からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri

からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri

『からくりサーカス』とは、藤田和日郎によって小学館『週刊少年サンデー』にて1997年~2006年にかけて連載されたアクション漫画。人間と自動人形(オートマータ)、そして懸糸傀儡(マリオネット)を操る人形破壊者「しろがね」の間に巻き起こる戦いを描いた物語。同時に才賀勝という少年が成長していく姿も描いており、敵との攻防だけではなく、様々な人間模様が同時並行的に進んでいる作品である。

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からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuriのレビュー・評価・感想

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からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri
8

念願のアニメにもなった漫画

親が居ない一人ぼっちの少年マサルが幾多のひどい目に遭う中、自分で逆境を乗り越えて行こうとする漫画です。その中で、とっても強い兄貴分ナルミ、いきなりマサルを坊っちゃんと呼ぶ少女しろがねがキーとなるサーカスで集います。そこから色々なことが起きていきますが、内容は読んでもらったほうが良いです。少年マサルは、父親が不倫した時に生まれた子で、そのことを知らず母親は病気で死んでしまい一人ぼっちでした。そこでいきなり大企業の財産が自分に分配されることとなり、その金に目をつけた親族たちが誘拐、はては殺害を企てます。謎の病気ゾナハ病にかかり、人を笑わせないと息が切れて死んでしまいそうになる青年ナルミは、サーカスでアルバイトしていましたが、笑わせる才能がまったくなく、毎日息切れしそうになっては無理やり笑わせようとして失敗していました。そんな中、サーカスに一人大きい荷物を持った少年を見つけ、謎の黒ずくめに襲われていたところを助けます。日本国内で大きなサーカス団の一員として働いていたしろがねは誰にでもそっけなくですが、サーカスのショーでは他の団員と全く違いとってもきれいなショーをします。ある時、ショーを行っている最中に電車が突っ込んでくるというアクシデントが起きます。このように三人はサーカスをキーに運命を共同して行きます。

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10

少年漫画の金字塔

『うしおととら』、『月光条例』などで有名な藤田和日郎先生の作品。
『少年サンデー』の読者やマンガ好きなら一度は聞いたことのあるタイトル達ではないだろうか。
その中で私が一番の作品だと自信をもってオススメできるのが『からくりサーカス』です。
この作品には三人の主人公が存在し、運命に巻き込まれてしまった少年「才賀勝」。
その勝のボディーガードである女性「しろがね」。
奇病に侵されながらも必死に生きている中国拳法の使い手「加藤鳴海」。
この三人が出会うところから物語はスタートします。
本作品はバトル漫画なのですがタイトルでもわかるように、この作品では人形が多く登場します。
敵もからくり、こちらもからくり使いとわかりやすい構図なのですが、その中で珍しく肉体を使って戦う加藤鳴海が、どう敵を凌いでいくのか、どう生きていくのか。
藤田先生の漫画ならではの熱いシーンが何度も見られるのがこの作品の魅力です。
絵がとっつきにくいとよく聞くことがありますが、いざ読んでみるとお世辞にも綺麗とは言えない、それでもだからこそ見られる登場人物たちの熱い表情、悲しみに満ちたシーンなど、この作品でないと味わえない技法や表現を存分に楽しむことができます。
私自身も『少年サンデー』コミックス版の1~3巻にあたる「勝編」はあまり盛り上がらないかなと思ってしまうのですが、それを乗り越えた先にある怒涛の展開にはもう読む手も止まらず、何度も泣かされてしまうシーンもありました。
読む際にはぜひとも序盤で止めないでほしく思います。

この作品はアニメ化もされており、そちらで見ようと思っている方も多いかもしれませんがアニメ版ではストーリーの大切な部分や構成が丸々抜けていたりと省略が目立ちますので、初見での感動を味わうためにも最初はぜひコミックスでこの作品に触れていただけたらなと思います。
電子書籍サイトでも配信されていますし、連載当時のカラーページ等を再現した「完全版」も発売されており、これから読む人はその完全版をお勧めしたいと思います。

皆様もぜひこの奇妙なからくり仕掛けの舞台に飛び込んでみるのはいかがでしょうか"

からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri
6

からくりサーカス

サーカスでよく使われるからくり人形をモチーフにしたアニメ。
主人公のマサルが一人のサーカスの客寄せである鳴海と出会う所から物語が始まります。
マサルはなぜかひとりでに動くからくり人形(オートマータ)に追われていて、成り行きから鳴海と共に逃げることになります。
しかし鳴海は発作をもっていて、人に笑ってもらうことでしかその発作を止めることが出来ません。
からくり人形から逃げている最中にも発作が起きてしまいますが、誰も男を見て笑うものはいません。
だが唯一マサルだけが鳴海を見て微笑み、武道の経験を活かしてピンチを脱することが出来たのでした。
鳴海はマサルを命の恩人と感謝し面倒を見ることにしましたが、そこに今度はアルルカンという操り人形を操る女・しろがねが現れます。
しろがねはマサルを守るようにと指示されたと言いマサルを連れ去ろうとしますが、鳴海も抵抗し、結局三人で行動することになります。
マサルを狙って度々オートマータが襲ってきますが、しろがねと鳴海は必死に守り抜きます。
そんな二人の姿を見てマサルはいつも泣いていましたが、鳴海に「男はつらい時ほど笑っているものだ」と言われ、強くなると心に決めたのでした。
そんな時、爆発に巻き込まれたマサルを救うため鳴海が命を落としてしまいます。
ここから物語は急展開。
続きは是非ご自身で確かめてみてください!

からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri
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面白さMAX

この作品は僕の大好きな作品の一つです。おおまかなあらすじとしては、以下の通りです。サーカスのピエロのアルバイトをしていた主人公「加藤鳴海」は、怪しい人物に追われていた少年「才賀勝」に出会います。鳴海が怪しい人物を撃退したところ、機械人形であったことが判明します。勝は親が残した財産狙いの悪者たちに狙われていたのです。この物語は勝が機械人形を使って、敵を倒しながら自分の運命を切り開いていく、そんな漫画です。とても人気の漫画で、2018年の時点で累計発行部数は1500万部を記録しています。また、アニメが2018年に放送されています。バトルシーンは見ごたえがあり、見どころの一つです。鳴海は中国拳法を使って敵を倒していくのですが、どの戦闘シーンをとっても迫力があり、見ていて飽きません。メインヒロインの「しろがね」も魅力的なキャラクターです。物語の冒頭からいるキャラクターですが、物語が進むにつれて、敵に近い存在だとわかってしまい、鳴海や勝と気まずい関係になります。鳴海と勝としろがねの三角関係の話もあり、考えさせられる回もあります。不老のしろがねが勝と結ばれるのか、鳴海と結ばれるのか、最後までわからないと思います。こんなに複雑なストーリーで面白さを欠いていない作品は他にはないと思います!ぜひ見てみてください!!

からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri
10

構成力が素晴らしい作品!

最初は「絵が微妙だなぁ」という印象でした。なんかガチャガチャしてて主人公はかっこよくないし、マサルという子供も眉毛太過ぎでそんなことばかり気になってました。
ですがサーカス団の描き方が美しいです。昔からサーカスに憧れがあったのでそのまま読み進めました。
そうするとどんどん引き込まれていきます。絵の微妙さなんて全然気にならなくなりました。このマンガの凄いところは2つのお話を絶妙なタイミングで切り替えながら、最終的にはひとつにまとめる壮大な構成力だと思います。
こっちのドキドキな展開に疲れてきたなと思ったら、のほほんとした話しに切り替わるのがとても読みやすいのです。
そして読み進めてわかる沢山の伏線!!
「あぁー!これがここで繋がるのかー!」という爽快感がたまりません。
全43巻とけっこうボリューミーではありますが、2つのマンガを読んでいるようでさくさく読めます!

そしてなんとももどかしいヒーローとヒロイン。許してやれよ!愛してるんだろ!と叫びたくなる恋模様。いや、恋じゃない、愛です。
マサルの人間性も素晴らしく大好きです。敵にも優しい少年。

愛と夢と希望、そして努力にバトル要素全てが入った素晴らしいマンガです!

からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri
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笑顔の大切さを知るマンガ

謎のスーツの男に追われる小学5年生の才賀勝。
なぜかわからないが、スーツの男たちに命を狙われて逃げている。捕まってしまうと思った時に助けてくれたのは、くまの着ぐるみを着て風船を配っていた拳法使いの男。名前は加藤鳴海。
そして、勝が祖父から教えられていた、自分を守ってくれる女、しろがね。しろがねは、あるるかんという人形を操る、人形使い。
鳴海は、勝に言う。「おとなしくかっこつけてあきらめんな。あがいてあがいてダメだったらそん時ゃ…にっこり、笑うしかねぇけどよ」
鳴海は、どんな時も諦めが悪く、笑顔を大切にする。
しろがねは、人形のように美しいが、笑顔を忘れてしまった。
勝、鳴海、しろがねの出会いが少しずつそれぞれを変えていく。

鳴海は、ゾナハ病という奇病にかかっている。
ゾナハ病は発作が起こると、他者を笑わせることでしか抑えることができない。
やはり、笑顔がキーポイントなのだ。

ゾハナ病の原因は何なのか。
なぜ勝は命を狙われているのか。
しろがねはなぜ笑顔を忘れてしまったのか。
初期は謎が多いマンガではあるが、勝の成長、鳴海のまっすぐな行動、しろがねの変化に加え、他にも魅力的な人物が多く登場する。
人が成長するために、前に進むために、笑顔が大事だと教えてくれる名作。

からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri
10

男性ならハマること間違いなし

父親の死により莫大な遺産を手にした少年・才賀勝、ゾハナ病という奇病を患う中国拳法家・加藤鳴海、銀髪に銀の眼を持つ謎の美女・しろがねが主な登場人物。
莫大な遺産を手にし、親族から命を狙われていた勝は、暴漢に襲われていたところを鳴海、しろがねに助けられる。3人の運命が複雑に絡み合い、世界を動かす歯車が今廻り始めた…。唯一の薬は「他人を笑わせること」である奇病ゾナハ病を世に振り撒く、自動人形(オートマータ)の集団「真夜中のサーカス」、これ対抗する人形遣いの集団「しろがね」、これらがキーワードとなり物語は進んでゆく。
”成長”と”心”をテーマにした作品であり、個性あふれるキャラクター達が、物語を通し様々な表情を見せてくれる。主人公達はもちろん、敵となるオートマータ達も個性豊かで、感情移入させられることもしばしば。絵柄が独特なため、好き嫌いは別れるかもしれないが、この物語の壮大さを体験してもらいたいので、是非読んでもらいたい。
閉じていた心が出会いや経験を通して大きく開き、燃えていく勝。大きな心が過酷な経験や現実を通して、閉じてしまっていく鳴海。心は何処にあるのか。勝や鳴海との出逢いを通じ、心を取り戻していくしろがね。人形は心を持つことが出来るのか。複雑かつなんとも不思議な物語を是非、体験してもらいたい。

からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri
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何度も読みたくなる名作です

この作品を描いた作家である藤田和日郎さんは数々の名作を手掛けており、どちらかと言えば「うしおととら」が有名ですが、こちらの作品もかなりおすすめです。むしろ私はこちらの「からくりサーカス」の方が好きです。
その絡み合うストーリーと、終盤に掛けて畳み込むように回収されていく伏線が評価されており、私もそこがかなり好きではあるのですが、このからくりサーカスの一番の魅力はそこではないと私は思っています。ではからくりサーカスの一番の魅力は何かというと、盛り上がりです。絡み合うストーリーも、魅力的なキャラクターも、全ては盛り上がりが最高潮に達したときの大ゴマとその台詞のためにあると言って良いでしょう。正直言えばストーリーについては細かく詰めて考えれば矛盾点や疑問点はあります。しかしそんなことはどうだっていいのです。ここぞ、という時に必然的に出てくるかのような台詞と登場人物の表情が良いのです。43巻と長いのですが、近年の長編化しつつあるマンガ作品に比べればかなり内容はぎゅっと詰まっているのも良いところです。少しずつ買い揃えて読んでいくのも良いですが、できれば一気に読み切って欲しい作品だとも言えます。

からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri
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人気漫画、待望のアニメ化

誰かを笑わせなければ呼吸困難になってしまう奇病ゾナハ病の鳴海(なるみ)は、サーカスのビラ撒きのバイト中に誘拐されそうになっている少年、勝(まさる)と出会い助けることにする。誘拐犯が列車の中に入ってきて応戦したところ怪我をしても平然としている様子を見て、誘拐しようとしていたのが人間ではなく人形だと知る。勝のピンチに現れた銀色の髪に銀色の目の『しろがね』という女性は、勝が持っていたトランクの中から出した、からくり人形を操り、鳴海達を助けたが油断した隙に勝を誘拐されてしまう。それに気付き助けに行くが敵の罠にはまり鳴海と『しろがね』捕まってしまう。様々な、からくり人形達をかいくぐり、勝は、からくり人形のこと、からくり人形を操る者達のこと、自分の存在意義に疑問を持つ物を見つけてしまう。
からくり人形を操る者、世界中で暗躍をするオートマータ達や、バラ撒かれ続けているゾナハ病を治療するために戦う者達との出会いによって少年の成長や人間の熱い気持ちに動かされる人々を描いたアニメ。エヴァンゲリオンの綾波レイを演じた林原めぐみなど豪華な声優を起用し、細かくて美しい、丁寧に描かれた映像がなめらかでとても綺麗なアニメ。

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絡み合った伏線は正に「からくり」

学生の時にちょこちょこ読んだことがありました。アニメ化されたのを機会に全巻読み直したのですが、非常に面白かった。
全巻40巻を超える大作なので若干尻込みしてしまいましたが、読み始めると次が読みたくなる怒涛の展開で、読み終えるタイミングが分からない。
最終章一歩手前が若干ゆっくりしたペースで、最終章は若干駆け足なペース。
しかしながらも見事に収束していくストーリーはカタルシスを覚えるほど。
些細な事件からスタートした物語がドンドン広がりを見せ、様々な魅力的なキャラクターが登場し、そして綺麗に終焉を迎える流れはサーカスのよう。
昔から名作と名高いの評価があるのも頷ける。
イッキ読みをしたせいか、ダラけている、などと評価されている章も特に苦も無く、若干丁寧な進み方だなと思った程度で駆け抜けるように読めた。
ばら撒く様に撒かれた布石が、絡み合う様に様々な複雑な伏線となり、全てが繋がっていく快感は記憶を一度消して読み直したいほど。
読破後に全てを読み直す楽しみも多く、何度も何度も読み返したくなる様な名作。
同じ作者の「うしおととら」が少年漫画的展開を続けるのと違い、どこまで作者が初めから想定していたか分からないが、綿密に組み合わされたストーリーは文字通り「からくり」。
名シーンも非常に多く、是非読む事をオススメしたい名作。

からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri
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からくりサーカス、アニメの話数でどうまとめるか?

大河漫画からくりサーカスのアニメ化である。この作品についてはファンの方はサブタイトルのようなファンが多いと思う。私もそのような気持ちで第1回を見た。オープニングを見て、本編を見て思ったのはこのアニメ版は成功するかも知れないと言うことだ。作品を見て思ったのは原作の味を上手く出しながらまとめているなと言うことだ。それぞれのキャラクターの見せ場をつくり、これから始まる運命に対する多くの伏線をはり、きちんと見せ場を作っている。原作を読んでいる私はこれだけで涙が出てきた。それぐらい素晴らしい原作をアニメに料理しているのだ。ただ先ほども述べたようにアニメの話数は3クールである。原作は40巻を越す作品だ。違う作品で20巻以上の原作を持つ作品を2クールでまとめたものがあった。内容は最悪であった。ただまとめて大事なところも、とばしてしまう。1話めから胸にくるものはなにもない。最後までそうであった。からくりサーカスの原作からのファンは今回のアニメ化は大変、ファンであると思う。でもこの第1回で希望を持てたのではないだろうか。私としてはアニメとして再構築されたからくりサーカスの世界を1から楽しむつもりである。人生の楽しみが一つ増えたと言ってもいい。さあ。楽しもう!

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