有頂天家族2(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「有頂天家族2」とは、「森見登美彦」による小説作品「有頂天家族」シリーズ2作目をアニメ化した作品。2007年に小説「有頂天家族」が発売、2013年に第一期がアニメ化。2015年に小説「有頂天家族 二代目の帰朝」が発売、2017年に「有頂天家族2」としてアニメ化。主人公で狸の「下鴨矢三郎」は、天狗の息子「二代目」と出会う。二代目はヒロイン「弁天」と険悪な仲になり、矢三郎たち狸も巻き込まれていく。

CV:佐倉綾音

早雲の娘。
矢三郎の許婚であったが、総一郎の死後に早雲に取り消され、早雲の死後もう一度許婚となる。
口が悪く矢三郎を良く罵倒しているが、性格は悪くはなく、金閣銀閣や早雲とは違い下鴨家にも協力的。
矢三郎の前には頑なに姿を現さなかったが、それには矢三郎が海星を見ると化けの皮が剥がれてしまうという弱点のためであった。
矢三郎の事が好きで、そのためなのか弁天の事が大嫌い。

呉一郎(くれいちろう)

CV:中村悠一

早雲の長男。
早雲と折り合いが悪く、長いこと家を離れていた。
早雲の失踪中に京都に戻り、矢一郎に両家の和解を申し入れるなど下鴨家に協力的な態度とをる。
しかしこれは早雲の化けた偽の呉一郎であった。

本物の呉一郎は、四国の金長一門に実を寄せていた。
矢二郎により自分の偽者がいると知り、一緒に京都へ戻る。
騒動後は京都に留まって金閣銀閣を鍛え直している。

無精ひげが生えて少し豪快な方が本物で、無精ひげの生えてない大人しい方が偽者。

その他の狸

南禅寺 玉瀾(なんぜんじ ぎょくらん)

CV:日笠陽子

南禅寺家総領「南禅寺正二郎」の妹。
将棋好きで、南禅寺が開いた将棋大会では決勝戦で矢二郎と戦った。
矢一郎とは幼い頃は将棋を指していたが、玉瀾がわざと負けたことで矢一郎を傷つけてしまう。
その後、矢一郎は将棋を指さなくなってしまうが、矢三郎の計らいでもう一度勝負しなおし、玉瀾は手を抜かずに矢一郎に勝利した。
二人はその後交際をはじめ、偽右衛門選挙後に偽右衛門となった矢一郎と結婚した。

天狗

如意ヶ嶽薬師坊(にょいがたけやくしぼう)

CV:梅津秀行

大天狗の一人。通称赤玉先生。
赤玉先生という名前は、いつも「赤玉ポートワイン」(甘味果実酒)を飲んでいるため。
如意ヶ嶽を治める絶大な力を持つ天狗であるが、矢三郎と弁天の起こした「魔王杉の事件」によって失墜し、如意ヶ嶽を追われてアパートに住んでいる。
魔王杉の事件とは、西方で起きた大きな地震(阪神・淡路大震災と思われる)で、赤玉先生が人々を笑いに行くと言い腹を立てた矢三郎を弁天がけしかけ、結果赤玉先生は体を壊してしまう。矢三郎このことから赤玉先生に罪悪感を持ち、赤玉先生の世話を始めた。「魔王杉の事件」はアニメでは詳しく説明されていない。
かつては狸達に教鞭を取り、門下生であった下鴨家や夷川家との関わりが深い。特に総一郎を高く評価している。
人間である弁天に恋をし、弁天に天狗の技を教え、持っている天狗の道具の殆どを弁天に貢いでしまった。
傲慢な性格で周囲を見下し、自分の世話を焼く矢三郎にも憎まれ口を叩くが、実際の所は気に入っている。
息子である二代目とは女性を巡り喧嘩別れをした。
しかし弁天と戦い家を失うなどプライドを傷つけられ落ち込む二代目に、強くなれと優しく言葉をかけた。

金曜倶楽部

「金曜倶楽部」とは大正時代からあるといわれている秘密結社。
メンバーは7人に固定されていて、7人がそれぞれ七福神の名をつけられる。
月に一度集まって宴会を開き、忘年会では狸鍋を食べる。
そのため狸達からは嫌われている。
弁天以外のメンバーは狸が化けられるなどの事情を知らない。

弁天(べんてん)

CV:能登麻美子

金曜倶楽部のメンバー。本名は「鈴木聡美」。
元々は純粋な少女であったが、琵琶湖湖畔で弁天に惚れてしまった赤玉先生に攫われ、空を飛ぶなどの天狗の技を教えられる。
次第に傲慢で我侭な性格になっていき、矢三郎を唆して魔王杉事件を起こし、赤玉先生を失墜させ、赤玉先生の元を去った。
赤玉先生は今も弁天が帰って来るのを待っている。
矢三郎の事は食べちゃいたいほど好きと言うなど、ほかの狸よりも気に入っている様子。
二代目の事を嫌っている。
美しい姿から、赤玉先生や矢三郎をはじめ男性キャラたちから一目惚れされていることが多い。

世界一周クルーズに出かけ日本を離れていたが帰国。
二代目と険悪な仲になり、二代目と戦うが負けてしまう。
矢三郎が偽右衛門会議の立会人に二代目を選んだことで、矢三郎と距離を置く事になる。
最終回では二代目と取っ組み合いになり、髪の毛を燃やされ、自室に引き篭もるようになった。

寿老人(じゅろうじん)

CV:間宮康弘

金曜倶楽部の最長メンバーで、金曜倶楽部の中心人物。
作者「森見登美彦」の別作品「夜は短し恋せよ乙女」の「李白」と同一人物。
怪しげな技を使い、弁天を除く金曜倶楽部のメンバーの中では唯一一般人とは呼べない存在。

布袋(ほてい)

CV:樋口武彦

金曜倶楽部のメンバー。本名「淀川長太郎」。大学の農学部教授。
「食べるということは愛するということである」を信条に、色々な物を食べ、狸鍋も食べていた。
しかし金曜倶楽部に持ち込まれた狸が、かつて自分が助けた狸である事に気づき、金曜倶楽部から脱退する。
ただ脱退するだけではなく、金曜倶楽部に狸を食べるなと説教し宴会を邪魔するなど、度々騒ぎを起こす。
淀川の助けた狸は桃仙であり、桃仙からは恩を感じられている。
二期では淀川の抜けた「布袋」の座に早雲が座ろうとしていた。
天満屋に捕まった矢三郎と海星の事をぽんぽこ仮面と名乗って助け、寿老人が天満屋に狸全てを狩るよう言うと、狸達を身を挺して庇った。
そのため後日狸からと思われる贈り物が届いた。
狸が化けられる事や、天狗の存在などを知らない、所謂一般人。

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