KISSxxxx(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『KISSxxxx』(キス)とは、1988年から1991年にかけて楠本まきが雑誌『マーガレット』で連載した恋愛漫画である。女子高生かめのとロックバンド「DIE KUSSE」のボーカル、カノン。恋人同士であるちょっと不思議な二人の何気ない日常を楠本まきならではの詩的な表現や緻密な絵柄で綴った恋愛漫画。ロリータファッションやゴシックロックを取り扱った内容は少女漫画の枠を越えて今もなおカルト的な人気を集めている。

バンド“シュガーパウダー”のボーカリスト。好意を持っていたかめのと付き合っているカノンに対して、敵意をむき出しにしていたがカノンのことを認め次第に打ち解けていく。織る子に誘われて、急な代役でファッションショーに出演したことがあり、その際は末広に嫉妬されていた。

加納織る子(かのうおるこ)

カノンの姉で、二人でマンション暮らしをしている。かめのの兄・末広に好意を持たれている。どこかふわふわとした弟のカノンと違い、末広が他の女の子とキスをしている場面に出くわした時には「あたしの知ったことじゃないわ」とクールに言い放つなどハッキリとした性格をしている。末広に対して冷たくあしらいながらも、バレンタインデーに末広に告白された際は笑顔を見せるなどまんざらでもない様子。

三上志郎(みかみしろう)

Oiパンクのバンドを組んでいる高校生。迷子になっていた弟・ミチロウを“DIE KUSSE”が保護したことをきっかけに親交を深めるようになる。高校にはあまり登校していない様子だが、“DIE KUSSE“がライブ出演した文化祭で同級生の女の子から告白され、「たまには学校に行くのも悪くないな」と語っていた。

三上ミチロウ(みかみみちろう)

三上志郎の弟。逆立てた髪の毛がトレードマークの幼稚園児。兄・志郎に電車に置いてけぼりにされたり、はぐれて迷子になったり、いつも散々な目にあうが兄弟仲は良い様子。

ジン

バンド“DIE KUSSE”でギターを担当している。愛用のギターはリッケンバッカーやテレキャスターデラックスなど。現在は坊ちゃん刈りで優しい雰囲気だが、昔はロングヘア―で神経質な気難しい性格であった。絵の才能があり、「虫」という作品がコンクールに入賞するが、DIE KUSSEのメンバーからは散々な評価だった。

せいじ

愛称はせいちゃん。“DIE KUSSE”のライブでカノンに暴言を吐き、ライブハウスを追い出されるが、それは彼なりの歪んだ愛情表現で実はカノンの大ファンだった。バンドではギターボーカルを務めており、その実力はカノンにも認められている。ニューヨーク出身のミュージシャン ルー・リードの大ファンで来日公演にも足を運んでいる。

『KISSxxxx』の用語

DIE KUSSE

カノン、末広、ジン、ナッツの四人が組んでいるロックバンド。バンド名はカノンの前にボーカルを務めていた旧メンバー灰二が名付けたドイツ語。元々はゴシックパンクの要素が強いバンドだった。

love cats / The Cure

イギリスのロックバンド「The Cure」が1983年にリリースしたシングル曲。作品のハロウィンパーティーのシーンで流れる楽曲。カノンが大好きな曲で、かめのと二人でこの曲に合わせて踊った。

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