戦姫絶唱シンフォギア（第1期）のネタバレ解説・考察まとめ

『戦姫絶唱シンフォギア』のあらすじ・ストーリー

ある日、天羽奏と風鳴翼のツインボーカルユニット「ツヴァイウィング」のライブを見に行った女子中学生の立花響は、運悪く会場に現れたノイズ（特異災害）に襲撃を受けてしまう。ノイズは人間を炭素と化してしまう認定特異災害である。
そこで響は歌によって生成されたプロテクターのような物を装着して変身し、戦うツヴァイウィングの2人を見てしまい逃げ遅れ、ノイズの標的に。
それに気づいた天羽奏が庇ってくれたものの、足場が崩れ怪我していた響は素早い避難が出来ず、また奏もノイズの攻撃を防ぐのに手間取ってしまう。
奏の纏う鎧は砕けていき、破片が響の胸に突き刺さる。けれど「生きるのを諦めるな」と叫ぶように励ました奏の声に応え、響は目を開けた。
それを見て決心した奏は、ノイズを殲滅すべく、自らの命を懸けて絶唱を口にしノイズを退けた。

そのライブ会場での事故から2年。世間に知らされているのは、ライブ会場がノイズに襲われたこと、事故で天羽奏が命を落としたことのみだった。
響は親友の小日向未来と一緒に、ツヴァイウィングの生き残りであり憧れの的でもある翼のいる、私立リディアン音楽院の高等科へ進学したのだが、再びノイズに襲われる。
いよいよ後がなくなった響は、かつて命を救ってもらった奏が歌っていた歌、「聖詠」を歌った。
そのとき、2年前の奏や翼と同じように、響が不可思議な力を持つプロテクターを身に纏う。
それこそが、ノイズと戦うことが出来る唯一の希望、「シンフォギアシステム」だった。
何が何だかわからない響は、混乱しつつもノイズから逃亡したが、またしても追い詰められてしまう。
絶体絶命のピンチに翼が助けに入り、特異災害対策機動部二課へ連れて行かれることになった。
説明を受けて事態を把握した響は、シンフォギア・ガングニールの装者として、人々の為に戦うことを誓う。

そのことを認められない翼との、幾度に渡る衝突。
正体不明の少女である、雪音クリスとの激闘。
親友の未来との仲違い。
クリスを手駒として操る謎の女性、フィーネの陰謀。

様々な苦境を跳ね返し、人間としてもシンフォギア装者としても、響は成長を果たしていく。
あまりにも真っ直ぐな響の姿は、翼とクリスの心にも届き、少女たちはフィーネとの決戦に挑んだ。
だが、クリスと翼が力尽き、響も戦意を喪失してしまう。
敗北したかに思われた響たちだが、親友である未来たちによる校歌が、彼女たちに奇跡をもたらした。
立ち上がった響と翼、クリスはエクスドライブ状態のシンフォギアを装着して、フィーネに勝利する。
ところが、フィーネは最後に月の欠片による地上破壊を実行した。
全力でそれを阻止した響たちは、消息不明となってしまったが、後日生還を果たす。

設定について

ノイズ

時と場所を選ばず、突如現れる特異災害。
無感情で無作為に人間だけを襲う。触れた人間は炭素分解され、砕け散ってしまう。

シンフォギア

聖遺物の欠片のエネルギーを用いて生成される、鎧型武装やそのシステムの呼称。
櫻井了子の唱える「櫻井理論」に基づいて生み出された、「FG式回天特機装束」の名称でもある。
聖遺物は歌により起動し、一度エネルギー化したのち、持ち主を鎧の形でコーティングする。
シンフォギアを装着する適合者のことを、装者と呼ぶ。装者の戦意に共鳴し旋律を奏でる機構が内蔵されており、その旋律に合わせて歌うことにより、戦闘力を上げることができる。

聖遺物

世界各地の神話などに登場する武具のこと。異端技術の結晶。
現代では製造不可能なオーバーテクノロジーの産物だが、多くは長い年月を経て劣化しているため、欠片として残っている。本来の力を持った物はほとんど存在しない。その中でも、極稀に元々の力を残している物が存在しており、聖遺物の力を引き出す素質を持つ者（適合者）の歌によって、非常に強力なエネルギーを解放することが出来る。
また、劣化していない完全状態の聖遺物を完全聖遺物と呼び、それはシンフォギア装者でなくても扱える代物であると言われている。さらに1度起動すれば適合者の歌がなくても、常に100％の力を発揮するという。

バックファイア

装者が聖遺物のエネルギーに耐え切れず、逆流したエネルギーにより自身がダメージを負ってしまうこと。

LiNKER（リンカー）

シンフォギア適合値の低い者にそのまま纏わせると、バックファイアで身体に重い負荷がかかる。それを避けるべく、適合係数を一時的に上げるため作られた薬物である。
過剰投与は身体へのダメージが大きく、また効果時間にも限りがあるため、LiNKERを使用して適合する装者が戦える時間は、ごく限られている。

適合者と融合症例

適合者には2種類ある。
ひとつは、先天的適合者と呼ばれる、生まれながらにシンフォギアに適合できる潜在能力をもつ者のこと。
もうひとつは、後天的適合者という、上記のLiNKERを使用し適合した者のことである。
そして融合症例は、何らかの形で体に聖遺物が入り込み、聖遺物を起動、装着などした場合に陥る「聖遺物と人間が融合している状態」を指している。

フォニックゲイン

歌に込められた力のこと。
聖遺物やシンフォギアの起動、運用に必要である。
フォニックゲインが高まれば高まるほど、シンフォギアは戦闘力を増していく。

絶唱

シンフォギアと人間との間に生じる負荷を一切無視し、聖遺物の力を全て出し切る捨て身の歌。
口にしたものは酷いバックファイアに苛まれるが、それすら厭わずエネルギーを放出する絶唱は、爆発的な殲滅力を発揮する。

XD（エクスドライブ）

上記のフォニックゲインが限界以上に高まった時のみ纏うことができる、シンフォギアの限定解除モードのこと。
全ての出力が大幅に上昇し、普段では不可能な運用法も可能とする。