からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri

からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri

『からくりサーカス』とは、藤田和日郎によって小学館『週刊少年サンデー』にて1997年~2006年にかけて連載されたアクション漫画。人間と自動人形(オートマータ)、そして懸糸傀儡(マリオネット)を操る人形破壊者「しろがね」の間に巻き起こる戦いを描いた物語。同時に才賀勝という少年が成長していく姿も描いており、敵との攻防だけではなく、様々な人間模様が同時並行的に進んでいる作品である。

SNW2017のレビュー・評価・感想

からくりサーカス / Karakuri Circus / Le Cirque de Karakuri
8

人気漫画、待望のアニメ化

誰かを笑わせなければ呼吸困難になってしまう奇病ゾナハ病の鳴海(なるみ)は、サーカスのビラ撒きのバイト中に誘拐されそうになっている少年、勝(まさる)と出会い助けることにする。誘拐犯が列車の中に入ってきて応戦したところ怪我をしても平然としている様子を見て、誘拐しようとしていたのが人間ではなく人形だと知る。勝のピンチに現れた銀色の髪に銀色の目の『しろがね』という女性は、勝が持っていたトランクの中から出した、からくり人形を操り、鳴海達を助けたが油断した隙に勝を誘拐されてしまう。それに気付き助けに行くが敵の罠にはまり鳴海と『しろがね』捕まってしまう。様々な、からくり人形達をかいくぐり、勝は、からくり人形のこと、からくり人形を操る者達のこと、自分の存在意義に疑問を持つ物を見つけてしまう。
からくり人形を操る者、世界中で暗躍をするオートマータ達や、バラ撒かれ続けているゾナハ病を治療するために戦う者達との出会いによって少年の成長や人間の熱い気持ちに動かされる人々を描いたアニメ。エヴァンゲリオンの綾波レイを演じた林原めぐみなど豪華な声優を起用し、細かくて美しい、丁寧に描かれた映像がなめらかでとても綺麗なアニメ。