小日向未来(戦姫絶唱シンフォギア)の徹底解説・考察まとめ

小日向未来(こひなたみく)とは、サテライト制作による日本のテレビアニメシリーズ『戦姫絶唱シンフォギア』の登場人物である。主人公立花響の幼馴染であり、響のことを誰よりも思うよき理解者。戦いに身を投じる響が落ち着くことの出来るひだまりのような存在で、戦いの中で迷ったり自身では扱い切れない力に飲み込まれてしまいそうになった響にいつも言葉をかけて救って来た。シンフォギア奏者ではないものの、精神的な面で奏者達を支える大切な仲間である。

小日向未来の概要

小日向未来(こひなたみく)とは、サテライト制作による日本のテレビアニメシリーズ『戦姫絶唱シンフォギア』の登場人物である。

未来は響の幼馴染であり、昔から仲の良い親友として行動を共にしてきた。人気ボーカルユニット「ツヴァイウィング」のライブに響を誘ったものの、親戚の怪我によって当日になって行くことが出来なくなってしまう。そして、そのライブ中に認定特異災害ノイズが出現し、響はその後にシンフォギアを纏うきっかけとなる傷を負うのだった。傷を回復させた響は、ツヴァイウィングの一人風鳴翼が居る「私立リディアン音楽院」へと未来と共に入学する。
私立リディアン音楽院の地下にはノイズに対抗する為の特殊な組織「特異災害対策機動部二課」が存在しており、響はシンフォギアを纏えるようになってからというもの未来に内緒でノイズとの戦闘を行い続けていた。響の様子のおかしいことに薄々気が付いていた未来は、ある日響の戦っている姿を見てしまい、響を危険な目に合わせたくないという思いを上手く伝えられずに喧嘩をしてしまう。その喧嘩は響にとっても衝撃的なものであり、自身の戦いへの意思を揺るがすほどのものになってしまうのだった。しかし、響達が常連として通っているお好み焼き屋のおばちゃんがノイズに襲われ窮地に陥っている際に、未来はその身を挺して囮となり、ノイズと戦う響の為に未来でも出来る手助けをする。それをきっかけにして、未来は特異災害対策機動部二課の外部協力者として認められ、響の近くで響をサポートしていくことになるのだった。
未来にはシンフォギアを纏うことが出来ないだけでなく戦う力も無いものの、戦いに身を投じる響のことを誰よりも理解し、思っている為に、響の「ひだまり」として心の支えになり続けている。未来の存在は響にとって非常に大きなもので、力に飲み込まれそうになったり、自分の戦いに自信を持てなくなった時には、響は未来から貰った言葉を心に困難を乗り越えていく。

小日向未来の基本プロフィール

誕生日:11月7日 16歳(戦姫絶唱シンフォギアAXZ時)
血液型:A
身長:156cm
BWH:79/54/82
シンフォギア:歪鏡・神獣鏡(シェンショウジン)
CV:井口裕香

未来は自身で纏うことの出来るシンフォギアを持っていなければ、特殊な技能も無い一般人である。それゆえに、常に戦いの世界に身を投じる奏者達にとっては「日常」そのものであり、幼馴染の響以外の奏者達とも交流を深めている。
響の行動パターンや考えていることをよく理解していて、響の度が過ぎた人助けに呆れながらも、自分が辛い思いをしている時ですら人に手を差し伸べる響に惹かれて響の「人助け」を応援し支え続けている。響にとって未来は唯一安らげる「陽だまり」で、未来にとって響は自身を照らしてくれる「おひさま」というお互いにとって欠かせない関係であり、学校の寮では相部屋でベッドが二つあるにも関わらず一緒に寝たり、お揃いのパジャマを着るなど、恋人のような行動も多く見られる。
元陸上部で短距離走に打ち込んでいた経験があり、足は人より早めで体力もあるが、陸上部時代には思うように成績が伸びず高校に入ってからやめてしまった。それからは口に出来ない響への想いを伝えたいが為にピアノを習いたいと思い、それをきっかけに私立リディアン音楽院へと進学した。
優しく温和な性格に見えるが、芯は強く自分のやりたいことや言いたいことははっきりと言うタイプである。なおやりたいことや言いたいことは大抵響の事だ。
響を始めとした奏者達を纏める司令官風鳴弦十郎も、未来の響に対する想いを信頼しており、響が危機に陥る度に未来に協力を依頼する。また、クリスがまだ響達と敵対していた頃に、傷ついたクリスを拾い手当てをしたことから、クリスには命の恩人と思われている。

本来原罪を持つ人類には宿すことが出来ないと言われた神の力を響が宿してしまったという事件があり、その理由としてかつて神獣鏡の光線を浴びたのが原因ではないかと錬金術の知識を持っているエルフナインに予想されている。その時、未来も同じ光線を浴びており第五期に置ける非常な重要な伏線になっていると思われる。

小日向未来のシンフォギア『神獣鏡』

未来は本来適合するシンフォギアを持たない一般人であった。しかし、第二期にて胸に埋まっていたシンフォギア「ガングニール」との融合が促進し死が近づいていた響を助ける為という甘言に惑わされ、敵であったウェル博士の駒として半強制的にシンフォギアを纏わされてしまう。
彼女の纏わされたシンフォギア「神獣鏡」は鏡としての特性を持っており、その機能の中には「ダイレクトフィードバックシステム」というものが存在し、使用者の脳に情報を画として映写することが出来る。この機能によって装備者の人格を歪め洗脳をしたり、戦闘技術をインストールし短期間に戦闘練度を高めることができ、未来はウェル博士によって友人であるクリスや翼とも戦わされてしまうことになる。

他の奏者達が持つシンフォギアと比べると数段格の劣る聖遺物から作られたシンフォギアであり、さらに元からあった隠形や分身などの機能が除外されている為に機能的には最弱のシンフォギアと言える。しかし、聖遺物を分解するというシンフォギア殺しの能力や、他のシンフォギアでは不可能な飛行をすることが出来る為に最凶のシンフォギアとして格上のクリス達を追い詰めた。
最終的には未来を救いたい響の命がけの戦いによって、未来自身が放ったシンフォギアを分解する光線をその体に浴び神獣鏡は分解され失われる。

戦姫絶唱シンフォギアG

テーマカラーは紫になっており、他の奏者と比べるとがっちりとした印象がある。神獣鏡はこの一度の戦いで失われる為に変遷はない。

戦闘中は顔の上下にあるギザギザの装備が目の前で合わさり、奏者へと情報が送られる。

戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED

エクスドライブモード

アニメ作中では登場しないものの、スマートフォン用ゲーム「戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED」内では、神獣鏡のエクスドライブモードも見ることが出来る。

小日向未来が越えた過去の壁

戦姫絶唱シンフォギアではシリーズを通して、奏者達が敵との戦いの最中、自分自身の心の闇や悩みを乗り越えて行くという描写が見られる。
未来は奏者として戦うわけではなかったが、奏者である響を支える「陽だまり」として自身もまた様々な悩みに苛まされ、そしてそれを乗り越える度に響との絆を深めていくのだった。

響との喧嘩(戦姫絶唱シンフォギア)

響がシンフォギアを纏えるようになったばかりの頃、響は危険な戦いに巻き込まない為に幼馴染の未来に黙って特異災害対策機動部二課のシンフォギア奏者として戦い続けていた。しかし、未来は黙って戦う響の変化に気づき、なにか隠れて危ない事をしているのではないかと心配し、自分には隠し事をしないで欲しいと言う。そんな未来に響は戦いのことを打ち明けることが出来ずに、隠し事はしていないと嘘を吐く。
そんなある日、未来の前に敵対していた雪音クリスが現れ、響は未来の目の前でシンフォギアを纏わざるを得なくなる。
響の行動にショックを受けた未来は、響と喧嘩をし縁を切ってしまう。それは、響が嘘を吐いていたからではなく、自分の知らないところで響が危険な目に合っていたということと、響の人助けという趣味を応援したいはずなのにも関わらず、危険に身を晒し戦う響を許せないと思ってしまったことによる自分自身の気持ちに対してのショックだった。そして、そんな響を受け入れられなかった自分に自己嫌悪した未来は、響と距離を置くことにしたのだった。
そんな時、街に大量のノイズが現れる。行きつけのお好み焼き屋に来ていた未来は、お好み焼き屋のおばちゃんと共にノイズから逃げるものの、音に反応するノイズに行く手を阻まれてしまう上に、おばちゃんが気を失ってしまった所為でその場から動くことが出来なくなってしまう。そこに響が現れるものの、シンフォギアを纏う為に歌えば音に反応するノイズからの攻撃を受けてしまい、二人を犠牲にしかねないとシンフォギアを使うことを躊躇してしまう。そんな中、未来は響に自分が囮になってノイズを引き付け、響が変身する時間を稼ぐと言い出す。それは響だけを危険な目に合わせたくなかった未来が、自分も一緒に戦いたいという思いからの行動であり、二人で危険を共有し切り抜けることが出来た未来は響と仲直りをする。
それから未来は特異災害対策機動部二課の外部協力者として認められ、響のすぐ近くで響の事を支えられるようになるのだった。

シンフォギアとの融合による響の死(戦姫絶唱シンフォギアG)(戦姫絶唱シンフォギアG)

響の胸の中にはシンフォギアの元となる聖遺物「ガングニール」の欠片が埋まっており、それを使って響はシンフォギアを纏っていた。しかし、体内に聖遺物を宿すという特殊な状況でシンフォギアの使用を続けた為に、響の肉体は聖遺物との融合を始めてしまい死を宣告されてしまう。響を出来るだけ長生きさせたい未来は特異災害対策機動部二課の司令官風鳴弦十郎からも頼まれ、響にシンフォギアを纏わせないように戦いの場から遠ざけようと決意をする。
しかし、響の意識を戦いから背けようと未来が響をデートに連れ出していた最中、突如大量のノイズが現れ、未来が止めたのにも関わらず響はシンフォギアを纏ってしまう。そして、響がシンフォギアを纏うために未来の手を離した一瞬の間に、未来は敵対していたマリアによって攫われてしまうのだった。
行方不明になった未来が次に響達の前に姿を現した時、未来は聖遺物の研究者であった敵のウェル博士によって「神獣鏡」というシンフォギアを纏わされてしまっている状態だった。それは「これ以上響を戦わせたくない」という思いをウェル博士に利用されてしまった所為であり、さらに神獣鏡の特性によって未来は洗脳され、味方だったクリス達とも強制的に戦わされてしまう。
そんな中、命を縮めない為に戦いの場に出ることが出来なかった響は、自分に残された最後の時間を使って未来を助ける計画を思いつく。それは、未来が放つことの出来る聖遺物を分解するという攻撃を、未来と自分自身で浴びることで未来のシンフォギアを外し同時に自分の命を蝕んでいた聖遺物も取り除いてしまおうというものだった。
この響の作戦によって響は未来を救う事ができ、そして結果的にではあるものの、未来が響を救ったことになったのだった。

shuichi
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