三國志(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
三國志とは、歴史書『三国志』や歴史長編小説『三国志演義』をベースにした、中国の後漢から三国時代を舞台にした歴史シミュレーションゲームである。コーエーテクモゲームスから発売され、これまでシリーズ化されている。ゲームプロデューサーはシブサワ・コウ。プレイヤーは君主となり、内政や軍事で国力を高め、他君主と合戦を行い領地を広げていく。そして、最終的に中国統一を目指すのがゲーム目標となる。
他の君主と戦い、支配都市など領地を増やしていくための基本的なコマンド。
合戦では兵士の食料である兵糧の他、出陣させる兵科によっては、槍や軍馬、弩弓、攻城兵器などが必要な場合もある。
合戦は基本的には戦略画面とは異なる画面で行われるが、作品によっては戦略画面と同じマップ上で行われるものもある。
出陣
出陣させる部隊を編成する。作品によって出陣できる部隊数が決まっているものもあり、基本的には都市から出陣させることになる。
出陣させる武将を決めて、出陣兵士数を決める。
「騎兵」や「弩兵」などの部隊を出陣させるときは、兵士数に応じた武器が必要であるが、「歩兵」の場合は基本的に武器は不要である。
「衝車」や「投石」などの攻城兵器、海戦で用いる「楼船」や「闘艦」などの艦船は1部隊につき1つ必要。作品によっては、装備を必要とせずに金銭と武将特性のみで編成できるものもある。
作品によっては兵糧の持参数や陣形を設定する場合もある。
また自勢力が他勢力から攻め込まれた場合、同盟勢力に援軍を要請することもできる。
出陣準備が全て終わると合戦に移る。
主な部隊の種類
部隊の種類は主に次のようなものがある。
・歩兵:武器未装備で構成される部隊。
・騎兵:兵士数と同数の軍馬で構成される部隊で、移動に優れる。
・弩兵:兵士数と同数の弩で構成される部隊で、間接攻撃が可能。
・衝車:衝車を備えた部隊で、攻城戦などで都市の耐久を大きく減らすことができる。
・井闌:井闌を備えた部隊で、攻城戦などで間接攻撃により都市の兵士を大きく減らすことができる。
・投石:投石を備えた部隊で、攻城戦などで間接攻撃により都市の耐久を大きく減らすことができる。
交戦
合戦が開始すると、ターン制またはリアルタイム制で1部隊ごとに指示を与え、自部隊・敵部隊がそれぞれ移動・行動する。
ターン制の場合は、自部隊が敵部隊に攻撃、または敵部隊が自部隊に攻撃してきた場合、交戦状態になる。部隊ごとに攻撃方法を選択して敵部隊を攻撃する。
リアルタイム制の場合は自部隊と敵部隊が接触した状態で交戦状態となる。特に指示はせずとも攻撃は行われるが、状況に応じて部隊を移動させたりして優位に攻撃できるような状況を作りたい。また同じくリアルタイム制の場合は、あらかじめ編成した「兵法」で攻撃することもできる。
「兵法」には敵部隊を攻撃させるものの他、味方を強化したり、敵部隊の行動を妨害させたりするものもある。
ターン制の場合の主な攻撃方法について説明する。
・通常:敵部隊を直接攻撃する通常の攻撃。
・一斉:敵部隊を取り囲んで一斉攻撃する。
・突撃:敵部隊を突撃攻撃する。
・射撃:「弩兵」等を編成しているときに使用可能な攻撃方法で、敵部隊を弩で間接攻撃する。
合戦の種類
『三國志』の合戦では大きく分けて3つのタイプがある。
・野戦:平原や山岳で行われる戦い。
・攻城戦:都市やその付近で行われる戦い。
・海戦:長江といった川幅の広い河川などで行われる戦い。野戦や攻城戦とは違い、艦船どうしの戦いとなる。
一般的に野戦や海戦で敵を破ると、そのまま攻城戦に移り、攻城戦に勝つと敵の都市が手に入る。
戦力差によっては最初から攻城戦に入るケースもある。
一騎討ち
合戦中に自部隊の武将と敵部隊の武将どうしが1対1で直接戦うことがある。
部隊に一騎討ちをコマンド指示して敵武将がそれに応じた際に発生することが多い。作品によっては自動的に発生することがある。
基本的には「一騎討ちを仕掛けた武将」と「一騎討ちに応じた武将」が戦うのだが、作品によっては助っ人としてこれら以外の自部隊・敵部隊の武将が戦うこともある。
だいたいの作品で武将の体力を表すバーケージが敵味方に設定されていて、槍を交えるたびにバーケージが減っていく。
一騎討ちはコマンド指示で行うものと自動的に行われるものがある。
バーケージがなくなると、なくなった側の武将が敗北し、残った側の武将が勝利となる。
一騎討ちに負けた武将は敵に捕虜として捕まる場合が多く、また死亡することもある。
計略
合戦中は野戦、攻城戦、海戦で戦略画面と同じく計略を行って敵部隊を妨害させることができる。
主な計略について紹介する。
・寝返:敵勢力に潜入された自勢力の埋伏武将や寝返りの約束をした武将を寝返らせる。
・火計:隣接する場所に火を放つ。延焼することがあり、巻き込まれた部隊は敵味方問わず兵士数が減少する。
・混乱:敵部隊を行動不能にさせる。
・同討:敵2部隊を同士討ちさせ、兵士数を減少させる。
・天変:合戦での天候を変える。
・風変:合戦での風向きを変える。
・鼓舞:部隊の士気を上げる。
・治療:部隊の兵士数を回復させる。
勝敗の決し方
勝敗の決し方については代表的なものとして以下のような条件が挙げられる。
・どちらかの部隊が全滅した場合、全滅させた側が勝利、全滅した側が敗北。
・どちらかの君主部隊が壊滅した場合、壊滅させた側が勝利、壊滅した側が敗北。
・都市などを落とした場合、落とした側の勝利、落とされた側が敗北。
ターン制で行われる合戦では、日数期限によって勝敗が決しない場合がある。作品によっては、戦略画面の次のターン終了後に再戦されることがある。
敵部隊を壊滅させると、率いていた武将を捕らえることがあり、合戦終了後にその処遇を決める。
戦後処遇
合戦で捕らえた武将の処遇を決める。作品によって違いがあるが、主に以下のような処遇がある。
・登用:敵武将に対して自勢力に仕えるように説得する。成功すると、自勢力の配下武将となる。
・解放:敵武将を解放する。敵勢力が存在する場合はそこに戻っていくが、敵勢力が滅亡した場合は在野武将となる。
・捕虜:敵武将を捕虜にする。捕虜は時間の経過により登用しやすくなるが、敵勢力の捕虜返還に応じることも可能。
・斬首:敵武将の首をはねる。斬首された武将は二度とゲームに登場しない。
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『三國志』の概要
- 『三國志』のゲームシステム
- 戦略コマンド
- 内政
- 軍事
- 人材
- 外交
- 計略
- 合戦
- 出陣
- 主な部隊の種類
- 交戦
- 合戦の種類
- 一騎討ち
- 計略
- 勝敗の決し方
- 戦後処遇
- 武将
- 武将を増やす方法
- 能力値
- 忠誠度
- 血縁武将
- 君主
- 官爵
- 領地単位
- 『三國志』のあらすじ・ストーリー
- 『三國志』のアイテム
- 武器
- 青龍偃月刀
- 蛇矛
- 方天画戟
- 雌雄一対の剣
- 李広の弓
- 名馬
- 赤兎馬
- 的盧
- 絶影
- 爪黄飛電
- 四輪車
- 書物
- 孫子の兵法書
- 孟徳新書
- 論語
- 史記
- 太平要術の書
- 宝物
- 銅雀
- 九錫
- 和氏の璧
- 羽扇
- 玉璽
- 『三國志』のイベント
- 通常イベント
- いなご
- 台風
- 豊作・凶作
- 歴史イベント
- 美女連環の計
- 官渡の戦い
- 三顧の礼
- 『三國志』のパワーアップキット
- 『三國志』の用語
- 三国志
- 三国志演義
- 州
- 空白地
- 異民族
- 後漢皇帝
- 『三國志』シリーズに登場する代表的な武将
- 魏
- 曹操
- 曹丕
- 夏侯惇
- 夏侯淵
- 郭嘉
- 荀彧
- 司馬懿
- 蜀
- 劉備
- 関羽
- 張飛
- 諸葛亮
- 趙雲
- 黄忠
- 馬超
- 呉
- 孫権
- 孫堅
- 孫策
- 周瑜
- 魯粛
- 呂蒙
- 陸遜
- 後漢末期~三国時代の群雄・人物
- 袁紹
- 董卓
- 呂布
- 何進
- 袁術
- 張角
- 孟獲
- 女性
- 貂蝉
- 大喬・小喬
- 『三國志』のシリーズ一覧
- パソコン・家庭用ゲーム機版
- 『三國志』
- 『スーパー三國志』
- 『三國志リターンズ』
- 『三國志II』
- 『スーパー三國志II』
- 『三国志ツクール』
- 『三國志III』
- 『三國志IV』
- 『三國志V』
- 『三國志VI』
- 『三國志VII』
- 『三國志VIII』
- 『三國志IX』
- 『三國志X』
- 『三國志11』
- 『三國志12』
- 『三國志13』
- ゲームボーイ版・ゲームボーイカラー版・ゲームボーイアドバンス版
- 『三國志 ゲームボーイ版』
- 『三國志 ゲームボーイ版2』
- 『三國志』
- ワンダースワン版
- 『三國志 for WonderSwan』
- 『三國志II for WonderSwan』
- ニンテンドーDS版
- 『三國志DS』
- 『三國志DS2』
- 『三國志DS3』
- ニンテンドー3DS版
- 『三國志』
- 『三國志2』
- iPhone/iPod touch・iPad版
- 『三國志 TOUCH』
- 『三國志』の主なスタッフ
- シブサワ・コウ
- 菅野よう子
- 長生淳
- 栗山和樹
- 大塚正子
- 生瀬範義
- 長野剛
- 永井一正
- 徐伯清
- 『三國志』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『三國志』が誕生するまで
- パワーアップキット版と「三國志III事件」
- 語呂合わせの能力値
- 一騎討ちに見られる小ネタ
- 『三國志』のタイトル題字
- 卑弥呼が三國志に登場