宇宙刑事シャイダー(特撮テレビ)のネタバレ解説・考察まとめ

宇宙刑事シャイダーとは、1984年に放映された東映製作の特撮ヒーロー番組で、宇宙刑事ギャバンより続く「宇宙刑事シリーズ」の第3作目にして最終作である。訓練学校を卒業したばかりの新米宇宙刑事・シャイダーこと沢村大と相棒のアニーが、シリーズ最強最悪の宇宙犯罪組織・フーマに挑む姿を描く。「不思議」をテーマとした奇抜な悪役や完成度の高いストーリーで、シリーズ中でも独自の輝きを持った作品といえる。

「ビデオ」という単語がまだ未来的な響きを持っていた、当時らしいネーミングの武器。

腰部のホルスターに収納されているシャイダーの光線銃。前作シャリバンのクライムバスター同様、レーザーエネルギーのコントロールにより戦闘に応じて5種類の光線(破壊ビーム・ショックビーム・融解ビーム・キラービーム・治療ビーム)を使い分けることができる。後部に付いているビデオスクリーンモニターで標的を捕捉することで、百発百中の命中精度を誇る。アニーの銃を借りて、2丁拳銃で戦うこともある。その最大破壊力はすさまじく、不思議獣カゲカゲ戦とギャル1との決戦ではこの武器が決まり手となった。

レーザーブレード

「レーザー・ブレード!」この武器の登場で、テンションは否が応でも高まるというものだ。

宇宙刑事の最もポピュラーな武装であり、シャイダーの主力武器でもある光子エネルギー剣。普段は片手持ちの実体剣だが、バードニウムエネルギーを注入することで刀身がエネルギーにより青白く発光する。シャイダーのタイプは、レーザー・ウィップと呼ばれる鞭に変形可能で、敵の武器をからめとったり、相手を手繰り寄せたりといった戦法を取ることが可能である。使用者の気力と集中力が極限まで絞り込まれていなければ使いこなすことが出来ないとされており、第19話では動揺からレーザーブレードを発動させることが出来なかった事がある。エネルギー注入時には、剣を左手で逆手に構え、右手で注入した後、右手に持ち替える。劇中では、レーザーブレードと敵から奪った武器とのコンビネーションで攻撃するシーンが度々見られ、鮮やかに戦況を逆転させることも多かった。

シャイダーブルーフラッシュ

必殺の一閃。「青き閃光」が戦場に走る!

エネルギーを注入したレーザーブレードで敵を真一文字に切り裂く、シャイダー最大の必殺技。劇中ではレーザーブレードと敵から奪った武器のコンビネーション攻撃の後、この技を繰り出すことも多い。何気に、一度も破られたことのない必殺技である。

登場メカニック

超次元戦闘母艦バビロス

平和を呼ぶ自由の使者、宇宙刑事の要塞だ。

バトルフォーメーション。前作のグランドバースに対しより人型に近いフォルムだ。

バビロス最大の主砲を放つシューティングフォーメーション。インパクト抜群のビジュアルだ。

全長:430m
重量:68000t

シャイダーとアニーの活動拠点である超次元戦闘母艦。戦艦形態時の武器は両翼から発射する「バビロスビーム」。バトルフォーメーション、シューティングフォーメーションと呼ばれるロボ形態、拳銃のような主砲発射形態に変形できる。バトルフォーメーションでの武器は、指から放つ「バビロスレーザー」と胸から放つ2連ミサイルの「バビロスミサイル」、胸の放熱装甲板から放つ熱光線「バビロスファイヤー」。最初期にはバトルフォーメーションには着ぐるみが使用されたが、後にミニチュアモデルによる演出に統合され、使用されなくなった。シューティングフォーメーション時の武器は、シャイダーの意思と連動し敵の戦闘母艦を一撃で破壊する超次元波動砲「ビッグ・マグナム」。この際、空間に巨大なワイヤーフレーム状のシャイダーが展開し、シャイダーの動きに連動し、彼の発する念波によって、あたかもシャイダー自身が引き金を引くようにビッグ・マグナムを放つ。ビッグ・マグナムはシャイダーのもう一つの必殺技と呼べるほど、強いインパクトを持った武装である。

超次元戦車シャイアン

スマートさと力強さを併せ持つ、男心をくすぐる名戦車だ。

左より、地上戦用のバトルシャイアン、空中戦用のスカイシャイアン。状況に応じて分離作戦を実行する。

全長:39m
重量:300t

バビロスに格納されている超次元戦車。上下2機に分離でき、上部はスカイシャイアン、下部はバトルシャイアンとなる。2人の宇宙刑事が2機に分乗し、分離して別個に戦うという描写も多かった。
スカイシャイアンは主にアニーがシャイダーを支援する時に搭乗することが多い。武器は両翼から発射する「シャイアンビーム」で、オートコントロールも可能。バトルシャイアンは主にシャイダーが搭乗することが多く、前部中央にある巨大ドリルで地底を進む。地底100メートルの金属反応をも見逃さない物質探査装置シャイアンサーチャーを装備。武器は機体両サイドに内蔵された「シャイアンロケット」。いくつものフーマの地下基地に突入、壊滅させた。

超次元マシーン・ブルホーク

飛行タイプへの変形機構を備えたスーパーマシン。

全長:2.8m
重量:390kg
走行速度:790km/h
飛行速度:マッハ3

地上、空中のみならず、不思議時空内も移動可能な超次元マシン。「ホークミサイル」、「ホークレーザー」を装備。なお、飛行時には後部に折りたたまれている翼を展開し飛行形態となる。変形は僅か100分の1秒で完了する。
また最終話では、ブルホークに酷似した「戦士シャイダー」のバイクが登場している。イースター島の戦士シャイダーの遺跡に隠されており、次元移動機能を持っている事から、シャイダーはこの機能で不思議宮殿に直接乗り込んだ。

宇宙犯罪組織・不思議界フーマ

宇宙犯罪組織マドー壊滅後に現れた、暗黒宇宙最強最悪の宇宙犯罪組織。全ての原子核が圧縮され、6000℃の光と熱を発して煮えたぎっているという不思議時空と呼ばれる異次元空間に浮かぶ不思議宮殿を本拠地とし、前作の宇宙犯罪組織マクー・マドーを遥かに凌ぐ大軍団で全銀河の征服を企てた。全銀河規模で侵攻を図れるほどの圧倒的な戦力を有しており、アニーの故郷・マウント惑星のように直接的な武力によって壊滅させた星も多い一方、その星の住人を怠け者にして堕落・退化させたり、不思議ソング病を蔓延させて住人同士を闘争させ自滅に追いやるなど、間接的な侵略も得意である。
特に地球に対しては、宇宙のオパールと称するほど高く評価しているため、これを傷付けず美しいまま乗っ取るため、人間の心を闇で覆い、内面から支配する方法を基本戦略として採用している。なお、地球を特別扱いするのは、1万2千年前、彼らが地球に植民地である「ムー帝国」を築いていたからでもある。
典型的なエゴイストの集団で、幹部同士の抗争が絶えなかったマクー・マドーと異なり、使命のためなら命を投げ打つことも厭わない忠誠心を持ったものが多い。首領である大帝王クビライを全知全能の神として崇める宗教的な雰囲気を持つ組織であり、その求心力は非常に高い。そのため最終盤では銀河各地へ大規模な侵攻を繰り広げ、圧倒的な優位に立っていたにもかかわらず、最終話でクビライがシャイダーに倒され、その情報が銀河全域に伝わると、全軍の士気は一気に崩壊し、またたく間に壊滅してしまった程である。

不思議ソング

nae201403
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@nae201403

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