零~紅い蝶~・零~眞紅の蝶~(Fatal Frame II)のネタバレ解説・考察まとめ
『零~紅い蝶~』とは、「零」シリーズの第2作目で、2003年にテクモよりプレイステーション2用ソフトとして発売された和風ホラーゲームである。
霊を射影機に写すことで撃退できることや、民俗学的な視点による謎解きなど、前作『零~zero~』の長所を生かしながらも一つの屋敷から一つの廃村へと舞台が変更されており、より広い範囲で行動することになる。登場人物の中には、前作に因縁のある人間も多く、今作によって明かされる前作の設定なども見どころだ。
八重と紗重の父親であり、黒澤家の当主。紅贄祭を取り仕切る祭司であった為に、娘である八重と紗重を儀式に差し出すことにした。しかし、八重が逃げてしまった為に、紗重一人で儀式を行わせようとし失敗、虚から闇が吹き出す大償を引き起こしてしまう。
自身もかつて弟を殺したことのある紅贄祭の経験者であった。
真壁清次郎(まかべせいじろう)
将来八重と結婚することになる宗方良蔵の先生に当たる人物で、民俗学者である。
宗方と皆神村に居る立花樹月が友人であったことを知り、村に伝わる儀式を確かめようと訪れるものの、紅贄祭が失敗した際に行われる「陰祭」の生贄として黒澤家に監禁されてしまう。しかし、恐怖よりも研究者としての好奇心が勝ってしまった真壁はその地に居座った為に陰祭に使われ、大償の後には強力な怨霊である「楔」になってしまった。
彼の知り合いであった麻生邦彦から射影機の試作機を借り受けて村へと持ち込んでおり、澪が使うことになる射影機はこの時の物である。
宗方良蔵(むなかたりょうぞう)
行商をしていた父について皆神村に来た経験があった。その時に出来た友人立花樹月に八重と紗重を逃がして欲しいという手紙を貰い、ついでに先生である真壁と共に皆神村に伝わる儀式について調査しに来た。
真壁を置いて一人皆神村を脱出した後、祭の後に再び皆神村へ訪れようとしたところ記憶を失った八重を発見しその後結婚。しかし、民俗学者の真壁同様に曰く付きの儀式と黄泉の門に興味を持ち過ぎた為に『零~zero~』の舞台となる氷室邸に引っ越し、そこで呪い殺されてしまう。
『零~zero~』の主人公雛咲深紅の曽祖父に当たる。
立花樹月(たちばないつき)
八重と紗重の前に紅贄祭を行った兄弟の兄。弟を想い過ぎた為に紅贄祭を失敗させてしまい、また弟を殺してしまったショックにより髪が全て白くなってしまった。同じ思いを八重と紗重にさせたくなかった為に、友人であった宗方良蔵に二人を連れ出すように頼み、二人が脱走した後に首を吊って亡くなった。
ゲーム中では唯一生者のように振る舞い、澪に助言をして導いてくれる。澪にとっては唯一の心の支えであったが、彼も既に死んでいるということを脱出の間際に知るのだった。
立花睦月(たちばなむつき)
八重と紗重の前に紅贄祭を行った兄弟の弟。兄を想い過ぎた為に紅贄祭を失敗させてしまった。
立花千歳(たちばなちとせ)
立花樹月ら兄弟の妹で、兄らを良く慕っていた。
八重と紗重が儀式を失敗させた為に、村中には闇(恐怖)が吹き出してしまい千歳は一人兄達に助けを求めながら押し入れに隠れ、そのまま亡くなってしまう。八重を兄がいなくなった原因だと思っており、八重と立場が重なっている澪に襲い掛かる。
押し入れに隠れておりいつ出てくるかわからないという設定によって、押し入れ自体に恐怖を与える目的で作られたキャラだったもののその見た目の可愛さと可哀そうさからスタッフ内で人気が出てしまったキャラクターでもある。
桐生茜(きりゅうあかね)
かつて紅贄祭を成功させた姉妹の姉。大切だった妹を殺してしまった為に、心を病んでしまう。
そんな茜を案じた人形師であった父は彼女に妹の薊そっくりの人形を渡すものの、その人形が人の魂をさらう「躯」となってしまい茜の魂もさらわれてしまう。これ以上妹を殺したくないという思いから、薊の人形に危機感を抱いた父から人形を守る。
桐生薊(きりゅうあざみ)
かつて紅贄祭を成功させた姉妹の妹。姉の茜に殺されたことで一つになれたにも関わらず、茜に薊の代わりの人形が与えられてしまった為に魂が戻ってきてしまう。彼女は躯となってしまった自分の代わりの人形を壊すように、人形を作った父や屋敷を彷徨っていた澪に訴えるのだった。
桐生善達(きりゅうよしたつ)
紅贄祭を成功させた桐生姉妹の父親で、からくり師。皆神村のからくりを作ると同時に大量の人形も作っている。妹を失い心を病んでしまった茜に、妹代わりとなる人形を作るもののその人形は人の魂をさらう「躯」になってしまい茜の魂をもさらってしまう。現れた薊の霊に躯を処分するように言われるものの、これ以上妹を殺したくないと正気を失っていた茜によって殺されてしまう。
麻生邦彦(あそうくにひこ)
作中には登場しないものの、作中にて重要なアイテムとなる射影機や霊石ラジオの開発者である。
実は、主人公となる天倉姉妹の先祖であり、澪と繭がこの皆神村に来ることは運命であったかのようでもある。
天倉操(あまくらみさお)
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目次 - Contents
- 『零~紅い蝶~』の概要
- 『零~紅い蝶~』のあらすじ・ストーリー
- 序の刻「マヨイガ」
- 一ノ刻「地図から消えた村」
- 二ノ刻「双子巫女」
- 三ノ刻「大償」
- 四ノ刻「秘祭」
- 五ノ刻「贄」
- 六ノ刻「鬼隻」
- 七ノ刻「紗重」
- 八ノ刻「片割レ月」
- 終ノ刻「紅い蝶」
- バッドエンド「マヨイガ」
- トゥルーエンド「紅い蝶」
- ハードモードエンディング「虚」
- Xbox版にて追加されたエンディング「約束」
- 眞紅の蝶にて追加されたエンディング1「陰祭」
- 眞紅の蝶にて追加されたエンディング2「凍蝶」
- 『零~紅い蝶~』のゲームシステム
- 基本システム
- ファインダーモード
- ショット
- 『零~紅い蝶~』の登場人物・キャラクター
- 天倉澪(あまくらみお)
- 天倉繭(あまくらまゆ)
- 黒澤八重(くろさわやえ)
- 黒澤紗重(くろさわさえ)
- 須堂美也子(すどうみやこ)
- 槙村真澄(まきむらますみ)
- 黒澤良寛(くろさわりょうかん)
- 真壁清次郎(まかべせいじろう)
- 宗方良蔵(むなかたりょうぞう)
- 立花樹月(たちばないつき)
- 立花睦月(たちばなむつき)
- 立花千歳(たちばなちとせ)
- 桐生茜(きりゅうあかね)
- 桐生薊(きりゅうあざみ)
- 桐生善達(きりゅうよしたつ)
- 麻生邦彦(あそうくにひこ)
- 天倉操(あまくらみさお)
- 天倉静(あまくらしず)
- 暮羽(くれは)
- 『零~紅い蝶~』の用語
- 皆神村
- 紅贄祭
- 鬼隻
- 朽木
- 忌人
- 陰祭
- 楔
- 虚
- 大償
- 紅い蝶
- 躯
- 射影機
- 霊石ラジオ
- 霊
- 怨霊
- 浮遊霊
- 地縛霊
- 封印霊
- 『FATAL FRAME II CRIMSON BUTTERFLY DIRECTOR'S CUT』
- 『零~眞紅の蝶~』
- 『零~紅い蝶~』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 紅い蝶のモデルはディレクターの夢
- 二人の霊感の差
- 幻の序ノ刻
- 『零~紅い蝶~』の主題歌・挿入歌
- 天野月子『蝶』
- 天野月子『くれなゐ』