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絡み合った伏線は正に「からくり」
学生の時にちょこちょこ読んだことがありました。アニメ化されたのを機会に全巻読み直したのですが、非常に面白かった。
全巻40巻を超える大作なので若干尻込みしてしまいましたが、読み始めると次が読みたくなる怒涛の展開で、読み終えるタイミングが分からない。
最終章一歩手前が若干ゆっくりしたペースで、最終章は若干駆け足なペース。
しかしながらも見事に収束していくストーリーはカタルシスを覚えるほど。
些細な事件からスタートした物語がドンドン広がりを見せ、様々な魅力的なキャラクターが登場し、そして綺麗に終焉を迎える流れはサーカスのよう。
昔から名作と名高いの評価があるのも頷ける。
イッキ読みをしたせいか、ダラけている、などと評価されている章も特に苦も無く、若干丁寧な進み方だなと思った程度で駆け抜けるように読めた。
ばら撒く様に撒かれた布石が、絡み合う様に様々な複雑な伏線となり、全てが繋がっていく快感は記憶を一度消して読み直したいほど。
読破後に全てを読み直す楽しみも多く、何度も何度も読み返したくなる様な名作。
同じ作者の「うしおととら」が少年漫画的展開を続けるのと違い、どこまで作者が初めから想定していたか分からないが、綿密に組み合わされたストーリーは文字通り「からくり」。
名シーンも非常に多く、是非読む事をオススメしたい名作。