KISSxxxx(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『KISSxxxx』(キス)とは、1988年から1991年にかけて楠本まきが雑誌『マーガレット』で連載した恋愛漫画である。女子高生かめのとロックバンド「DIE KUSSE」のボーカル、カノン。恋人同士であるちょっと不思議な二人の何気ない日常を楠本まきならではの詩的な表現や緻密な絵柄で綴った恋愛漫画。ロリータファッションやゴシックロックを取り扱った内容は少女漫画の枠を越えて今もなおカルト的な人気を集めている。

ルー・リード

1972年にリリースされたルー・リードの名盤“TRANSFORMER” 当時親交の深かったデヴィッド・ボウイがプロデュースを行った。

ニューヨーク出身のミュージシャン。アンディ・ウォーホルがプロデュースしたロックバンド「velvet underground」のボーカルギターとしてデビューし、解散後はソロアーティストとして活躍した。作品中では、来日公演のチケットを入手するため「DIE KUSSE」のメンバーが悪戦苦闘するシーンがある。

フールズメイト

ポストパンクやニューウェーブなど当時の前提的なロックバンドを数多く掲載していた。

1977年に創刊され、2012年まで続いた日本の音楽雑誌。発刊当時は、ニューウェーブやポストパンクといった当時の前衛的なロックをメインに掲載していたが、後年はヴィジュアル系バンド中心の雑誌に変化していった。作品中ではミニコミ誌で「DIE KUSSE」が取材を受けた際に登場する。

『KISSxxxx』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

カノン「将来は虫になって食虫植物にたべられて同化するんだ」

二人でよく行く植物園で、従業員に「将来ここで働くかい?」と聞かれると、カノンは「将来は虫になって食虫植物にたべられて同化するんだ」と答えた。虫となり、一緒に食虫植物に食べられて、二人で溶けていきたいというカノンらしい少し歪んだ表現だが、かめのへの深い愛情が伝わってくる。

末広「やっぱりキミのこと好きだなぁ」

バレンタインデーの日、織る子からのチョコレートが欲しい末広は何度も催促するが冷たくあしらわれてしまう。とうとうチョコを貰うことが出来なかった末広が家を訪れ、逆に織る子にチョコレートをプレゼントする際に末広は「やっぱりキミのこと好きだなぁ」と伝えた。チョコを受け取り、織る子は「あがってお茶でも飲んでいけば?」と優しく微笑む。末広の一途な思いが伝わってくる名シーン。

カノン「あんた やるじゃん」

ライブ中に客席からカノンにドリンクを投げつけて「おれのライブを観に来い」と言ったせいじの演奏を見て、カノンは「あんた やるじゃん」と声をかける。実はせいじはカノンの大ファンで客席からの悪態も好きがゆえの行動であった。カノンの言葉にせいじは感激し、「またライブ観に行っていいですか?」とカノンに尋ねる。いつもはふわっとしているカノンの男らしい一面が垣間見える名シーン。

三上「たまにガッコにくると…いいことがあるもんだなって思ってたんだ」

三上の高校の文化祭にて、“DIE KUSSE”がライブをした際に同級生の女の子から告白されて三上は「たまにガッコにくると…いいことがあるもんだなって思ってたんだ」と照れながら答えた。パンク少年・三上のなんとも可愛らしい一面が垣間見える名シーン。

かめの「いいところで出会ったね」

最初から演奏するパートと同じ楽譜の最後から逆に演奏するパートが合わさって2声部の音楽になるという「逆行カノン(通称:蟹のカノン)」と呼ばれる技法を漫画に取り入れた前衛的な一話は、かめのがカノンに「いいところで会ったね」と声をかけて始まる。『KISSxxxx』にはこういった漫画という枠に縛られない表現が作中にいくつも登場する。

『KISSxxxx』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

イメージアルバムのリリース

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