異世界食堂(ラノベ・漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

「異世界食堂」とは、犬塚惇平のライトノベル作品。2013年から小説家投稿サイト「小説家になろう」で連載し、2017年にはSILVER LINK.製作でアニメ化。現代日本にある洋食店「洋食のねこや」は、土曜日になると扉が異世界と繋がり、異世界の住人達が料理を食べにやってくる「異世界食堂」となる。異世界の客達が現代日本の洋食を食べる、所謂飯テロアニメ。客達の完璧な脳内食リポが特徴的。

CV:上坂すみれ

「洋食のねこや」のウェイトレスをしている魔族の少女。
読み書きは出来ないが、メニューを全て頭に入れており間違えることはない。
金銭の勘定は出来ないため、会計は店主がしている。
働きっぷりは良く、割った皿の枚数も一年で5枚以下。
愛想も良く、どんな客でもハキハキと注文を取る。
生まれつき貧乏であったため、食べ物に夢中になりがちで、どんな食べ物も美味しく食べる。
料理はあまり出来ないが、店主にジャガバターの作り方などを習う。
好物はココアやジャガバターなど複数ある。

人間の住む都まで引っ越してきたが、仕事がなく、魔族であることを隠して配給の仕事をしていた。
しかし魔族であることがバレて仕事をクビになってしまい、住む所もお金も無く廃墟に住み着くようになる。
そこにねこやの扉が現れて店に迷い込み、ねこやでウェイトレスをやることになった。
ねこやの仕事は7日に一度であるため、他の日の働き口も探していたが、ねこや常連の冒険家「サラ・ゴールド」の家の家政婦に決まる。
店主からは就職祝いでクッキーを貰った。

クロ

CV:大西沙織

「七色の覇王」の1柱。
何万年も生きており、いつもは黒い竜の姿をしている。
ねこやに来るときはエルフの少女の姿になる。
死を司り、人々の近くに居るだけで死を振りまいてしまう。
そのため他の5柱の竜との取り決めで月を貰い、一人で住んでいた。
そこにねこやの扉が現れて、興味を持ちエルフの姿になって来店し、閉店時間まで延々とチキンカレーを食べ続けた。
そこで赤の女王と会い、クロはお金を持っていなかったため、赤の女王の計らいでねこやのウェイトレスをすることになる。
給金はチキンカレーであるが、それ以外のものもたまに食べている。
ねこやに来るときは人々に影響を与えないよう、能力を極限まで制限しているため、一部の客以外はクロの気配に気づけない。
クロは表層意識を読み取ることが出来るため、読み取った注文を店主に伝え配給する。
店主やアレッタと意思疎通するときも脳に直接話しかけるため、特に店主は毎回驚く。

設定が小説版・漫画版・アニメ版で異なる。
小説では常連の一人で、赤の女王の奢りで一日中チキンカレーを食べ続ける謎の客。
漫画・アニメ版ではウェイトレスになる。
アニメ版では店主にほのかな想いを抱いているような描写がある。
また、アニメ版では店主やアレッタなどの信頼してる相手には脳に直接語りかけるのを止め、普通に話すようになる。

ねこや関係者

山方 大樹(やまがた だいき)

CV:井上和彦

ねこや先代の店主。現在の店主の祖父。
太平洋戦争終戦まで上海で洋食店のシェフをし、50年前に「洋食のねこや」を開店。
10年前に現在の店主に代替わりし、同じ頃に心臓発作で死亡した。
客が欲している物を察し、注文していなくても提供する。
悩みがあったり窮地の状態でねこやを訪れた異世界から来た客は、人情味のある山方の料理に助けられたという人も多い。
デザート系の品を作るのは苦手で、下戸であるため酒もあまり詳しくない。

ヨミ / 山方 暦(やまがた こよみ)

CV:井上喜久子

山方の妻。現在の店主の祖母。
元々は異世界の住人で四英雄の一人「ヨミ」であったが、戦いの最中にねこやのある世界に飛ばされ、山方に出会った。
その後、山方と結婚し、50年前にねこやを開いて一緒に切り盛りしていた。
30年前にヨミがたまたま異世界の魔道具「魔法の鈴」を手に入れたことで、ヨミの居た世界とねこやのある現代日本を魔法で繋げることになった。
山方の死後は、現在の店主の兄の所に住み、ねこやにも顔を出さなくなった。
異世界に居た頃は魔族を殺すことしか頭になかったが、山方と出会い人間味のある性格になった。
異世界に帰りたいとは思っておらず、死ぬ時は夫の居た方の世界で死にたいと思っている。

ねこやの常連

「ねこや」では、常連客は自らのお気に入りのメニューの名前で呼ばれるのが伝統になっている。

赤の女王(通称:ビーフシチュー)

CV:伊藤静

七色の覇王の1柱。
何万年も生きている竜で、いつもは赤い竜の姿をしている。
ねこやに来るときは魔族の美女の姿になる。
異世界でも5本の指に入るほどの魔力を持っている。
住んでいる山に集めてきた財産(宝)の山があり、約24年前そこにねこやの扉が現れた。
七色の覇王である赤の女王と一緒に食事を取る事を戸惑う人間もいるため、先代の店主との約束で閉店間際の一番最後の客として訪れる。
ビーフシチューを店で食べた後、持参した寸胴いっぱいにビーフシチューを持ち帰る。
持ち帰ったビーフシチューは、竜の姿に戻った後舌先でちょっとずつ食べるのが楽しみ。
ねこやおよび店主やアレッタに「財宝を守るための呪い」をかけて守っており、店主達に何かあると赤の女王に分かるようになっている。
しかし赤の女王がその場にいなければ駆けつけるのに遅れてしまうため、自分の居ない間はクロにウェイトレスをさせることで守護役を兼ねさせた。
店主やアレッタは赤の女王が竜だとは知らない。

サラ・ゴールド(通称:メンチカツ二世)

CV:安野希世乃

王国の大商家出身のトレジャーハンター。
曽祖父「ウィリアム・ゴールド(通称メンチカツ)」が晩年に何故廃鉱の町に住んでいたのか知ろうとし、ウィリアムの日記を頼りにねこやの扉を探し出す。
怪しみながらも入店し、異世界である事と食べ物屋であることを説明され、その日のランチメニューであったメンチカツ定食を注文する。
そして曽祖父と同じくメンチカツが好物になり、常連からはメンチカツ二世と呼ばれるようになる。
ねこやには月に1~2度訪れ、メンチカツサンドをテイクアウトする事もある。
ゴールド家は大きな商家であるにも拘らず、冒険に憧れトレジャーハンターになって命を落としてしまう人が定期的に現れ、一族の間ではこの現象を「ウィリアムの呪い」と言っている。
サラもそのウィリアムの呪いに掛かった一人で、妹の「シア・ゴールド」から心配されている。
普段留守にしている家を任せる人を探しており、家政婦としてアレッタを紹介され、アレッタならば信用が置けると雇う。

アルトリウス(通称:ロースカツ)

hayato0236
hayato0236
@hayato0236

目次 - Contents