グランディア(Grandia)のネタバレ解説・考察まとめ
グランディアとは、1997年に発売されたセガサターン用RPGゲーム。その後プレイステーションに移植され、2009年にプレイステーションのアーカイブスでダウンロード可能になった。ゲーム発売から20年経っても名作との呼び声が高い。冒険者に憧れる主人公「ジャスティン」は、作中の文明「古代エンジュール文明」の遺跡で、謎の美少女「リエーテ」に神殿「アレント」を目指すように言われ、冒険へ出る。
精霊の聖地の最深部に辿り付く。
ラップとリエーテは精霊の力をジャスティンに受け取るように言い、ジャスティンは階段を上がる。
そして、これまで人間は悲しい歴史ばかりを繰り返してきて、その結果ガイアを生んで光翼人を犠牲にしてきた事、そしてまたその歴史が繰り返そうとしている事、それではいけないという事を精霊に呼びかける。
精霊はジャスティンの前に精霊石を出すが、ジャスティンはそれを受け取らない。
ガイアと戦える新しい力が必要なのだというと、精霊石は形を変えて剣の形になった。
ジャスティンは人間と世界を繋ぐ力を手に入れたのである。
精霊の聖地の出口はガイアの居る要塞の近くへ繋がっていた。
要塞の地下からガイアの本体(体内)を目指す。
するとガイア本体の中で、先に戦いに行っていたミューレンとフィーナに追いつく。
ミューレンたちはガイアバトラーに囲まれてピンチになっており、ジャスティンが精霊の剣でそれを倒す。
フィーナはジャスティンの持つ剣から精霊の気配を感じ、ジャスティンが精霊に認められた存在になったのだと気づく。
しかしミューレンは、愚かな歴史ばかりを繰り返す人間を精霊が許してくれるはずがないと否定し、ジャスティンに勝負を挑んだ。
ジャスティンが勝利し、ミューレンはジャスティンの力を認めた。
そして、自分がもっと早くリーンの言葉を理解してあげられていたら、リーンを失わずに済んだのだと言う。
フィーナは、皆が自分達の間違いに気づくための時間をリーンが作ってくれたのだと言い、今からでも遅くない一緒に戦おうと説得。
ミューレンは、まだ自分には出来る事があるとジャスティンたちに協力し、皆のために自分の力を役立てようと誓う。
ミューレンはガイアと戦い力尽きて死ぬのが自分の運命だと思っていたが、ジャスティンによって運命を変えられたのであった。
そこへガーライル軍のカイトに乗ったミオ・サキ・ナナ、そして飛行エイに乗ったスー・ミルダ・ガドイン・ギドがジャスティンたちの応援と加勢に来た。
ミューレンは彼らの作戦指揮をするために離脱し、後の事をジャスティンに託した。
ガイアの体内最深部でガイアと一体化したバールが居た。
ジャスティン・フィーナ・ラップ・リエーテの四人はバールと戦い、打ち勝つ。
最後の仕上げであるガイアを生み出した元になった精霊石の破壊に向かう。
しかし、ラップとリエーテはここから先はジャスティンとフィーナだけで行くのが相応しいと身を引く。
ラップは、ジャスティンを冗談で勇者と呼び、ジャスティンという人間と一緒に戦えた事が誇らしいと背中を押した。
リエーテは、自分がリエーテの名を継いだ時からただ待つだけの存在であったが、ジャスティンがリエーテの運命を変え、リエーテは自ら外の世界を歩けるようになったことを感謝した。
ラップとリエーテは安全な場所まで降りて行き、ジャステインとフィーナは精霊石の前に立った。
そしてジャステインが精霊から授かった剣で精霊石を砕いた。
禍々しいガイアは消え去り、虹色の光が世界を包んだ。
ジャスティンが目を覚ますと、草原でフィーナが手を握っていた。
ガイアは巨大な大樹になっていて、その周りも一面に緑が生い茂っていた。
そして仲間達は全員その周りで喜び合っていた。
ジールパドンなどの石化された人々や木々も次々に元に戻っていった。
ミューレンはその光景を見ながら、「見えているかリーン」と語りかける。
悲しい運命から解き放たれ、リーンの望んでいた新しい歴史が始まるのだと呟く。
すると精霊達がミューレンの前を横切り、ミューレンは精霊に導かれるように振り向くと、精霊たちが集まり光出している。
その光の中からリーンが現れた。
リーンは始めはきょとんとした顔をしていたが、ミューレンが両手を広げるとミューレンの懐に飛び込んだ。
その光景を遠目にフィーナとジャスティンも見ており、この奇跡を喜んだ。
奇跡は精霊が運んできたんだというジャスティンに、フィーナは「運んできたのはジャスティン、あなたよ」と微笑んだ。
エピローグ
10年後のパームの街にて、すっかり大人になったスーが現れる。
ガイアを倒してからの10年で世界は劇的に変化していた。
パームの街には世界の果ての壁を越えてきたレーヌ人やモゲ族などがいて、人種の関係ない世界となっていた。
今日は10年ぶりにジャスティンとフィーナがパームへ帰って来る日で、スーは足早に港へ向かう。
すると港にはジャスティンとフィーナそっくりの小さな子供が5人現れる。
そしてスーと一緒に居たプーイを見ると、お父さんの言ってた通りだとはしゃぎだし、プーイは子供達に囲まれた。
スーがあなた達のお父さんとお母さんは?と聞くと、まだ船の中だと言う。
スーは船のほうを見た後「ジャスティーン!フィーナー!」と片手を上げて叫んだ。
【END】
『グランディア』の登場人物・キャラクター
プレイヤーキャラ
ジャスティン
CV:瀧本富士子
本作の主人公。14歳。故郷はパーム。
父と祖父が冒険者であったため、冒険者に憧れている男の子。
父の形見として精霊石を持ち歩いている。
正義感が強く好奇心豊かでヤンチャでポジティブな性格。
幼馴染のスーと共にサルト遺跡へ行きリエーテに会い、アレントを目指し冒険を始める。
その後フィーナに出会い、世界の果てを登り、沢山の人々と出会いながら故郷から遠く離れたアレントへ到着する。
最初はただ行って見たいというだけでアレントを目指していたが、ガイアや光翼人の事を知り、世界を救うための手段を知るためにアレントへ行った。
悪いことを悪いと言い、理想を口にし、我武者羅に突き進む青臭さが人々を惹き付け、最後には精霊にも認められた。
戦闘では剣・メイス・斧を使うアタッカー寄り。
足もそこそこ速く、力もそこそこあり、色々なタイプの技がバランス良く使える。
スー
CV:西原久美子
ジャスティンの幼馴染。8歳。
両親を亡くし伯父夫婦の家に住んでいる。家はジャスティンの家の隣。
素敵なレディになる事を目指し、大人っぽい言動が多い。
しかし動揺したり怒ったりすると年齢相応のになり、突飛な行動を取る事も。
ジャスティンの保護者(自称)として一緒に冒険に付いて行った。
ダイドの村までジャスティンたちと一緒に冒険したが、体調を崩してパームへ帰った。
8歳のスーが、年上のジャスティンたちに心配かけないよう振舞う健気な姿に涙した人も多い。
最後はジャスティンを応援するためにパームからジールパドンまで自力で駆けつけた。
小説版ではその道中が少し描かれている。
頭にはリボンのように「プーイ(CV:橘ひかり)」がくっ付いている。
ジャスティンの父親が旅先で見つけてきた謎の生物。
「ぷうぷう」と鳴き、飛ぶ事ができる。
いつもスーと一緒に居る。
戦闘では射撃類とメイスを使う。
プーイを使って応援(回復)したり、プーイを投げて攻撃したりする。
攻撃技も使えるが、どちらかというと支援型。
フィーナ
CV:日高のり子
本作のヒロイン。16歳。リーンの双子の妹。
ニューパームに住み、冒険者教会に属する腕利きの冒険者だったが、ジャスティンと出会い自由に冒険する道を選んだ。
明るく活発な性格で、感情が豊かで、優しい母性的な面もある。
ジャスティン達より冒険者としてのノウハウがあり、頼れるお姉さん。
姉リーンがガーライル軍に居た事や光翼人であった事に動揺し、命を落とした時にはふさぎ込んでしまった。
そして自分も光翼人である事が発覚すると、その責任感とジャスティンたちを守りたいという気持ちから、自ら戦場へ行ってしまう。
ガイアを倒した後はジャスティンと結婚し、5人の子供を作り、世界中を冒険しまわっている。
戦闘ではナイフやムチを使う。
回復技や攻撃技をバランスよく覚え、物理攻撃よりも魔法攻撃型になる。
レベルMAXまで上げると光翼人のフィーナ専用魔法を覚えられる。
ガドイン
CV:納谷六朗
ダイドの村最強の剣士。38歳。
ジャスティンたちが世界の果てを越えて最初に出会う人物。
得意料理は「飛竜のシチュー」。
寡黙な漢で、己を鍛えるために修行しているが、女性は苦手。
ジャスティンに奥義「竜陣剣」を教え、中盤のジャスティンの必殺技になる。
戦闘面では剣のみを使う。
ジャスティンたちよりもずっとレベルが高い状態で仲間になるが、ディスク1の最後に仲間から抜ける。
足は遅いがその分一撃が重いタイプ。
ラップ
CV:山口勝平
カフーの少年。15歳。
ジャスティンたちが人魚の海を渡り、未開の地に立ち寄った際に出会った。
ガキ大将で、口調は荒く、デリカシーのない発言をする。
しかしその一方で熱血で、情が深く、同い年でタイプの似たジャスティンとは直ぐに仲良しになった。
ジャスティンをマブダチと呼び、仲間になった後は最後までジャスティンたちの側で一緒に戦ってくれる存在。
故郷のカフーの里はラップが小さい頃にガーライル軍とガイアによって石の森にされてしまい、その時に両親は石になってしまった。
それからずっと両親の元に通い、石に変わった両親を磨いていたため、ジャスティンたちが訪れた時は石が丸くなっていた。
よそ者を入れないという古いしきたりを守るカフーの里及び長老(ラップの祖父)と対立しがち。
戦い方は剣・ナイフ・手裏剣を使う。
忍者であるため、分裂したり手裏剣を使い、足が速い。
最後までいる戦闘メンバーのため、マナエッグで魔法を覚えさせる事ができる。
ミルダ
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目次 - Contents
- 『グランディア』の概要
- 『グランディア』のあらすじ・ストーリー
- メッシナ大陸からニューパーム大陸へ
- ニューパーム大陸から世界の果てへ
- 世界の果てから西エレンシア大陸へ
- 西エレンシア大陸から東エレンシア大陸へ
- アレントに到着
- ガイアの復活
- ジャスティンの挫折
- 最後の戦いへ
- エピローグ
- 『グランディア』の登場人物・キャラクター
- プレイヤーキャラ
- ジャスティン
- スー
- フィーナ
- ガドイン
- ラップ
- ミルダ
- ギド
- リエーテ
- ガーライル軍
- バール
- ミューレン
- リーン
- ナナ
- ミオ
- サキ
- その他
- リリィ
- ジン
- ガンツ
- パコン
- レム
- アルマ
- ニッキ
- ダーリン
- デーリン
- ドーリン
- 『グランディア』のゲームシステム
- 戦闘
- 魔法
- 専用技
- ダンジョン
- 『グランディア』の用語
- エンジュール文明
- 精霊
- 精霊石
- 光翼人
- ガイア
- 地理
- メッシナ大陸(旧大陸)
- パーム
- ニューパーム大陸(新大陸)・西エレンシア大陸
- ニューパーム
- ルクの村
- 世界の果て
- ダイトの村
- ガンボの村
- 東エレンシア大陸
- カフーの里
- ジールパドン
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