聖闘士星矢(セイントセイヤ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『聖闘士星矢』とは、車田正美によるファンタジーアクション漫画である。1986年から『週刊少年ジャンプ』で連載が開始。地上の愛と正義を守るアテナの元に集まる、守護星座の聖衣(クロス)を身にまとった、聖闘士(セイント)と呼ばれる少年たちの熱い戦いの物語である。星座やギリシャ神話をモチーフにした作風で、日本のみならず、世界中のファンをとりこにした名作。

聖闘士(セイント)

この世に邪悪がはびこるとき、必ずや現れるといわれる希望の存在。女神アテナを守るために戦う闘士たちの総称で、「アテナの聖闘士」とも呼ばれる。その存在は俗人には伝説とされ「その拳は空を裂き、その蹴りは大地を割る」と言い伝えられる超人的な能力を有している。

聖衣(クロス)

聖闘士が身にまとう防具のことで、各々の守護星座の形を象ったオブジェ形態から分解・変形して、聖闘士の身体を包む。装着者である聖闘士に闘争心がないなど小宇宙が低いときにはただの重い防具に過ぎないが、小宇宙の高まりに応じて軽くなり攻撃力が増す。聖衣には青銅聖衣(ブロンズクロス)、白銀聖衣(シルバークロス)、黄金聖衣(ゴールドクロス)の3種類がある

小宇宙(コスモ)

体内に存在する宇宙的エネルギーのこと。闘士たちはこれを燃焼させて繰り出す闘法を使用し、拳で空を引き裂き、蹴りで大地を割るほどの威力を誇る。ただし聖闘士の肉体は生身の人間と変わらないため、これを補うために各闘士は聖衣などのプロテクターを纏わなければならない。小宇宙は主に精神力・集中力などに比例・呼応して高まるため、六感のいずれかを意図的に封じるなどして助力とし、爆発的に小宇宙を増大させることもできる。

『聖闘士星矢』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ペガサスの星矢「燃えろオレの小宇宙よ!」

「燃えろオレの小宇宙よ!」とは、主人公の星矢の決め台詞である。
「小宇宙(コスモ)」という言葉の響きから、パロディなどで使用されることも多く、そのためか『聖闘士星矢』の内容を知らなくても、この言葉は知っているという人も多い。作品に登場する代表的な言葉のひとつである。

『聖闘士星矢』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

メジャー路線・読者受けを意識した作品

作者の車田正美は前作『男坂』の連載が終了すると、次回作はメジャー路線と読者受けを意識。プラモデル要素を取り入れた聖衣が少年読者に、ギリシャ神話を題材にしたストーリーが少女読者にそれぞれ受けるだろうという発想から構想が練られていった。
その狙いは的中し、「聖闘士(セイント)」「小宇宙(コスモ)」といったネーミングとともに人気を獲得。聖衣の構造を詳しく解説した『聖衣分解装着図』や、読者からの聖衣デザインのアイディア公募などの企画も、人気を盛り立てた。
1986年にはテレビアニメ化し、スポンサーとなったバンダイから玩具やゲームソフトなども発売。聖衣を再現したフィギュア玩具「聖闘士聖衣大系」は1987年度男子玩具最大のヒット商品となった。

作品の鍵となったポセイドン編

ポセイドン編では次の冥王ハーデス編への布石とも取れる描写が多く、見どころも多く見受けられる。それは成長した星矢たちの姿がそれに相応しい活躍が最終章へつながっていく。

聖衣の修復に必要な聖闘士の血が黄金聖闘士の血を用いたことから、聖衣の能力は飛躍的に増大し、海将軍たちに引けを取らない要因の一つでもある。そしてもう1人のジェミニの片割れカノンがシードラゴンとなり、地上と海界を支配しようとするために神をも利用するなど、兄弟そろって神に対しての反逆を行うところも特徴である。その後、彼はアテナの許しをもらい双子座ジェミニの聖闘士として更生を果たすのだ。

ポセイドン編からギリシャ神話の神々との戦いが本格化。劇場版のアニメ化もされて、邪神エリスやアテナの兄アベル、ルシファーなどと戦うきっかけを作ったのもポセイドン編の功績である。

『聖闘士星矢』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):MAKE-UP「ペガサス幻想」

ED(エンディング):影山ヒロノブ&BROADWAY「BLUE DREAM〜夢旅人〜」

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