カメラを止めるな! / カメ止め / One Cut of the Dead

カメラを止めるな! / カメ止め / One Cut of the Dead

『カメラを止めるな!』は2017年に製作された日本映画。略称は「カメ止め」。監督の上田慎一郎にとっては、初の劇場長編作品である。上映時間は96分。山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていた自主映画の撮影隊に、本物のゾンビが襲いかかる様子が描かれる。ストーリー前半と後半で作品のテイストが変わるということで話題となった。

カメラを止めるな! / カメ止め / One Cut of the Deadのレビュー・評価・感想

カメラを止めるな! / カメ止め / One Cut of the Dead
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よくある話だし、演技が下手

カメラを止めるなはそんなに面白いもんでもないなって感じです。たぶん、最初に少しのところでやってた時は面白かったのかもしれません。でも、面白いからって前評判で、どんでん返しだよって聞くと、よくある話だし、てかわかったしって感じでした。こういうオチありきの話って、ネタバレ禁止なとか言ってても、ということはこういうことかってわかってしまいます。それに話の内容的に、テレビとか舞台とか映画とかの関係者の内輪受けっていうか、そりゃあ、撮るのにはいろいろな撮り方があるだろうと思うし、舞台裏もあるだろうなって感じで、それを隠して、本物かもってしてもいや、もし本物ってオチだったら演技が下手すぎるよって感じでした。そう、わたしがのれなかったのは前半の映画部分の演技が下手すぎるからです。あの主役の女の子なんて素人みたいだし、もともとそういう役柄だけど、でもずっと見てるのはきついなと思いました。他にも脇役も大して上手い人もいないし、やっぱりなんだかんだいってよく出ている役者さんはうまいんだなと改めて思いました。なんかアイディアありきの作品だなと思います。それに、全国区にならなきゃなかなかおもしろい作品だったと思います。話題になるとマスコミは持ち上げ過ぎるきらいがあると感じました。

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何が何やら

とっても話題になっていてワイドショーでもその人気ぶりを取り上げるほどだったので、そんなにまで世間が面白いと言うものなら…と思って期待感満載で見てみましたが、全くと言っていいほどに面白さを感じませんでした。
期待感が大き過ぎれば過ぎるほど、「たいしたことない」とシラケてしまうというのはよく聞く話ですが、あれは本当ですね。
まず主演の俳優さんがどうしても受け付けない。美男美女ばかりが出ている作品を好むわけでもなく、どちらかというと演技・ルックス問わず個性的な俳優さん女優さんに注目して作品を見てしまうほうなのですが、この主演俳優さんは演技もルックスも苦手な感じでした。
ヒロインの女優さん共々、すべてのセリフが棒読みに感じて見続けるのが苦痛になりました。
ゾンビが出てくる部分がありパニックになるのを撮っているというシーンだったのは分かりますが、キーキーキャーキャーととにかくうるさすぎる。その後の展開も何だか良く分からず…。
この映画を高く評価している人はきっと映画通と言われるような人たちなのでしょうね。
通と言われるほど映画に詳しくない私には、ハードルが高い作品だったということかなぁと思うことにします。
ひとつだけ良いと思うことがあるとしたら、この映画で初めて知ったどんぐりという名の女優さんが私好みだったということでしょうか。

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10

口コミで上がりまくったハードルを軽々と飛び越える笑いと感動。

前フリが終わってからの種明かしパートが最高に面白いです。特に監督が嘘つきで調子の良いアイドルの女の子を、本番のどさくさに紛れてアドリブで罵るシーン。今まで監督を舐め切っていたアイドルが本気で怯えている様に意地悪ですが溜飲が下がりました。またその流れで「ちょっ、言い過ぎですよ」みたいな感じで止めに入った若手俳優にも、実は脚本にネチネチ文句を言われた恨みがあったので「オメーはリハの時からゴチャゴチャゴチャゴチャうるせぇんだよォ!」とブチ切れていました。裏側を知らなかった時は「うわぁ、怖い監督だな……。役者さん達は大変だな……」と同情したのですが、裏側を知ると、それまで散々役者陣に困らされていた監督の逆襲に、むしろ笑ってしまいます。他にもアル中気味の役者がお酒を飲んでダウンしたり、お腹の弱い役者が腹を下して脚本を無視して勝手に外に飛び出したり、トラブルに次ぐトラブルが制作陣を襲います。前フリ時の不自然な沈黙やカメラワーク、殺されたはずが突然立ち上がるメイクさんなどの様々な謎の裏に、まさかこんな苦労と涙ぐましい努力があったとは……と最終的に笑いが感動に変わります。また単にコメディとして面白いだけでなく、すっかり娘に尊敬されなくなっていた父親が、この困難な撮影に全力で取り組む中で作品作りへの情熱と親子の絆を取り戻して行くストーリー性が素晴らしかったです。

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10

諦めたらそこで終わり

昔から低予算で観客を驚かせるにはゾンビ物が有効だ。とはいえ、ロメロ以降、映画作りの鉄則として知られるこの手法を、まさかこれほど呆気にとられる形で駆使して、しかも観客にハイレベルの楽しさと「なるほど!」の快感、それに何とも言えない爽快感と感動をもたらすとは恐れ入った。

もしも前半の長回しの趣向だけで終わっていたら、タイトルはそのまま「ワンカット・オブ・ザ・デッド」で良かったに違いない。本作のタイトル「カメラを止めるな!」はまさしく秀逸な後半部なくして生まれ得なかったもの。この映画には「諦めたらそこで終わり」という普遍的なメッセージが満ち満ちており、それが登場人物の心にしっかりと寄り添い、ひいては映画作りにとどまらず、作り手の生活や人生、そしてあらゆる観客たちの心を鼓舞する応援歌のように響き始めるのだから不思議だ。本作を見ると底知れぬ勇気と元気がこみ上げてくるのはきっとそのためなのだろう。工夫と熱意を最大限に発揮した力作だ。超拡大ロングランヒットになった理由は主に2つあると思う。

①巧みな3部構成で、1部の違和感の謎に、2部でヒントが与えられ、3部で明確に解決する達成感。洗練された伏線と回収というより、謎の提示と答え合わせだ。劇場での鑑賞に慣れない人でも初見で満足を得られ、再見すると仕掛けをさらに楽しめる。

②ウンコ、泥酔、ゲロなど幼稚な笑いの絶妙な配置。志村けん的な笑い、言語不要の老若男女が笑えるおかしさ。頭や手足が切断されるホラー描写も笑いと隣り合わせだ。ドリフの「首チョンパ」を思い出す。幼稚な笑いと過激描写のコンボ。

星半個の減は、ラストの組体操を共同作業のメタファとして感動場面に仕立てた点。エンドロールで「組体操は大怪我につながります。良い子は絶対に真似しないで!」と警告したら、事故が続いているのに頑なに組体操を廃止しない教育界への皮肉になって一層笑えたのに。

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4

話の展開は新しいが…

世間では絶賛され話題になった映画だったので、かなり期待をしてみました。しかし…。

まず始まって30分が正直辛い…。
出演者の演技が下手だし、ストーリーもよくわからない展開が多々あるし、ゾンビの動きも違和感あるし…。私この映画最後まで見れるかな?と不安になるくらいでした。

しかしこれはこの映画が故意に作った展開。なぜこういう展開になったかという裏話が後半展開されると、あーなるほどこの違和感はこれのせいだったのか。と思いそれが逆に面白くなって、ゾンビ映画だったのに、最後には、感動的な親子の絆であったり、映画を作ったスタッフとのつながりを見せて、ハッピーな気分になる映画なんです。
ただ、私としてはこういう展開は望んでなかったというか、ゾンビがもっと怖くあってほしかったし、なんなら、この舞台の裏側で本当の殺人事件がおきて恐ろしい展開に…。っていう方が面白かったなぁ。って思いました。

たぶんこの映画は最後がハッピーだから、みんなに評価されたんだと思うところに、いまの社会の闇を勝手に見ました。病んでる人が見ると、はー、みんなハッピーでよかったー。って救われるんだと思います。
でも、私はもっと自分を見つめなおしたり、考えさせられる映画の方が好きだなぁ。

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9

今年一の映画かも

公開されてじわじわと人気が出てきたようでTVで話題になっていたので、こんなに話題になっているならきっと面白いに違いない。と思い、さっそく川崎にある映画館で旦那と二人で鑑賞してきました。

一見序盤はただのB級映画のようで、なんかありきたりのゾンビホラー系の映画かなぁと思ったらどんどん話が進むにつれて’あの時’カメラの外でなにが起こっていたか答え合わせが始まり、一気にコメディ映画に!
いい意味でバカらしくて笑えた作品でした。
私はゾンビ映画が好きでいろんなゾンビ映画を見てきましたがこんなに笑えたゾンビ映画は初めてでした。
今まで私が怖がってみてきたゾンビ映画もカメラのフレームの外ではこんなことが起こっているのかなぁと思いました。
出ている俳優さん、女優さんも初めてみる方達だったのですがそれがまたB級っぽくて良かっです。これが今人気の俳優とかならこんなに流行らなかったんじゃないかなぁと思います。
最後のエンディングのシーンは感動しました。色んなトラブルがあった中で生放送を無事終えたところはなんだかスッキリした気持ちになりました。
一緒に鑑賞した旦那さんも今年一の映画だそうです。ぜひ皆さんにおすすめしたいです。

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8

話題通り面白かった!

ネタばれ部分を含まない簡単なストーリーを聞いたうえで「色んな違和感が後で解消される」、「ほっこりする感度物語」というキーワードをもとに鑑賞していきました。実際のストリーはなんともホラーな感じでこのまま怖い展開になっていくのかなっていう感じもありましたが、キーワード通りなんだかあらゆるところに違和感を覚えるシーンが何個もあって、怖いけど笑ってしまうような変なシーンがたくさんありました。ただ単に一流の映画ではないからかなとうい思いも巡りましたが、大筋としてはゾンビが絡むホーラーでストーリーが進むについてシリアスな感じになっていきます。そしていったんエンドロールが流れるんですが、正直、ここからどうやって面白く展開させていくんだろうという心配もありました。それに、1ヶ月前...からのしばらくは、人物の紹介的な内容でそこでも正直普通の内容でそんなに面白くないのかもという思いがありました。ただ、だんだんと進むうえで大きく話が展開していき、しまいにはさっきみたシリアスなシーンに爆笑する感じになっていました。映画自体の笑える感じやほっこりする結末もそうですが、映画作りの面白さというのも観ることが出来て色んな形で楽しめる作品でした。

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10

初めてこんなに映画で笑いました

恋人に、『カメラを止めるな!』ってゾンビ映画を見に行こうと言われ、私はゾンビを映画で見るのは怖くて拒否してたのですが、どうしても行きたいというので嫌々見に行きました。笑
無名の役者さんたちで好きな役者も出ていないしなんか安っぽい映画っぽかったので全然期待は持てなかったです。
最初は普通のゾンビ映画で、思ってた通りの安っぽさ。
「え?このキャストなんか変じゃない?このセリフとか間、変じゃない?」と思うところが結構ありましたが、「流石にこのまま終わるようなことがあったらこんなに巷で話題にならないだろうな、もしかしたら劇中劇かも?」と途中から感じとりました。
1時間経ってないころにエンドロールが流れて、ここからまた違う話しがあるんだろうと思いながら見てたらやっぱりその通り。笑
私が思った通り劇中劇でした。
この映画は監督をしている父、元女優の母、監督を目指している娘のお話です。

ここからは言ってしまうと見た時本当につまらなくなってしまうので簡潔に言うと、このお父さんがゾンビドラマ番組の監督をやると言うことです!そのゾンビドラマが最初に繋がるんですよ。笑
そしてですね、まあキャストがクセが強い!笑
こんな役者がいたら裏方の人たち困るだろうなと思いながら見てました。笑
ここからの細かい内容は映画館で見るか、DVDが出たら是非見てください。

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9

終わった時の爽快感が半端ない

製作費300万円弱、全員無名のキャストで作り出した大ヒット作。とにかく面白かった。友人やテレビを通して高評価な映画なのは知っていたが、それゆえハードルはかなり上がっていた。それでもこの映画は、そのハードルを飛び越えてきた。
「エンディングが2回訪れる」のが魅力のひとつ。1つ目はゾンビ映画の終わり。ゾンビ映画を撮影していたところ、スタッフが次々とゾンビになってしまい、ヒロインが苦しみながらも生きるために必死になる。そして2つ目はカメラを止めるな!の終わり。ゾンビ映画の撮影の裏側を映している。ここで初めて、最初に流れたゾンビ映画が、生放送であることを知る。キャストの急な変更、想定外のアクシデント、よくあの状況で生放送を乗り切ることができたなぁと素直に感心した。なぜあの時大きな音がしたのか、あの時本当はこんなことがあったなど、俳優だけでなくスタッフにも焦点を当てていて非常にわくわくする映画。
上映してから結構な月日が経っているにも関わらず、劇場は満席。周囲には何度も見ているであろう観客が何人もいた。(最初のゾンビ映画の段階で笑っていたので)
ここでさらにハードルをあげても、まったく問題ないくらいすてきな作品だと思う。

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9

おもしろい

話題の作品であり、ネットでのレビューの点数も軒並み高かったため、観たい!と思い映画館へいきました。休日だったため、満席に近く、そしていつも映画をみるときはその位置を選ぶので、最前列センターで鑑賞しました。結果、開始30分?ほどは、吐き気が止まりませんでした。なぜかというと、開始30分ほどは、映像が激しくブレるため、ずっとみていると画面酔いするからです。わたしは3Dアトラクション等に弱く、乗るといつも酔うので、同じように3Dアトラクションに乗るといつもよってしまうという方は、後ろの席を選ぶか、酔い止めを飲み、睡眠をしっかりとってからの鑑賞をおすすめします。
映画の内容は、ひどい酔いを吹き飛ばすほど面白く、観てよかったと思える映画でした。画面酔いするから最悪だ!もう退出しよう、となるのはもったいない映画なので、ぜひ全部見て欲しいです。
はじめの方は正直知らない演者さんが多く、過大評価されている作品か?とも思いましたが、きっちり笑わせてくれ、納得させてくれるよい作品です。社会の闇等を描いた作品も多いなか、ずっと気持ちよく、純粋に楽しめる作品です。ぜひ映画館にいって、カメラを止めるな!をみて、笑いまくってほしいです。

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10

カメラを止めるな!!!

ツイッターでめちゃくちゃ話題になってて、これは見ないと波に乗れないな〜ということで見に行きました。単純に、すっごい面白かった。声出して笑いました。前情報ほとんどナシで行ったのが良かったのかなと。
まず、前半のゾンビ映画の時点では「ほんとにこれが話題?最高って言われたから妹連れてきちゃったのに怒られる…」って思うほどの出来で、え、これで終わり?ほんとに?やばくない?と思いましたが、後半の伏線回収がえげつない。全てを笑いに持って行ってくれました。
前半で「あれ?なんか変」って思っていたところは、全部後半で爆笑できるポイントなんですよね。個人的に一番面白かったのは、途中でトイレを我慢できなかったあの人ですね。笑 「そういうことだったのか〜!」と全てに笑いが止まりませんでした。
映画館、ほとんど埋まってるほど大盛況でしたが。みんなで笑って楽しめる映画ってそうそうないんじゃないかと思います。そういう意味でも、絶対に映画館で見るべき。一体感がちがう。
まぁまぁ映画は見る方ですが、人生で見た映画のベスト3には入ったなと思っています。ぜひまた見たい。また何も知らない時に戻ってから見たいと思ってしまうほど面白いです。

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10

この映画に出てくるゾンビはまるで僕たちの姿

中年の映画監督がゾンビのドラマを撮影するところからストーリーが始まる。ゾンビドラマは映画を見ている観客におかしな疑問点を残しながら進んでいく。ゾンビのドラマの主役がゾンビから逃げ惑う中、放送事故のような形でゾンビのドラマの裏側が写り込んでしまう。おかしな疑問点はそのままにドラマが終わってしまう。映画を見ている観客はなんだろうと思いながらも、場面は切り替わる。すると、このゾンビのドラマを撮影するに至った理由が明かされる。ドラマのプロデューサーによれば、ゾンビのドラマを生放送で撮影するとのこと。このゾンビのドラマは生放送で撮影されていたことが分かる。映画の後半になり、撮影スタッフが苦労しながらもドラマを作り上げていることが映画を見る観客に見せられる。ついには感動の中、ドラマが生放送終了とともに、撮影し終わるという内容。
僕がこの映画を見て思ったのは、ドラマを作る裏側の苦しさの様子を、あたかも僕たちが生活する現実世界の苦しさと重ねて映していると思いました。僕たちは普段お金のような虚構を作ることに苦労しています。この映画を見るとそのことを、実感を伴いながらも認識します。この映画に出てくるゾンビはまるで普段の僕たちの生活する苦しさを表しているかのようだと思いました。