男」に追いかけられ、捕まったら即死になるイベントや時間内に部屋から脱出するイベント等が度々発生する。
また、各ステージの最後には直接「曲がった男」と対決し撃退する戦闘イベントが用意されている。
謎解き
ナンバーロックの解除やパズルなどがある。情報が必要な謎解きは、ヒントをすべて探索で発見するまで入力が出来ない等プレイヤーへの配慮がされている。
難易度は攻略が進むごとに少しずつ上がっていくが、全体的な難易度は高くない。
ルート分岐
各ステージでは最後に選択肢が登場する。その中の間違った選択肢を選ぶことでBADENDとなる。
エンディング自体に変化はないが、二週目ではHAPPY ENDにたどり着くことで、前の住人と対話するシーンが追加される。
BADEND1「What a Sissy.」
娯楽室での戦闘後、ホテルの外で行われるシシィとの会話で選択肢「頼むから泣かないでくれ」を選択する。
泣いたってどうにもならないと慰めるデヴィッド。大切な思い出を忘れると宝物を地面にたたきつけ、デヴィッドに別れを告げるシシィ。別れの言葉を返すデヴィッドの目の前で、シシィの背後の扉が開き中から伸びてきた腕が彼女を捕らえホテルの中へ引きずり込む。シシィの悲鳴が響く中、デヴィッドは彼女を救おうと扉を叩くが一際大きな音がしたあと、彼女の声は途切れ、扉の隙間から血が染み出てくる。
シシィの死に呆然とするデヴィッドへ、「曲がった男」が現れる。
シシィ、デヴィッドが「曲がった男」に殺害されるEND。
BADEND2「Never Ever Give Up.」
講義棟2Fの講堂でのDとの会話で選択肢「諦めないでほしい」を選ぶ。
デヴィッドはDに人にばかにされたぐらいで諦められる夢なのか、と発破をかけるが追いつめられ劣等感を抱く彼はデヴィッドに指図されたと思い込み激昂する。
そのまま飛び出していこうとしたDをデヴィッドが引き留めようとしたとき、Dが持っていた護身用のナイフでデヴィッドを突き刺す。
「俺の気持ちなんて、お前には絶対わからない」血を流して倒れるデヴィッドを助けることもせず、恨み言を呟くD。そんな二人の元に「曲がった男」が現れ、入り口の近くにいたDはそのまま殺されてしまう。床に倒れたままのデヴィッドに近づいた「曲がった男」、彼はデヴィッドに「俺じゃない」「お前だ」「彼とお前を殺したのは」と囁く。
デヴィッドはDに、Dは「曲がった男」に殺されるEND。
BADEND3「Good-bye!! My Friend.」
ポールで屋上にたどり着き、自殺しようとするデヴィッドの場面で「説得する」を選ぶ。
止めようとするポールに突如「お前は誰だ?」と問いかけるデヴィッド。さらに様子がおかしくなった彼は「……俺をわかってくれたのはこいつだけだった」とポールに零す。困惑しながらも引き留めようとするポールを「偽善者」と拒絶し自殺する。
「曲がった男」に乗っ取られたデヴィッドが自殺するEND。
BADEND4「Not your fault, David!」
ポールで屋上にたどり着き、自殺しようとするデヴィッドの場面で「銃を奪う」を選ぶ。
銃を奪おうとデヴィッドに組み付くポールと、抵抗するデヴィッドは揉み合いになる。放っておいてくれと暴れるデヴィッドは誤って銃の引き金を引いてしまう。弾が発射された時、銃口はポールに向いていた。
血を流して倒れるポール、親友を殺してしまったと取り乱すデヴィッド。死の間際ポールは「お前は悪くない」と言い残すが、デヴィッドは受け止められずそのまま自分に銃口を向け、引き金を引く。
デヴィッドがポールを殺し、自殺するEND。
Related Articles関連記事
The Boogie Man(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『The Boogie Man』とは2015年9月5日公開、Uri Games・うり制作のホラーADV。『The Strange Man』シリーズの第三作目。古城ツアーに参加した刑事キースは、攫われた妻や他の参加者を救出するために殺人鬼ブギーマンを追いかける。探索・アクションパートがあり、突然の脅かし要素や残酷描写が多分に含まれている。サスペンス要素が強く、主人公の行動によってENDが5種類に分岐する。
Read Article
The Sand Man(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『The Sand Man』とは2014年2月28日公開、Uri Games・うり制作のホラーADV。『The Strange Man』シリーズの第2作目。不眠症の少女ソフィーが、すべての人々が眠ってしまった世界を救うためサンドマンに立ち向かう物語。探索・アクションパートがあり、突然の脅かし要素や残酷描写が多分に含まれている。サスペンス要素が強く、主人公の行動によってENDが6種類に分岐する。
Read Article
人魚沼(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『人魚沼』とは2013年7月6日公開、Uri Games・うり制作のホラー探索ADV。対象年齢は全年齢となっているが、グロテスク、性的な描写を含む。 大学の夏休み中、旅行に来ていた主人公達4人は山道に迷い、偶然通りかかった男性に自宅へと招かれる。その後霧によって陸の孤島となった館からの脱出を目指す。 得体の知れないものが迫りくるおぞましさ、垣間見える怪異への嫌悪感、恐怖が濁った沼のようにどろりとまとわりついてくる物語。
Read Article
PARANOIAC(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『PARANOIAC』とは2012年3月14日に公開されたUri Games・うり制作のホラーADV。家の中を化け物から逃げ回る鬼ごっこゲームであり、ほとんどの部屋は施錠されているため難易度はかなり高い。小説家の主人公は引っ越し先の家で毎夜化け物に追いかけられ、精神的に追い詰められていく。主人公の精神的な側面に徐々に迫っていく展開と狭いマップの中での難易度の高い鬼ごっこが評価を受けている。2015年には実写映画化され、2019年にはリメイク版が公開された。
Read Article
The Hanged Man(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『The Hanged Man』とは2017年5月11日公開、Uri Games・うり制作のホラーADV。『The Strange Man』シリーズの第四作目。探索・アクションパートがあり、突然の脅かし要素や残酷描写が多分に含まれている。 内にこもりがちな主人公ウィルが親友を探すために廃墟を探索する。その中で起こる事件を通して、親友との別れや新たな人々との出会いを経験し、成長していくストーリー。これまでの主人公達が登場するなど、作品のファンに大きく期待された。
Read Article
INSANITY(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『INSANITY』とはUri Games・うりによって製作され、2012年に公開された探索型ホラーのフリーゲーム。2020年からはリメイク版が公開されている。 ケースケ、キョウコ、ケンタ、リョウジ、ユウキ、リホの6人の高校生が好奇心から幽霊屋敷を訪れ、閉じ込められる。高校生たちは脱出を目指す中で、蘇生薬の感性を目指す館の持ち主・村井茂樹の狂気に晒され、精神を蝕まれていく。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『The Crooked Man』の概要
- 『The Crooked Man』のあらすじ・ストーリー
- Prologue: David's Room
- Scene1: Hotel Ruhen Heim -Sissy-
- Scene2: Julius Special Low School -D-
- Scene3: Central Hospital -Fluffy-
- Scene4: Central Hospital -Paul-
- Scene5: Home Sweet Home
- 『The Crooked Man』のゲームシステム
- 探索
- アクション
- 謎解き
- ルート分岐
- BADEND1「What a Sissy.」
- BADEND2「Never Ever Give Up.」
- BADEND3「Good-bye!! My Friend.」
- BADEND4「Not your fault, David!」
- 『The Crooked Man』の登場人物・キャラクター
- デヴィッド・フーヴァー(David Hoover)
- ポール・マーティン(Paul Martin)
- マリオン・マーティン(Marion Martin)
- シシィ(Sissi)
- D
- フラフィー(Fluffy)
- シャーリー・ウェバー(Shirley Webber)
- レイチェル・フーヴァー(Rachel Hoover)
- デューク・マクガーハン(Duke McGahan)
- 『The Crooked Man』のアイテム
- 住所の書かれた紙
- ノートの切れ端
- 『The Crooked Man』の用語
- 曲がった男
- 曲がった男の詩
- 『The Crooked Man』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- マザー・グース「There was a crooked man」の歌詞
- デヴィッドの夢はパイロット
- 「曲がった男」は怖くない
- 元ネタは制作者の兄の体験
- 『The Crooked Man』の公式HP