異世界食堂(ラノベ・漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「異世界食堂」とは、犬塚惇平のライトノベル作品。2013年から小説家投稿サイト「小説家になろう」で連載し、2017年にはSILVER LINK.製作でアニメ化。現代日本にある洋食店「洋食のねこや」は、土曜日になると扉が異世界と繋がり、異世界の住人達が料理を食べにやってくる「異世界食堂」となる。異世界の客達が現代日本の洋食を食べる、所謂飯テロアニメ。客達の完璧な脳内食リポが特徴的。

タツゴロウ(通称:テリヤキ)

CV:大塚芳忠

西大陸出身で東大陸で名を馳せた伝説の傭兵。
ねこやでは照り焼きチキンとご飯・味噌汁・漬物・清酒を頼み、ご飯・味噌汁・漬物先に食べ、照り焼きチキンを肴に清酒を飲む。
ねこやに来るときはいつも夕方で特定の席に座っており、必然的に大賢者「アルトリウス」の隣に座ることになる。
アルトリウスとどちらが頼む料理が美味しいか言い争う事も多い。
旅をしているため各地にあるねこやの扉の場所を把握しており、毎週土曜に必ず来るわけではなく、土曜に近くを通ったらねこやに来ている。
公国の騎士「ハイリンヒ」がねこやに代金代わりに置いていった剣を、店主に頼まれて本人の元に届けた。

ハインリヒ・ゼーレマン(通称:エビフライ)

CV:田智和

公国の騎士。
魔物のモスマンを倒す任務で苦戦し、ハイリンヒは増援を呼びに行く。
しかしその道中、乗っていた馬がモスマンの毒にやられ、ハイリンヒは最低限の荷物だけで増援を呼びに走るも、お腹が空いて倒れてしまう。
そこでねこやの扉を発見し、洋食店とは知らずに入るが、店長に食べ物屋であることを説明されエビフライを食べる。
お腹一杯エビフライを食べるが、自分がお金を持って居ない事に気づき、お金の代わりに剣を店長に渡し、次に来た時に必ず払うと言い残し任務に戻った。
増援を呼ぶ任務は成功し、褒美で砦を貰い受けた。
ねこやを改めて尋ねようとするが、店長の話をあまり聞いていなかったため7日に一度しか来られない事を知らず、ねこやに行けずに居た。
三年後、店長に剣を返すように頼まれたタツゴロウが砦を訪ねてきて、ねこやの事情を説明され、タツゴロウと共に再びねこやを尋ねる。
そこから常連となり、常連達に「エビフライ」と呼ばれるようになった。

ファルダニア

CV:日笠陽子

旅をしているエルフの女性。料理研究家。
森の中でねこやの扉を見つけ、中が料理屋と知り席に着くが、エルフは肉・魚・乳製品・卵などが食べられない。
どうせ自分が食べられる物は無いだろうと、肉・魚・乳製品・卵を使わない料理はないかと駄目元で注文する。
すると豆腐ステーキが出てきて、その美味しさに感動しつつ、人間がこんなに美味しい物が作れるのかと悔しさを感じる。
これをきっかけにフォルダニアは旅に出る事にし、各地の料理を食べて研究している。
特定の好物は無く、豆腐ステーキ以外には焼きおにぎりや納豆スパと納豆ご飯など、来店するたびに色々な物を食べている。
毎週来店するわけでは無いが、店主からは偏食の人と思われ覚えられている。

トマス・アルフェイド(通称:ミートソース)

CV:屋良有作

大商会「アルフェイド商会」の元当主。
トマスが当主だった頃、ねこやで食べたパスタを参考にし、異世界で様々なパスタ料理を作り「商会の中興の祖」「料理発明の天才」と呼ばれるようになる。
その結果、商会で扱っていたが人気がなかった小麦麺(パスタ)の人気が上がり、アルフェイド商会を王都一の大商会にさせた。
異世界で「騎士のソース」と言われているソースも、元々はねこやのベシャメルソースを基にしている。
トマスはねこやには30年近く通い続け、ねこやのミートソーススパゲティを再現する事を最終目標にしている。
ねこやには商人としても関わっており、店主に異世界の食材や薬を売っている。
孫のシリウスをねこやに連れて行き、扉の存在を教え、自身はねこやの客という立場からは引退した。

ガガンポ(通称:オムライス)

CV:保村真
ナレーション:桑島法子

トカゲと人間の中間の姿をした「リザードマン」の「青き尻尾の一族」と呼ばれる部族の若者。
30年ほど前に青き尻尾の一族の縄張りにねこやの扉が現れ、当時一族で最強の勇者が扉へ入った。
そこには先代の店主がおり、勇者は食べ物を持ち帰った。
そこから1年に一度の祭りで一族で一番強い勇者を一人決め、7日に一度のドヨウの日に勇者だけがねこやを訪れるという決まりが出来る。
現在の勇者はガガンポで、ガガンポは身を清め正装を着て、お金とお皿を持ってねこやへ向かう。
ガガンポは「オムライスオオモリ、オムレツ3コモチカエリ」という言葉を呪文として覚えており、それを店主に伝え、オムライスを出してもらう。
お腹一杯になるまでオムライスをおかわりし、きちんとお金を払い、帰りにパーティー用のオムレツ3つを一族の皆へのお土産で持ち帰る。
ガガンポの帰りを待っていた一族達はオムレツを皆で分けて食べるのであった。

リザードマンはリザードマン同士にしか分からない言語を使っており、魔法の鈴で通訳されているはずであるが、ねこやに入るとカタコトになる。
アニメ版ではリザードマンの生態や歴史、ガガンポが料理を食べた感想などに全てナレーションがつく演出がされた。

アーデルハイド(通称:チョコレートパフェ)

CV:上田麗奈

帝国の現皇帝の第1皇女。
四歳の頃、祖父初代皇帝ヴィルヘイムに連れられてねこやへ行き、そこで「雲」を食べる。
その雲がなんであったかは覚えておらず、ヴィルヘイムも亡くなってしまう。
16歳の誕生日を迎える前に貧民殺しと呼ばれる肺の病気を患い、療養生活をしていた。
塞ぎ気味になり、食も進まない日々であったが、ある日屋敷の中でねこやの扉を発見する。
昔ねこやへ行ったことを忘れているアーデルハイドであったが、扉の中へ入る。
そしてアーデルハイドが小さい頃に出会った(その頃は若かった)現在の店主に再会し、ヴィルヘルムの話をされ、昔の事を思い出す。
もう一度「雲」が食べたいと言うと、チョコレートパフェが出てきた。
アーデルハイドが雲と読んでいたのはアイスであったのである。
そこからアーデルハイトは常連となり、ねこやに行く度にパフェのメニューから好きな物を食べるようになった。
パフェの影響なのか、塞ぎ気味であったアーデルハイトは心身ともに元気になる。

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