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silverlining0719のレビュー・評価・感想

怪物公爵と契約公女
8

姉の生贄として、生まれた少女は怪物公爵に助けを求める

必ず金髪と白髪の兄弟が生まれるスペラード侯爵家では、金髪の子だけが持つ「闇の力」を強めるために、白髪の子は生贄になる運命でした。
白髪のレスリーは、金髪のエリーにいじめられていました。生贄として火が燃え盛る小屋に入れられたとき、生贄になった歴代の子どもたちに助けられ、小屋から出た日から、レスリーも金髪の子だけが持つ「闇の力」を持ちました。
「闇の力」を持ったレスリーは、スペラード侯爵家の滅亡と生贄になった歴代の子どもたちへの復讐を果たそうとします。そのため、怪物公爵と呼ばれるサルバトール家に「養女にしてほしい」と取引を持ち込み、養女となったレスリーが公爵や兄たちに愛されながら、願いを叶えていく物語です。
当主の顔に大きなやけどがあり、大柄で不愛想、喧嘩が強く恐れられていたサルバトール家を、レスリーは怖がりませんでした。礼儀正しく、教養もあったレスリーが気に入られ、愛されるところが見どころです。
腕にやけどの痕があり、両親のほうが怖かったレスリーは、姉の役に立つために身につけていた教養のおかげで、サルバトール家のひとりひとりの中身が見られました。
境遇を知ったサルバトール家が、全力でレスリーを守り愛したところがすてきでした。ココアにクッキーを浮かべて喜んだり、着飾ったり、年相応の表情が可愛かったです。
いじめてくる姉に言い返せるようになった姿には、心が強くなったカッコよさを感じるでしょう。いろいろな人に愛され自分の道を決め、幸せをつかむ姿を見てほしいです。

精神科ナースになったわけ
8

患者との距離感

精神科のナースになった女性がはじめての精神科でいろいろ戸惑いながら、患者さんと向き合う話です。
ただ、見ているだけだとわからないことの多いこだわりも話を聞いてみたら、ああ、だからなのかとわかったりしていました。
わからないものは怖いってのはほんと真理で、なんとなく精神科って怖い気がするけど、いろいろ理解すると、怖くなくなります。
ほんと、看護師さんは大変な仕事だなあと思いました。
患者さんに寄り添って、看護し、患者さんが死なないようにしないといけないし、だからってかまいすぎると、悪くなることもあるし、でほんとにいろいろ考えなきゃいけないんだなと思いました。
看護師なら、一番近くにと思っていたけど、そういうことじゃないんですな。
距離感が大事なんだなと思いました。
主役の看護師さんは身内の死で、自身がおかしくなったことをきっかけに看護師になった人です。
私自身、疲れ切ってる時に、なんかあると、怒鳴りたくなったり、外で座り込みたくなったりするし、ほんと誰でも精神科に入院する可能性はあるなと思いました。
近頃は心療内科とかカウンセリングも随分、市民権を得たというか、通いやすくはなったと思いますが、もっともっと身近なものになるといいなと思います。

小林さんちのメイドラゴン / Miss Kobayashi's Dragon Maid
8

ほのぼのと見せかけ人間模様も垣間見える!

作品タイトルを見て、敬遠してしまう人もいるかもしれないが是非見観てほしい。

主人公、小林さんはメイド・酒が好きなプログラマーとして人間社会を生き抜いている女性。
ひょんなことから、異世界からやってきたドラゴンの「トール(女の子)」と共同生活を始めるのだが、
この共同生活がドタバタもありつつ、ジーンとくるシーンもありバランスが取れている作品だ(ちなみにトールは小林さんのメイドととして生活を共にするよ)。

ドラゴン目線の人間・社会を観察している様子や、そこにドラゴンという異種な存在がどんどん馴染んでいく姿はほのぼのとする。
だが、ほのぼのするだけでなくドラゴンにも人間的な一面があったり、特有の悩みなど全話を通して飽きさせない構成になっていると感じる。
原作漫画を読まずして、アニメを鑑賞したが十分楽しめる作品(京アニすげえよ)。

恐らく、回が進むごとに男女問わずこうなるであろう…。
「小林さんかっけえ…」
小林さんの一見さばさばした感じのキャラクターから放たれる、包容力は最高。
現実世界に小林さんみたいな友達や同僚がいると素敵だなぁと思うはず。

ドラゴンが人間社会に溶け込み、メイドとして生きていく姿や素直に人間はなぜこういう生き方をしているんだろうと思うシーンはなんだか忘れていたことを思い返させる。
全話鑑賞後、そのまま二期も放送中なので是非見てほしい。

最後に、男性諸君にはドラゴンは基本巨乳であることも伝えておく!

メイドインアビス / Made in Abyss
10

全ての始まりの総集編

人気アニメーション、『メイドインアビス』の総集編の『前編』であり、第1話から第7話Aパートを再編集し新規シーンを追加した作品が『旅立ちの夜明け』だ。ある孤島である巨大な縦穴が発見された。縦穴には『魔力』があり、未知の原生生物や遺物と呼ばれる宝が存在し、様々な『探窟家』と呼ばれる冒険家を呼び寄せた。人々は縦穴の周りに『オース』という町を築き、縦穴と共存する事を望んだ。巨大な縦穴の名は『アビス』という。アビスには『呪い』も存在し、それは、アビスを降りる分には問題は無いが、帰路、つまり『上昇する時』に様々な負荷を身体に受ける。軽い負荷は、『目眩』や『吐き気』、『頭痛』から、重い物ともなると『全身の激痛』や『出血』、『幻覚』、果ては『人間性の消失』等がある。この危険かつ魅惑的なアビスに『探窟家』と呼ばれる者達が挑む物語だ。
主人公の幼い少女、『リコ』もその内の一人だ。孤児院で暮らし、アビスの浅い箇所で採掘作業をしていたリコは、巨大な原生生物に襲われそうになった所を何者かに助けられた。リコを助けたと思われる者は、リコと歳の変わらない褐色の肌の少年だった。彼は人間ではなく、強靭な身体を持つロボットであり、自身の事はおろか、ロボットである事さえ記憶を喪失していた。リコは恩人であるロボットを孤児院に連れ帰り、『レグ』という名を与え、友人達の提案で身の上話を偽り、孤児院で暮らすよう手はずを整えた。そんな時、リコの母親の、達人の探窟家が持つ事を許される『白笛』 と、封書がアビスから上がって来た。封書には、幾つかの記録と、『奈落の底で待つ』という短い手紙が入っていた。リコは、『奈落の底で待つ』という母からの手紙を頼りに母に会う為に、レグは、リコを守り、自身の出自を知る為にアビスへと旅立つ。彼女等の旅は過酷なものだった。
二層目からは、恐ろしい原生生物に襲われ、最初の目的地である監視基地(シーカーキャンプ)では、リコの母親を知り、リコの母親と同様に『白笛』を持つ、『不動卿、動かざるオーゼン』という女性から手痛い歓迎と、これから先、アビスで生き残る為の厳しく辛い『生存訓練』を受け、一回り成長を遂げる。リコとレグは、オーゼンと友人になったオーゼンの弟子マルルクに別れを告げ、更に下の階層へと向かう。物語はここで、彼女らの旅路の無事を祈りつつ、【後編】へと続く事となる。

女子高生の無駄づかい / 女子無駄 / Wasteful Days of High School Girls
8

何も考えずに笑いたい時に、ぜひ!

女子高生の無駄遣いは、その名の通り、女子高を舞台にした個性溢れるキャラクターたちのコメディアニメです。登場人物たちが、お互いにあだ名をつけるのですが、バカやオタ、ロリなど悪口のような名前もあります。しかし、一見酷いと思われるような名前でも、物語の回数を重ねていくうちに、この作風と相まって声優さんの声にも親しみが出てきます。
バカはバカだけど、悪口だけではない、友だち同士の距離感が感じられる作品です。
物語は、最初から最後まで、いい意味で期待を裏切っていく展開です。特に、主人公であるバカの行動が、予測不可能で、ユーモラスです。
つっこみ役のオタも、バカが何かをするとすかさずつっこみをしたり、あえて無視をしたりするので、そのさじ加減も見どころだと思います。
この作品は、シリアスやホラーの要素がなく、そういったものが苦手な方も見ることができます。頭を空っぽにして見ることをおすすめします。
疲れた時や心のなかが曇りがちな時、それらを笑って吹き飛ばしたい時に見てみて下さい。お茶を飲みながらの視聴は吹き出してしまう恐れがあるため、おすすめできません。
1人の時も、友だちといる時も、明るく楽しくなれるような作品です。ぜひ、ゆったりとした気持ちで、見ていただけると嬉しいです。

映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ
10

プリキュア15年の集大成、かつての子供たちへ涙のエール

本作は15周年を迎えたプリキュアシリーズにおいて、通常春に上映される複数の作品からプリキュアたちが集合して悪を倒す所謂「オールスターズ」系作品を秋に改めて公開した映画です。

歴代プリキュアたちの記憶と能力を吸収し使いこなす事が出来る謎の存在「ミデン」に襲われる「HUGっとプリキュア」の面々。記憶を奪われたプリキュアは赤ん坊の年齢にまで小さくなり共に戦った事もすっかり忘れてしまいます。
独り追い詰められる「キュアエール/野乃はな」。そのピンチを救ったのは初めてプリキュアに変身して悪と戦った「キュアブラック/美墨なぎさ」と「キュアホワイト/雪城ほのか」。彼女たちもミデンに襲われ仲間の記憶を奪われつつも、はなたちのいる世界に現れ辛くもミデンを撃退しますが、赤ん坊になりすっかり気弱になってしまった他の仲間はそれぞれがバラバラな行動ではなとなぎさを悩ませます。さっきまでピクニックを楽しみ、笑いあっていたのに今は自分を拒絶しこの場を逃げ出そうとさえしている。

プリキュアという作品で度々出てくる「絆」、それがミデンという記憶を奪う「敵」によって断絶してしまう描写はとてもショッキングで悲しみに溢れています。
それまでも仲間がバラバラになって行動するストーリーはありましたが、「一緒にいるのに自分が分かってもらえないもどかしさ」をここまで強烈に描いたのは無かったように思います。後に「HUGっと」と「ふたりは」の2チームは記憶を取り戻しミデンを追い詰めるのですが、彼の正体である古いカメラ(フィルムも無く使用もされていない)の楽しい・嬉しいといった感情を知らず他人から奪う事で自分に「焼き付けようと」してもなお虚しさしか感じない姿にまた胸を撃たれます。それはキュアエールも同じで、彼女は相手の気持ちになって考え理解し受け入れようとします。
思えばプリキュアの根底には相手の倒すことそれがメインでは無く、普通の生活を脅かす者に立ち向かう姿勢が描かれておりたとえそれが敵であっても理解しようと努力し受け入れる。それが一貫して描かれています。本作でもそれは余すことなく表現され感動を誘うのです。

Re:ゼロから始める異世界生活 / リゼロ / Re:Zero
9

オススメできる異世界もの

最初はよくある異世界ものだろうなと思いながら、主人公の男性もあまりさえないしなーと思いながら見ていました。
異世界に来たばかりでチンピラに絡まれ、ピンチの主人公をヒロインが助けて一目ぼれし、自分を助けてくれたヒロインの力になりたいと奮闘する話です。
主人公が死んでしまうと、ある一定のターニングポイントに戻る。
敵は強いが主人公は普通の人間なのでどう考えても敵わない相手なのだが、ヒロインやその世界で出会った仲間たちと協力したり、交渉したりしながら死を回避するのが見どころです。時に仲間と険悪になったり諦めそうになったり、死に過ぎて気が狂ったりしてしまうのですが、そのたびに仲間に怒られたり励まされたり、大好きです!と告白されたりラブコメ要素もあります。
途中主人公がかなりピリピリしていたりグダグダしたりしている所が私は気に食わなくて主人公のことがあまり好きではないのですが、仲間のヒロインや女の子がかわいいので見ています笑
原作のラノベは読んだことはなくアニメのみ視聴しましたが、アニメだけでも結構楽しめます。初期OPのRedoも疾走感がありかっこよくて乗れる曲です。逆にEDはしっとりしていて神曲と言っているファンも結構多いです。

恋は雨上がりのように / 恋雨 / Koi wa Ameagari no You ni
8

誰かと一体感を感じられることって美しい

この映画は、女子高生の橘あきらが、冴えないバツイチ店長の近藤に恋をするという話です。同年代の男子よりも、身近にいる大人の男性に惹かれてしまう気持ちには、共感できる人もいるのではないでしょうか。実際にバイトの店長とかなり親しくなるということは現実にあまり無いと思いますが、だからこそ夢があるというか、設定がとても良いと思います。
普通の恋愛ものでよくあるイチャイチャするラブシーンなどは全く無いのですが、あきらが素直に好きと告白するシーンや、無理やりデートに誘うところなどが可愛らしくてキュンキュンしました。あきらが雨でずぶ濡れになって近藤の家に来るシーンが一番ドキドキしました。あきらのまっすぐな気持ちと近藤の生真面目さがぶつかって、最後どういう結論になるか是非見て欲しいです。
この2人の性格や思いはとても人間味があって、改めて誰かと一体感を感じられることって美しいなと思わされました。あきらは怪我のため好きな陸上を諦めてバイトに打ち込んでいましたが、近藤と親しくなるにつれ、近藤があきらの背中を後押ししているのにグッときました。「橘さんにはもっとやりたいことがあるんじゃないのかなあ」と彼女にとって一番必要な言葉をかけてあげる近藤の優しさが胸に沁みました。見た人の背中を押してくれるような優しい映画でした。

干物妹!うまるちゃん / Himouto! Umaru-chan
10

日常系好きな方にはもってこい!!ほんわかアニメ

まず、登場人物が皆それぞれ個性的で見ていて飽きません。兄弟愛が深いものに不快感を覚える人は見ない方がいいかもしれませんが、とてもほんわかするアニメです。
主人公であるうまるちゃんは外では完璧な女の子ですが、家に帰ると豹変します。アニメ、ゲームが大好きでそのためなら寝る事も惜しみません。お兄ちゃんに頼りっきりで家ではダメダメ感が強いですが、なんだかんだお兄ちゃんや友達を思いやり大事にしています。
うまるちゃんは自分の好きな事を精一杯して生活しています。私はそれを見ていて、とても羨ましく思います。最初はうまく打ち解けられない友達もいますが、うまるちゃんのコミュニケーション力は凄まじいです。
二期までやっていましたが、その後の物語も凄く気になる作品です。日常系アニメが好きな方にはもってこいの作品です。声優さんもぴったりで、なんといってもうまるちゃんは外の時の声と家の中の時の声でうまく使い分けているので、そこも見所です。ここまでうまるちゃんの話ばかりしてきましたが、全員おすすめキャラです。うまるちゃんの友達のえびなちゃんがうまるちゃんのお兄ちゃんと会うときの反応を是非堪能してもらいたいです。絶対見るべき作品です。

ザ・フォーリナー/復讐者 / The Foreigner
10

怖さと哀しみを湛えたジャッキーの新境地!

最愛の娘を爆弾テロで失った初老の男性が執拗なまでの復讐心に取り憑かれ、かつて米軍特殊部隊で培った技術を駆使し憎むべき標的に肉薄していく。
還暦を過ぎ、更に円熟味を増したジャッキーが、娘を愛する父親から一転「深い悲しみと怒りに裏打ちされた戦闘マシーン」と化す。その変貌ぶりはただ単なるアクションスターでは出せない「ある種の凄み」を強烈なまでに印象づけてくれる。
こういったアクション映画には定評のある監督のマーティン・キャンベルの手腕も確かで、「感情の発露としてのアクション」と「時に冷徹な政治まで絡む複雑な人間ドラマ」を巧みに融合させ、最後まで觀るものを惹きつける展開はさすがと言わざるを得ない。
そしてなんと云ってもジャッキーだけではなく、もう一人の主役ともいっていいピアース・ブロスナンもこの映画のキーマンとして存在感を発揮し「副首相となった今も「かつてテロリストだった過去』の呪縛からは逃れられない男」としてジャッキーと対峙しながら作品を盛り上げていて、二人の対決シーンもアクションこそないもののまさに静寂の中にも火花が散るかのような雰囲気で、間違いなく本作の見どころといえる。

ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・イーブイ
8

気分はポケモントレーナー!

2018年秋に任天堂より発売されたポケモンシリーズの作品。
かつてゲームボーイソフトで発売されたピカチュウ版のリメイクとして発売されたことは、幼き頃にピカチュウとともに冒険に出かけた若者たちに懐かしさを感じさせたのではないでしょうか。主人公の後ろを愛らしいピカチュウがついてくる姿は、まさしくアニメのサトシさながら。自分自身がポケモンの世界に飛び込んで、魅力的な登場人物たちとともに友情を育んだり、ポケモンと触れ合ったりしているような気持ちになります。
連れ歩けるポケモンはピカチュウ以外のポケモンもOK!お気に入りのポケモンを引き連れて歩き、時にはコミュニケーションを楽しみ…画面の前でゲーム機に向かっているというよりは、自分の目の前に本当にポケモンが存在しているかのような感覚になります。
ゲームのグラフィックがとても美しいところも見どころです。注目してほしいのは、それぞれの街に設置されている街灯。それぞれの町のイメージに合ったデザインがとてもきれいに作りこまれています。
BGMもかつてのピカチュウ版を踏襲しながら新しくリメイクされていて、当時のポケモントレーナーたちの興奮を呼び起こすこと間違いなしです。イーブイ版と迷うポケモントレーナーさんもいらっしゃるかと思いますが、ここはひとつ、アニメのサトシになった気分でピカチュウとともに旅に出てみては?

呪術廻戦 / Jujutsu Kaisen
9

週刊少年ジャンプ、未来の大人気作品登場か?

呪術廻戦は、芥見下々先生が描く、「呪い」とそれを祓う「呪術師」の戦いを描いたダークファンタジー作品。
私はこの作品を連載当初から購読していますが、ここまで面白い作品に化けるとは思ってもみませんでした。当時、3話まで読んだ感想としては言ってしまえば平凡で、絵も他の作家さんと比べても荒かったし、第二話に至っては印象に残るシーンはなかった。ただ否定的な意見ばかりでなく第一話は主人公の相棒が用いる式神がカッコよかったし、第三話で登場するヒロインは他作品の者と比べていい意味で一風変わっていた(なんというかすごく男前な感じです)。ですが、それを踏まえても連載打ち切りになるのではと勝手ながら危惧しておりました。風向きが変わったのは第五話からです。第五話終盤で、主人公たち計三人は「呪い」の調査のためにある刑務所に行くこととなるのですが、ラスト二コマで「のちに三名の内、一人死亡」と書かれます。この続きが気になるような書き方、ようするに漫画のラストの引き、この魅せ方がとても芥見先生は上手いです。加えてキャラクターの見せ方も上手で、初めは良い印象を持っていなかった者も、過去回想を深く描写するなどして印象強く見せる。いわばギャップ萌えにも似た現象を起こすことで段々とそのキャラクターが好きになり、ひいてはこの作品を気に入っている自分がいます。みなさんも一度、読んでいただければ必ずこの呪術廻戦の虜となるでしょう。

暗殺教室 / Assassination Classroom
10

「暗殺」をテーマにした一風変わった学園漫画

週刊少年ジャンプで連載されていました。椚ヶ丘中学校の落ちこぼれが集められた3年E組の担任となったタコのような触手を持ちマッハ20で動く殺せんせーは、1年後に地球を破壊を宣言します。防衛相はE組の生徒たちに殺せんせーの暗殺を依頼します。
ギャグあり、感動ありの学園漫画です。一番の見どころは殺せんせーの授業です。落ちこぼれの生徒たちに正面から向き合って授業を行い、E組の生徒たちは成長していきます。授業の内容は普通の人間なら不可能な笑えるものから、ほろっと涙するものまで様々です。
殺せんせーにはたくさんの触手が生えてますが、この「触手」は物語の重要なキーワードとなっています。他にも暗殺教室には色んな謎がありますので、それを楽しみながら読んでいただきたいです。
学園漫画なので、体育祭や文化祭、修学旅行など、お決まりの行事ごともあります。ただ、マッハ20の殺せんせーがいるので一風変わっており、今までにない学園漫画になっています。大人になった人にこそこの漫画を読んでいただきたいです。殺せんせーの言葉には色々考えさせられるものがあると思います。ぜひ読んでみてください。