放課後ていぼう日誌

放課後ていぼう日誌のレビュー・評価・感想

放課後ていぼう日誌
10

癒されながら釣り好きになれる!堤防部の日常漫画

釣り未経験者にこそ読んで欲しい、とにかく癒されて、釣り好きにされる日常系釣り漫画です。
鶴木陽渚(つるきひな)は、熊本県の港町に引っ越してきたばかりの都会っ子。
趣味は手芸で、生きてる魚なんて絶対さわれないはずが、部長に言いくるめられて、「堤防部」=部員4名の小さな釣り部に入ることになって…。
この漫画のおすすめポイントはとにかく癒されることです。
海沿いの街並み、日差しで輝く水面、釣り糸を垂らして獲物を待つ女子高生。
描写がうまく、読んでいると自分も一緒にのんびりと青春を過ごしているような気持ちになれます。
しかし、そこはちゃんと釣り漫画。
釣り未経験者はもちろん、釣りガチ勢も読んで楽しい釣り知識がちょうど良い頻度で挟まれます。
読み進むにつれて、だんだん自分が釣り経験者ではないかと錯覚してきますよ。
ストーリーはまさに釣り部の日常!
大事件も、壮大なフラグもありません。
のんびりとした空気感の流れる毎日に、堤防部が新しい釣りに挑戦したり、釣りの喜びを一心に受け止めたり…。
港町や堤防部の当たり前が、新参者の都会っ子・陽渚には新鮮にみえる描写にも注目です。
キャラクターも、もちろん魅力的。
堤防部はみんな女子高生で、飄々としたキャラクターの部長をはじめ、元気な田舎の野生児、おおらかな釣りガチ勢、みんなかわいいです!
読むほどにハマってゆく雰囲気のある日常系釣り漫画、忙しい毎日に癒されたい方におすすめです。

放課後ていぼう日誌
10

釣り愛にあふれた最高のエンターテインメント!

「ゆるキャン△」ライクな女の子ばかり出てくるアウトドア系釣りマンガ。
もう何度読み返したかわからないくらい面白い、個人的には至高の釣りマンガ。
「ゆるキャン△」も好きですが、個人的にはこちらの方がずっと好きです。
釣りどころかアウトドア系趣味に一切縁がなかった、おまけに生き物が大の苦手な、手芸が趣味のインドア系女子鶴木陽菜が九州の田舎の堤防で、これから自分が通うことになる高校の「ていぼう部」の部長、黒岩悠希と出会うところから物語は始まる。
最初は釣りに乗り気ではなかった陽菜が「サビキ釣り」でアジの子供「アジゴ」を釣ったときから、今までの人生で味わったことのなかったその感覚に、次第に釣りの世界にのめり込んでいく…というストーリーです。
「ゆるキャン△」と同様、この漫画はひたすらゆるく、キャラクター同士のいざこざ、ぶつかり合いなどは描かないスタイルです。
最近結構よくあるスタイルですね。
このマンガのメインキャラクターは女子高生4人、その4人がとにかく個性的でキャラが立っています。
生き物嫌いで運動音痴なインドア派の主人公、鶴木陽菜。
活発で運動好きで成績優秀で、釣りの腕前はそこそこの陽菜の幼馴染、帆高夏海。
釣りが抜群に上手く、魚料理も上手いがシャイでカナヅチな2年生、大野真。
そしてマイペースでオッサンくさいが見るところはしっかり見ている3年生部長、黒岩悠希。
この個性的な4人が九州の海で楽しく釣りをする…、それだけのマンガなのですが、とにかく面白い!
作者にしっかりした釣りの知識があり、釣りを愛していることが伝わってきて、釣り好きはもちろん、そうでない人もしっかり楽しめる内容になっています。
ていぼう部のメンバーが釣り初心者の陽菜に、糸の結び方からキャストの仕方まで丁寧に(リアルに)教える内容になっているので、このマンガを読んで「私も釣りしてみたい!」と思う人もいるかもしれません。
このマンガはアニメ化されており、アニメはとりあえず単行本5巻までの内容になっています。
アニメのほうも原作の良さを生かしきった素晴らしい出来でした!
アニメ第2期があるかは未定ですが、絶対に実現してほしいと思っています!

放課後ていぼう日誌
8

ほのぼのかつ本格釣りJK漫画

『放課後ていぼう日誌』は名前のとおり釣りをする部活に入っている女子高生達の物語である。
基本一話完結型で読みやすいし、釣り初心者にも解りやすく釣り方やルール説明などがある。
のどかな田舎の漁港風景や個性豊かなキャラクター達も皆魅力的だが、この漫画最大の魅力は女子高生達が本格的に釣りを楽しんでいるところだと思う。
どの話も細かい仕掛けの作り方や釣り方、魚の特性などの紹介があるだけでなく、釣った魚の美味しい食べ方まで紹介してくれるのだ。
可愛いキャラに美しい景色、そして釣りの楽しさや魚の美味しさまで観ることのできる漫画は、釣り人だけでなくいろいろな人が楽しめる作品なのではないかと思う。
基本的には地元の学校から行ける釣り場や川で魚やエビを釣ることの多い堤防部だが、たまに遠征で離島まで行ったりする。
そこでは離島ならではの魚種や大きさの魚を狙ったりと、まさに釣りロマンを体現している話もある。
いつも狙った魚が釣れるわけではなかったり、時には毒を持つ魚が釣れてしまったりするのも非常にリアルで、出来過ぎて現実離れした釣り漫画ではないというところもポイントが高いと思う。
釣り好きな人はもちろん、まだ釣りをやったことがないという人も、この作品を読むときっと釣りへ行きたくなるだろう。