東方Project(上海アリス幻樂団)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『東方Project』とはZUN氏が手掛ける同人サークル「上海アリス幻樂団」が制作してる弾幕シューティングゲームおよび、それらを原作とした漫画、音楽である。
現実世界で忘れられたものが行き着く場所「幻想郷」を舞台に、神話や妖怪がモチーフとなった女の子が引き起こす異変を主人公が解決していく。
魅力的なキャラや世界観、ZUN氏が手掛ける音楽が高い人気をもっている。

『東方Project』の概要

東方Project(とうほうぷろじぇくと)とは、ZUN氏が手掛ける同人サークル「上海アリス幻樂団(しゃんはいありすげんがくだん)」から発売されている同人ゲームである。
ゲーム内容は画面を埋め尽くすくらいの大量の弾「弾幕」を避けつつ敵を撃破していく「弾幕シューティング」がメインとなる(作品によっては「格闘ゲーム」などもある)。
初出は1996年に出た「東方靈異伝(とうほうれいいでん)」で、2017年に出た「東方天空璋(とうほうてんくうしょう)」までに20以上の作品が発表されている。

幻想郷を舞台に、主人公である普通の人間の巫女「博麗霊夢(はくれいれいむ)」普通の人間の魔法使い「霧雨魔理沙(きりさめまりさ)」の2人が、異変と呼ばれる事件を解決するというのが東方Projectのストーリーである。

登場するキャラは人間や元人間、妖怪、神様などであるが、そのほとんどが女の子である。キャラの見た目や性格は様々で「強気な性格の幼い妖精娘」「のんびりとした大人のお姉さん幽霊」「陽気な性格の猫妖怪」など魅力的なキャラが多い。
作中に流れるBGMはZUN氏が手掛けたもので一度聞くと耳に残るBGMが多い。そのBGMをアレンジし歌詞をつけて歌ったものが二次創作としてニコニコ動画などで爆発的に人気になった。IOSYS(イオシス)がアレンジした「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」などが有名である。
魅力的なキャラやクオリティの高いBGMにより、今現在もコミックマーケットや東方オンリーイベントで同人活動が活発に行われている。

『東方Project』のあらすじ・ストーリー

東方Project基本のストーリー

出典: www16.big.or.jp

第6弾『東方紅魔郷』のゲーム画面

日本のどこかにある場所「幻想郷(げんそうきょう)」は、結界によって外の世界(現実の世界)と隔離された世界だった。幻想郷には人間だけでなく妖怪・妖精・神様など幻想の生き物が棲んでいて、科学より魔法や精神が発達した世界である。
普通は外の世界で忘れ去られると幻想郷に流れ着くことができるが、ごく稀に結界の不具合で幻想郷に来ることや特別な力で幻想郷へ来ることができるものもいる。
そんな外の世界から来たものや幻想郷に住むものが度々起こす異変。

この「幻想郷」を舞台に起こる様々な事件「異変」を解決するために主人公達が、異変を引き起こしている敵を探し出し退治するというのがほとんどである。

幻想郷の成り立ち

1つめの結界

元々は現実の世界で妖怪が棲む土地であったが、妖怪退治を生業とする人間がこの土地にやって来て徐々に妖怪が人間に押され気味になってきた。それを何とかするために「境界を操る程度の能力」という強力な力を持った妖怪「八雲紫(やくもゆかり)」が「妖怪拡張計画」を実行し「幻と実態の境界」という結界を張ったのだった。この結界は「忘れられたものを自動的に呼び出す土地」にする力があり、これによって外の世界で人間から忘れられ力を失いつつあった妖怪達を集めることができるようになった。

2つめの結界

時代が進むにつれて、外の世界の人は「妖怪は迷信で存在しない」と思うようになった。妖怪は人々の恐れや恐怖によってその存在や力を保つことができていたので、存在を否定される=消滅するようなものなので妖怪達は絶滅寸前になった。そこで、八雲紫が新たに「博麗大結界(はくれいだいけっかい)」を張ったのだった。この結界は現実世界と幻想郷を「常識」と「非常識」の世界に分け、幻想郷を非常識な世界とすることで「妖怪は迷信で存在しない」という力を逆に利用したのだった。

「幻と実態の境界」と「博麗大結界」の2つの結界により幻想郷は完全に隔離された世界となったのだった。

スペルカードルールの決定

完全に隔離された幻想郷だったが、新たな問題が発生した。妖怪の存在意義がなくなりかけていったことである。妖怪は「必要以上に人間を襲って人間が減りすぎると困る」、人間は「妖怪がこれ以上減っても増えても困る」ということでお互いに争うことはなくなっていったが、それにより「妖怪は人間を襲う」という意義を失い妖怪の力が弱くなりつつあった。
そんな時、幻想郷に非常に強力な力を持った外の世界の吸血鬼が現れ、幻想郷を支配しようと暴れまわった。その吸血鬼の力に恐れた妖怪たちはほとんどが傘下に加わったのである。この吸血鬼は幻想郷の妖怪によってギリギリで止められたが、これをマズイと思った妖怪たちが博麗霊夢(はくれいれいむ)に相談し、スペルカードルールで妖怪と人間との決着を決めるというルールを作ったのである。

スペルカードルール

東方妖々夢のPhantasmボスである八雲紫(やくも ゆかり)

人間と妖怪互いの犠牲を最小限にするために決められたルールである。妖怪側は異変を起こしやすくし、人間に恐れを与えて力を持てる。人間側は妖怪と対等に戦えることで異変を解決しやすくすることができる。

お互いに必殺技や得意技を書いた札「スペルカード」をある程度所持し、そのスペルカードを全て攻略された側が負けとなる。負けた側は何があっても負けを認めなければならず、この戦い以外での方法は認められないというものである。
スペルカードには様々な種類があり、美しさを極めたものから攻撃特化のものまで多種多様である。

その後の幻想郷

今の幻想郷では度々異変を起こそうとする妖怪もいるが、人間は妖怪の所へ遊びに行ったり、妖怪は人間の住処へ行ったりするなど人間と妖怪はお互いに友好的である。
しかし「妖怪は人間を襲い、人間は妖怪を退治する」ことは変わっていないようである。
そして、幻想郷には今も外の世界から新たな妖怪や神様などがやって来る。

世界観

出典: lohas.nicoseiga.jp

幻想郷は妖怪退治が行われている時代に隔離された世界なので、今よりもかなり昔の世界である。
しかし、忘れられたものならば妖怪だけでなく物なども流れ着くため原作から派生した漫画では現代風の服を着たキャラや、洋館で紅茶を飲むキャラなどもいたりする。
また、妖怪が屋台を出していたり、半妖(半分妖怪で半分人間)が寺小屋で教師をして人間の子供に勉強を教えていたりもする。

『東方Project』のゲーム作品

東方Projectは2017年までに20以上の作品が出ている。
東方靈異伝(とうほうれいいでん)から東方怪綺談(とうほうかいきだん)までの5作は「ZUN Soft(ずんそふと)」名義で出されて「旧作」と呼ばれる。その後の東方紅魔郷(とうほうこうまきょう)からは「上海アリス幻樂団」の名義で出され、今も続いている。

「ZUN Soft」名義の東方Project

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@1ljyuka1225

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