週刊少年ジャンプ、未来の大人気作品登場か?
呪術廻戦は、芥見下々先生が描く、「呪い」とそれを祓う「呪術師」の戦いを描いたダークファンタジー作品。
私はこの作品を連載当初から購読していますが、ここまで面白い作品に化けるとは思ってもみませんでした。当時、3話まで読んだ感想としては言ってしまえば平凡で、絵も他の作家さんと比べても荒かったし、第二話に至っては印象に残るシーンはなかった。ただ否定的な意見ばかりでなく第一話は主人公の相棒が用いる式神がカッコよかったし、第三話で登場するヒロインは他作品の者と比べていい意味で一風変わっていた(なんというかすごく男前な感じです)。ですが、それを踏まえても連載打ち切りになるのではと勝手ながら危惧しておりました。風向きが変わったのは第五話からです。第五話終盤で、主人公たち計三人は「呪い」の調査のためにある刑務所に行くこととなるのですが、ラスト二コマで「のちに三名の内、一人死亡」と書かれます。この続きが気になるような書き方、ようするに漫画のラストの引き、この魅せ方がとても芥見先生は上手いです。加えてキャラクターの見せ方も上手で、初めは良い印象を持っていなかった者も、過去回想を深く描写するなどして印象強く見せる。いわばギャップ萌えにも似た現象を起こすことで段々とそのキャラクターが好きになり、ひいてはこの作品を気に入っている自分がいます。みなさんも一度、読んでいただければ必ずこの呪術廻戦の虜となるでしょう。