からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri

からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri

『からくりサーカス』とは、藤田和日郎によって小学館『週刊少年サンデー』にて1997年~2006年にかけて連載されたアクション漫画。人間と自動人形(オートマータ)、そして懸糸傀儡(マリオネット)を操る人形破壊者「しろがね」の間に巻き起こる戦いを描いた物語。同時に才賀勝という少年が成長していく姿も描いており、敵との攻防だけではなく、様々な人間模様が同時並行的に進んでいる作品である。

story_seller88のレビュー・評価・感想

からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri
10

構成力が素晴らしい作品!

最初は「絵が微妙だなぁ」という印象でした。なんかガチャガチャしてて主人公はかっこよくないし、マサルという子供も眉毛太過ぎでそんなことばかり気になってました。
ですがサーカス団の描き方が美しいです。昔からサーカスに憧れがあったのでそのまま読み進めました。
そうするとどんどん引き込まれていきます。絵の微妙さなんて全然気にならなくなりました。このマンガの凄いところは2つのお話を絶妙なタイミングで切り替えながら、最終的にはひとつにまとめる壮大な構成力だと思います。
こっちのドキドキな展開に疲れてきたなと思ったら、のほほんとした話しに切り替わるのがとても読みやすいのです。
そして読み進めてわかる沢山の伏線!!
「あぁー!これがここで繋がるのかー!」という爽快感がたまりません。
全43巻とけっこうボリューミーではありますが、2つのマンガを読んでいるようでさくさく読めます!

そしてなんとももどかしいヒーローとヒロイン。許してやれよ!愛してるんだろ!と叫びたくなる恋模様。いや、恋じゃない、愛です。
マサルの人間性も素晴らしく大好きです。敵にも優しい少年。

愛と夢と希望、そして努力にバトル要素全てが入った素晴らしいマンガです!